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(久しぶりの映画鑑賞-―母べえ)
昨日、?十歳以上の夫婦で行くと半額割引になっているとのことで、久しぶりに家内と一緒に映画を観に行ってきた。
何を観るかも直前までまったく決まっておらず、出掛けに吉永小百合の作品が上映中であることを知り、洋画を観て大ハズレになる危険は避けることにしたのと、彼女の映画出演は本当に久しぶりのような気がしたのでその作品を選んだ。
予備知識まったくなしで、ただ彼女の主演作品ということだけで行ったので、家内がチケット売り場で「ははべえ夫婦割引で、、、」と申し込むと「はあ、かあべえですね。」と訂正された。「かあべえ」と読むらしい。
ポスターをチラッと見た。雰囲気からするとどうも戦時中のストーリーのようだったが、貰ったパンフレットも手洗いとかに行ったりしているうちに結局読まずに予告編が始まった。
最近、日本ではペット犬が主役の映画が流行っているようで、予告編のひとつもその種のものだった。このあたりも最近の少子化、結婚しないでペットと暮らす女性の増加等の社会現象の反映か?とか勝手に想像しているうちに、本編が始まった。
上映中なので内容に対するコメントは割愛するが、物語は、大戦が始まる前後の東京に住む二児(娘)の母の悪戦苦闘の日々が、淡々と描かれている。原作者は、次女だと思うが、恐らく実際に遭遇したことを出来るだけ忠実に書き綴っていったのだろう。
ドラマチックな展開にはなっておらず、かといって内容に織り込まれた登場人物の末路は、結構衝撃的なものになっている。山田洋次監督の作品とのことで後でチョッと納得。
山場がこれだと言うシーンもなく、淡々と見終わったが、不思議と全体的に退屈する場面もなく、静かな感動を覚えたのは、何故だろう。やっぱり、監督と女優の実力か。
既に還暦を越えたであろう吉永小百合がどんな年の重ね方をしているのかも、興味があったが、見た感じ重ねると言うより剥ぎとっていってる感じで水泳シーン等では、どう見ても30代にしか見えなかったのは、末席のサユリストのひいき目か。
そう見えるのも、恐らく彼女の映画女優としての一流のプロ意識で、日頃から身体を鍛え、心身の手入れを抜かりなく行なっている不断の努力の賜物なのだと思う。
また、全編に戦時中の出来事を伝えているが、我々の世代は自分達の親から子供の頃良く聞かされた内容で、こんな時代には二度と戻ってはいけないと言う反戦意識の中で観ていると思う。
しかし、そろそろ世の中の主流になろうとしている我々の子供達の世代へは、この戦争の事はそれに至った経過、その悲惨な内情等を語り継いでいくべき我々の世代が、それらを何処まで伝えているのだろうと思うと、その義務を怠っているような気がして、少し不安な気持がしてきたのは私だけだろうか。
そんな気持も含めて、色々参考になり考えることも多かったので、私的にはこの作品は◎。何か賞を取ってもらいたいなあと思える映画です。
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