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創志学園野球部甲子園初出場に思う。

遅ればせではあるが、今年の甲子園選抜高校野球に何と創部1年目で全員1年生のチームが、甲子園切符を手に入れた事に改めて驚いている。

岡山の創志学園。

1960年代の私塾からスタートした幼児教育から大学、生涯教育まで教育事業全般で拡大しているグループの1つ。

2年前までの女子高が共学に移行し男子の1期生の部員28名のチームが成し遂げた快挙だ。

共学の男子スタートと言う事で、1期生は1年からレギュラー9ポジションと3年間甲子園が狙える好勧誘条件も相まって、阪神を中心に少年野球の目ぼしい好選手を集めたようだ。

1年生でも上がいないので伸び伸びと出来る利点もあるがそれでも昨年夏の予選は1回戦0−7でコールド敗け。

飛びぬけた選手はいないものの、皆少年野球で活躍した選手達で相当な屈辱だったようだ。

この状態を絶好のチャンスと受け止め、これを強力なバネに変えてその力を最大限に発揮させたのが、鹿児島で創部3年目の神村学園を05年に選抜甲子園で準優勝させた長澤監督。

この監督は、あのスパルタ練習の女子ソフトボールのオリンピックコーチ出身であり、他チームが出来ないような究極の練習(見方を変えれば度が過ぎた)をさせて、選手を刺激し、鍛え上げていく指導で有名。

その指導法の賛否は別として、今回の快挙も含め、結果を残しており、目標(甲子園出場)達成のための1つの有効な指導法であることは間違いないと思う。

今回の快挙も、この昨夏のコールドゲームの後、すぐに、他校へ出向いての練習試合を7日間で13試合組み、遠征バスで相手校に乗り込み徹底的に実践訓練を行なった事。

8月に、他県で9日間朝から晩まで練習漬けで徹底して鍛え上げた事等々。

これら監督から受けた強烈な刺戟を基に、伸び盛りの1年生は急速に実力をつけていったようだ。

そして迎えた秋の県大会、1点差の際どいゲームばかりであったが、1つ1つ勝ち進み、県大会優勝に輝いた。

続く中国大会でも勝ち上がり準優勝し、有力な選抜出場候補となった。

そして、選抜大会出場決定。

まるで、夢のようなサクセスストーリーである。

だが、このストーリーには、もともとこの教育企業グル―プのシナリオがあったのだ。

この学園グループの名を全国に知らしめる1つの有効な手段として、有望選手を集め、実力のある監督を招いた。

しかし、彼らもまさか、翌年の選抜と言う最短、最速で甲子園初出場が決まるとは思ってはいなかったはずだ。

いずれにしても、このチームの戦いぶりを観ることも、春の甲子園の楽しみのひとつになった。

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