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1938年秋リーグ、親父の出場試合3
この秋シーズン3度目出場は、中5日あけての9月24日(土)、対戦相手は名古屋金鯱、場所はホームの後楽園、待望の先発だった。
『実況』 によると、次のカードがジャイアンツ戦であり、亀田、中河を温存する作戦で、このところ、力を付けてきた望月を思い切って先発させた。
試合内容は次のようなものだった。
S13年秋 イーグルス 対 金鯱 1938年9月24日(土) 後楽園
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イーグルス 001001001 3 投手 望月潤一
金鯱 000020000 2 投手 中山正嘉
勝利投手 望月潤一 2勝0敗
敗戦投手 中山正嘉 1勝5敗
イーグルス望月、金鯱 中山の両投手が完投した僅差接戦のゲームだった。
投球内容は、中山が5安打 3四球 失点3 自責ゼロに対し、望月は、13安打5四球2失点、自責2と明らかに望月は投げ負けてはいるが、チームの好守堅守に支えられ、打たれながらも、粘りで2失点に押さえ結果的に勝利投手となった。
野球は奥が深い。好調だから勝てるとは限らない。逆に点は取られても諦めず粘投していれば、勝利の女神が振り向いてくれることもある。
内容はともかく、望月は前回の登板のプロ初勝利に続き、今回は、プロ初完投で2勝目を、上げることとなった。
この試合で実況の筆者は、望月の母校早実にまつわるトピックとして金鯱で早実の大先輩でその時金鯱の監督になっていた岡田源三郎氏が、チーム事情で急遽、セカンドとして出場したこと、また、早実からイーグルスに野手として同期で入った太田健一さんが4打数2安打1打点と勝利を後押ししてくれたこと。
また、相手投手の中山は、父が1塁手として甲子園で準決勝まで進んだ大会の松山商の優勝投手であったこと等、この実況ならではの奥行きのある解説をしてくれており、大変参考になる。
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