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・ゆで卵破裂事件
私の無知を晒すようで実はあまり公表するのは気が進まないのだが、この事件もよもやま話には外せないみたいなので、サラッと書いておきます。
これも駐在1年目のニュージャージー時代のことで、当初単身で住んでいたので、朝食は食べなかったり、食べるときは会社のカフェテリアの自販機でサンドイッチかクッキーなどを腹に収めて済ましていた。
自販機で売っているアイテムは、サンドウィッチ、パン、クッキー、シリアル、カップスープ等だがその中に何故か、ゆで卵2個パックがあった。
その日は、いつものサンドイッチに飽きがきて、何か新しいものをと思い、たまたま、そのゆで卵2個入りのパックを買った。
手に取ってみるとかなり冷たかったので、横にあった電子レンジで温めることにした。
パックごとレンジに入れて充分温めてやろうとタイマーを多めに回した。
しばらく待って、完了のチンの音の後、レンジを開け、ゆで卵のパックを取り出して何となくそれを見詰めながらテーブルの方に2−3歩、歩いた正にその瞬間、
パーン!!
という、鋭い音とともに私が手に持っていたはずのゆで卵パックは跡形もなく私の掌から消えてしまった。
破裂音がかなり大きかったこともあり、私は何が起こったか瞬間的に理解できず、パックがあったはずの掌を呆然と見ていた少しの間に、
「どうしたんだ!何が起きたんだ!!」
と言いながら周辺のオフィスから数人が急いでカフェテリアに集まってきた。
そして、私を見るや否や、
「オーマイガッ!」 「オーマイガッ!!」
と口グチに叫び、次に、
「アーユーOK?」「アーユーOK??」
と心配そうな顔。
その後、受付をしていた女の子が、皆の心配と状況に対する疑問を代表して、
「あなたの顔も髪の毛も上着のシャツも黄色に染まっているけど。何かしたんですか?」
との問い。
私は質問の意味はまだ分かっていなかったが、とにかく、ありのままの状況だけは説明しようと、
「実はゆで卵のパックを電子レンジでーーー、、、」
と説明している途中から、皆一様に事に至った原因を理解し始めたようだ。
また、それと同時に表情が笑いをかみ殺すようなそれに変わっていった。
私も説明が終わるころには、原因を理解し、それなりの羞恥心も芽生えてきた。
しかし、そこは一応営業部員であり、この状況を明るく切り抜けるべく、そのあと精一杯のジョークを飛ばして、 とにかく、
「顔を洗ってきます。」
と明るく平静を装いながらトイレに駆け込んだ。
そしてトイレで自分の上半身全体に卵の黄身が四散した変わり果てた姿を見ることとなるのだが、詳細は割愛。
その日の昼くらいから、何となくオフィスの殆どの人がチラチラと私の方を見ながら微笑みかけてくれているような気がした。
私は何とも云えぬ落ち着かない気持ちでしばらくいたが、その後(まあ、いいか。何がきっかけであろうが、オフィスの皆が親しみを覚えてくれたなら、それでよし。)と半ば開き直って自分を納得させていた。
(教訓その一) 殻付きのゆで卵を電子レンジで温めると状況次第で破裂することがある。
*上記は、08年5月12日13日に2回に分けて投稿した記事をまとめたものです。
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