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(イチロートークスペシャル)
昨日(22日)午後10時から、(イチロートークスペシャル)を見た。2日にあった(イチロースペシャル)のトーク番外編だが、やっぱり面白かった。
まず、バットについて。92年、バット製造現場で一握りしてこれだと思って出会って以来、15年以上本当に他のバットは握ったことはないと断言している。握りが非常に細いスイートスポットが先端の付近の数センチにしかない、一般的には非常に難しいバットだ。
しかし、イチローは理屈よりも自分の感触、自分との相性を信じ、それ以来、このバットは「神経がバットの先まで行き届いた」自分の稀有な運動神経を具えた体の一部となっていると言う。
だから、他のバットはその自分身体の一部でないものを握った違和感が残り、プレーの妨げになると感じて一切握らない。この辺になると言っていることは分かるが、その意味は常人では分からなくなる。
自分の到達レベルについて。オリックスに入団当初レギュラーで活躍するようになるまでは、他者に追いつき追い越せと他者と戦ってきた。そして、活躍し回りに自分以上の人がいなくなって、自分との戦いに切り替え2年前までやってきた。しかし、昨年から、「自分と戦いながら他者とも戦える域」になってきたと語っている。
また、昨年から200本安打等の記録へのプレッシャーに対する弱い自分から、それを楽しみ、立ち向かっていく自分へと変貌できたとしている。これはレベルの差こそあれ、プレッシャーに対する心構えとして常人でも意味は良く分かる。
また、プロとしてこと野球に関しては、自分に対して「誰よりも厳しい目で見ている自分」があり、「その自分は決して満足することはない」または、「満足したら、すぐ、その上の目標が見える」としている。この辺が世界のトップまで上り詰めていく達人の思考回路のようだ。
最後にどうなったら引退を考えますかとの質問に「腹が出てきたら」とジョークを飛ばしながら、「それは有り得ない事」と言い切り、4割について「50歳で4割打ったら引退しようかな」とジョークをまた飛ばしたが、このフレーズが気に入ったようで最後は半ばこれを本気で目標にしたように感じられた。
そして、イチロースペシャルの名シーンとなった(イチローの涙)の理由を聞いたとき、「自分でもわからない」と答えたが、(この理由は意地でも言わない。今に見ておけ。言葉じゃなく、今後のプレーで答えるよ)とその剥きになった表情が語っているように見えたのは私だけだろうか。
その表情と50歳4割を半ば本気で目標にしたイチロー。彼はまだまだ、遥か前方を見つめて進化している。取りあえずは、昨年からやっと掴んだと言う孤高のバッティング技術で、今年どれだけ活躍できるか楽しみでしかたがない。
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