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・マンハッタンの夜景、香港の夜景

1980代にアメリカ、1990年代に香港と2度、14年余りの駐在で非常に幸運だったことの1つに、世界でも有数の素晴らしい夜景の見える地に住めたと言うことだろう。

駐在最初の地、ニュージャージー側から見たマンハッタンの夜景。

チムサーチョイから見た香港島の夜景。

どちらもそれぞれが眺めるごとに時間を忘れて吸い込まれてしまうほど素晴らしい別世界のような景色で何度観ても飽きさせなかった。


ニュージャージー時代は駐在仲間と夜、日本食レストランが何軒かあるフォートリーと言う町に夕食を食べに行った後、その先のマンハッタン対岸の丘の上にあるショットバーに寄って極上のマンハッタンの夜景をよく楽しんだ。

シルバーフォックスという名のバーだったと記憶しているが、マンハッタンの夜景に向かって横長のカウンターがあり、バーテンダーの肩越しに磨きこんだ1枚ものの大きなガラス窓があった。

その窓枠が額縁をイメージさせ、その中に丁度エンパイアビルを真ん中に据えたマンハッタンの夜景の全貌がすっぽりと額に収まった絵のように観えた。

当時はその夢のような夜景に見とれながら、ちょっと前までは考えてもいなかった日本から見れば地球のほぼ裏側のこの地に今住んで、世界的に有名な夜景を目の当たりにしている自分が信じられない思いだった。

丁度、このNJ駐在時代に両親が一生に1度の記念にと訪ねてきた事があった。

その時、観光を兼ねてこのバーに案内したが、この夜景をじっと見つめていた親父が、あまりの鮮やかさに感極まって涙を浮かべていたことは今でも懐かしく思い出される。


香港の夜景も百万ドルと言われるくらいだから、香港島の夜景、九龍の夜景を問わず、どのビューポイントからの夜景も素晴らしいものだった。

個人の好みによってお勧めスポットは違うと思うが、私はオフィスが九龍のチムサーチョイ東あったことから、歩いて地下鉄までの帰り道、時々、海沿いの遊歩道まで足を延ばし、そこから見える香港島の艶やかな夜景が好きでゆっくりと楽しみながら帰った。

また、私自身が一番心に残る夜景は、仕事でカスタマーの接待等で遅くなった深夜、九龍から海底トンネルを抜けアパートのあったタイクーシンまでの海岸沿いのハイウェイを帰るタクシーの窓から横目に見える九龍サイドの夜景は一番愛着があった。

カスタマーに精一杯気配りをして、気疲れした後、その夜景を眺めていると不思議と心と体の疲れが癒され、同時に今自分が成し遂げようとしている仕事の充実感が自然と湧いてきた。

わずか15分足らずのドライブだったが、その夜景が超多忙だった香港時代の貴重なリフレッシュのひと時を創ってくれた。

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