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松井の引退に思う

日本が誇るホームランバッターとして、初めてMLBに挑戦した松井秀喜。

日本では、幼少の頃から体は大きくスポーツ万能、体力も並外れ、強打のスラッガーとして星稜高校―巨人と野球のエリートコースを歩んできた松井。

巨人では、日本を代表する長距離打者かつ好球必打の好打者へと順調に成長し、移籍前年には50本塁打を記録するなど日本一の実績を引っさげ、メジャーリーグ1の名門ヤンキースに入団。

この挑戦はある意味、松井を通して日本のプロ野球のパワーヒッターの力量がMLBで試されるに等しいことでもあった。

そしてその挑戦の結果、松井は、MLBでもクリーンアップを任されて、勝負強さ、スター性で、本場の野球ファンをも魅了し十分な活躍と実績を残した。

本塁打は、メジャーでの諸条件が違い、20−30本になったが、勝負に強く、クラッチヒッターとしてチームの信頼は厚かった。

世界中から、並外れた力の強打者が集まったMLBで、体格、体力に引けを取らず対等にプレーし、なおかつ、高い打撃技術と集中力で勝負強さを発揮し、存在の付加価値を高めた。

初打席の満塁ホームラン、ワールドシリーズでの大活躍は、松井の真骨頂と言える。

しかし、不死身と言われた松井も、最後は故障に苦しめられ、結果が出せなくなった。

今でも思い出すとぞっとする手首の骨折と引退の主要因の両膝の故障。

膝の故障などは、東京ドームの人口芝で長年プレーをしたことが、原因にあるような気もするが。

引退の記者会見のあと、MLB全体からそれを惜しむ声が上がっているのは、彼の記憶に残る打撃とチームプレーに徹したスタイル、素晴らしい人間性が在籍10年の間に浸透した結果だと思う。

異例ではあるがヤンキースで松井の引退試合の話が持ち上がっているらしい。

主力選手は複数チームを移籍することの多いMLBでは、よほどそのチームに貢献し、ファンに愛された選手でないと引退試合の話などは出てこないが、これがヤンキースファンに信頼され、愛された証であろう。

ともあれ、松井は日本を代表するメジャーリーガーとして、野茂、イチローとともに、両国の野球史に残ることは間違いない。

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