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高倉健の恐らく徹子の部屋以来になるであろうインタビュー番組を観た。
それは、健さんの6年ぶりの映画となった「あなたへ」の撮影現場に密着して、長時間健さんの撮影の合間を縫って根気よく少しずつインタビューされたものの中で本音の部分を中心に編集された番組で健さんの魅力と生き方が伝わってきて非常に良かった。
高倉健のあの何とも言えない男の魅力は、ただ演じただけでは、決してあの雰囲気は出せないことが、よくわかった。
1本の映画にかける心構え,備えが凄い。
まず、プロとして映画をよく見て常に世界の名優の演技から常に学び取ることに飽くなき意欲を持っている。
演技の参考にしているのは、ジャン ギャバン、マーロン ブランド、ディアハンターのデニーロ等。
健さんは映画以外の私生活は決して人に見せないとよく言われるが、これは私生活のイメージが作品の役柄に移ってしまう事をできるだけ避けたいというプロフェッショナリズムによる。
映像は(心が映る)としており、撮影本番までには、その主人公になりきるために入念に準備をし、本番は、1回で撮り終えるように全力で毎回取り組んでいる。
また、撮影中は自分の出番がなくとも、殆ど現場に立って見ており、裏方さん等全てのスタッフに気配りを怠らない。
その謙虚な振る舞いと映画にかける真摯な意気込みは、81歳の今になっても変わらない。
その健さんが、今回共演した(老船長役の)大滝秀治の演技を絶賛。
一言で全てを表現した名演技に感銘し、非常に勉強になったとまだまだ謙虚で前向きなコメント。
それに加えて俳優として「負けたくない。」とも言い放った。
やくざ映画の頃の健さんはあまり興味はなかったが、その後の作品を見ているうちにいつの間にか健さんのファンになっていた。
あの凛として歩く後ろ姿、哀愁のある背中、朴訥とした喋り口、少ない表情の変化に込められた強い意志。
健さんの何とも言えない男の魅力は、演技のセンスだけでは、決して表せないプロフェッショナルとしての真摯な生き方がにじみ出てこそのものだった。
まだまだ、前向きで意欲満々の高倉健。
年に1回は、健さんの新作を観たいと願っている。
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