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初めて小椋佳コンサートを観に行った。

舞台は予想通りというか、限られたバンドに小椋佳用椅子と譜面が真ん中に位置し、後方のスクリーンは至ってシンプルなデザイン。

それはNHKで放送された小椋佳コンサートそのままに見える。

幕が開くと、すぐ彼がさり気なく登場してその椅子に座る。

先回の舞台では調子に乗って喋り過ぎ、2時間ほどの持ち時間に4曲しか歌えず、申し分けないことをした等と軽妙なトークから始まった。

嬉しいことに、歌われた曲は、なじみの深い初期の頃のヒット曲が多かった。

間に入るトークも初期の頃のそれに比較し、格段にうまくなっている。

今回は歌だけに集中するとは、言っていたがそこは小椋佳、メインには昔、NHKでシルクロードのレギュラー放送の音楽全般を任され、10日間のシルクロードの下見旅行した旅の途中で浮かんだシルクに纏わる恋物語を、セリフと歌だけの歌劇にして、バンドのスタッフ全員がそれぞれの配役を演じるという試みがあった。

ちょっと長かったようにも思うが、物語の情景が脳裏にはっきり浮かんでくる熱演だった。

全般的に小椋佳らしく淡々としたコンサートだったが、何といっても、歌、特に歌詞が小椋佳独特の世界を作っており、私は、どの曲というより、その世界が好きであり、なじみの曲が多かっただけ十分感動し楽しむことができた。

現在69歳ということで、けじめとして再来年に(生前葬)と題して3−4日連続でNHKを絡め、コンサートを行う予定でこれが最初の引退公演になるだろうとのこと。

帰りの道すがら、家内が「来てよかったね。」と満足げに呟いたのに相槌を打ちながら、私は(生前葬)のときは、東京まで行ってみようかと考え始めた。

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