|
昨年から、ヤンキースで準レギュラー扱いとされてきたイチローが、前半戦の終盤に差し掛かったところでレギュラーのポジションを奪取した模様。
ヤンキースは、昨年シーズンが終了した直後より、パワーヒッターの外野手の獲得に力を入れてきました。
その補強方針に沿って、エルズベリー、ベルトラン、ソリアーノと3名のすでに好打者として実績のある選手をトレードによって獲得していた。
上記3名と、生え抜きのガードナーを加えて、外野3ポジションを5名が競い合うと言う図式で、イチローの立場は、5番手の準レギュラー扱い。
安打を量産していく為には、出場回数も、絶対的に重要であり、他球団へのトレード候補の一人としても名が上がったこともあるが、その話は結局、成立しなかった。
そんな状況の中、始まった開幕では、ベンチスタートとなり、その後、暫くは、3試合に1度程度の出場機会と前年に比べても打席数は減り、明らかにジリ貧状態になる事を、殆どのイチローファンは懸念した。
だが、この苦境からのイチローの対応は、我々も学ばねばならない素晴らしいものだった。
代打での出場機会が増えれば、その一打に集中し、高打率を残し、守備固めに使われれば、好守で失点を防ぎ、華麗な走塁でチャンスを広げた。
決して腐らず、不平を言わず、どんなプレーもチームの勝利に貢献するためにベストを尽くす。(イチローからすれば、いつもやっていることとクールに答えるかもしれないが)
その姿勢とコツコツと積み上げたチームプレーの実績が、結果にシビアなヤンキースファンを納得させ、故障者が続出してきた近況でイチローの価値をチームの首脳陣が再認識してきたのだ。
イチローが何よりもプロとして大切にしている故障のない(故障をしない)身体。
ソリアーノついては、極度の不振により戦力外になったが、イチローとは守備力で大きな差があったし、ベルトラン、エルズベリー、それにガードナーも、故障なしで1年を通してプレー出来たことは稀である。
今回のイチローのレギュラー奪回の理由について、監督のジェラルディも「イチローの年によるパフォーマンスは、普通の選手とは違い、維持または逆行しているように思う。特に走力、守備力においては。」と言った。
また、こうした問題を見据えて故障なしでいつでもプレーできる強靭かつ柔軟な体を何十年もかけて作り上げてきたイチロー一流の備えに敬服する。
ともあれ、イチローファンにとっては何よりもまして朗報である。
MLB3、000本まで後201本(7月10日時点)。
来年の達成を確実にするためにも後半戦70−80本の安打は打ってくれるだろう。
四十路の現役は1年1年が勝負だ。
|