|
我が母校の今年の夏は4回戦で終わった。
4回戦の相手は、昨年夏ベスト8秋はベスト16まで勝ち残ったA商業。
何でも監督が中学野球で3度の全国制覇を成し遂げた実績を引っ提げてA商業の監督として高校野球に転じ、それからとんとん拍子に強くなって前述の戦績を残すようになった注目のチームだ。
試合前のノックを見て目を見張った。
監督のノックはスピーディーで鮮やか、守る選手達も流れるようなリズムでハンブルなどは皆無で鍛えこんで相当レベルアップしたチームだった。
思わず隣席の一緒に観戦に来た旧友に「守備力は向こうが上やね。」と言ってしまった。
ひょっとしたらと思いながら、程なく始まった試合を見ていたが、懸念通り序盤完璧に抑えられて0−0のまま中盤に入り、母校のエースが、疲れからか先頭打者に抜け玉が多くなり、毎回のように先頭打者を四球で出すと相手は確実に送ってきて次の2打者で1点を取るというパターンで3点を中盤に取られてしまった。
一方、攻撃は、時折安打で塁には出るが連打がなく、2回戦、3回戦と唯一要所でタイムリーを放っていた6番打者(選抜では4番)が、打席中のスイングで肩を痛めたのか交代し、今大会のポイントゲッターが退いてから、雰囲気が劣勢色に変わってきた。
それでも、相手は勝てることを意識し始めたのか、7回に信じられないようなエラーが続き、母校が1点を取り、なお、1死満塁の状態になったが、ポイントゲッター不在で攻めきれず、1点止まりでこれが勝負の分かれ目になった。
1−4、春の選抜で大健闘した我が母校の夏は甲子園までこの先4試合を残し、地域大会4回戦で散った。
力が出し切れず負けたとは思わない。
相手も力があった。
流れがつかめなかっただけだ。
夏の夢は道中半ばで消えてしまったが、春の君たちの甲子園での勇姿は、決して忘れない。
夢を本当にありがとう。
|