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大阪府和泉市若樫 にあります。
この若樫不動尊の説明文には次のようでした。
若 樫 不 動 尊 の 由 来
若樫のお不動さんは、今から約1,200年前からの由緒あるお不動さんです。
残された伝言書によりますと、783年桓武天皇、延暦2年にこの辺を菩提郷(ボダイキョウ)
と称す、と書かれています。 菩提とは、人間として生き方について迷いを去って
無上の悟りを開くとか、仏果をえて極楽往生する、との意味です。 その郷(村・あたり)です。
つまり人間の生き方に就いての勉強、ならびに修練場に指定されたと考えられます。 と言い
ますのも、仏教伝承から100余年頃、桓武天皇がその当時大層であった最澄・空海に
命じて仏教を通して人民をたすけるよう指示し、その事項の援助もした、と日本史に書か
れていることから、仏教対策の一つと考えられます。 日本のあちこちにボダイゴと言う
土地名をよく聞かされます、この辺もその地名で言われています。 この辺では、空海が
386か寺菩提郷を造り給う、と書かれています。
ところで、この辺はその以前から菩提郷にふさわしい土地であったと言うこともできます。
それは、三はしらの大神を祀る三尊寺と言う寺があったと言うことです。 祭神は多珂之大神
(タカノオオカミ)天之御中主大神(アマノミナカヌシオオカミ)大三輪大神(オオミワオオカミ)
です。 寺に神様と不思議に思われる方があるかも分かりませんが、7世紀頃は神仏同体説
が唱えられているため、間違いではなさそうです。
桓武の一代前の光任天皇天応元年に既に、この辺の土地を甜甘橋(ワカカシ)(今は若カ樫)と
称号すると書かれています。 同じ頃、菩提寺に信心深い尊(ミコト)達や、樋口平太夫等に
よって如意輪観王龍蔵不動明王をゴダイゴ谷(ここの地名)に祀る、と書かれています。
これが不動尊の始まりです。 従って、桓武以前ですから奈良時代かも分かりません。
またその当寺、格の高い天皇直属の寺、仁和寺からも仏像本尊を寄進され祭る、と書かれています。
その後、平清盛の時代、寛平法皇、長徳4年6月13日に、焼失(ヤキハラワレル)と書いて
いるだけで理由は書かれていません。 多分平家の落ち武者が戦いに敗れ、ヤケクソになって
寺などよく焼いたと言われました。近くの村に平家の落ち武者が住みついたとも聞いて
いますが、関係あるかどうか分かりません。
焼け跡に大きな松が一本空高く伸び、神戸松(コウトマツ)と名付けられ鑑賞されたそうです。
多分今の神戸を眺められると言うことでしょう。
その後行基大師法貴丸によって、大日大聖不動明王の石仏(赤不動)を祀ると書かれて
いることから、そのご仏体は今も尚鎮座され、信者・町の人を見守ってくれていることになります。
1,300年南北朝の頃、尼層神光聖人(大覚寺仙洞御所)が不動橋から見える神埼山
(カンザキサン)あたりに神崎荘庵(ワカカシの宮)(庵とは、世間からのがれて暮らしている尼僧
の粗末な家)をおこし、千日間(3年)かけて道場を御醍醐峰(ゴダイゴミネ)御坊在所郷
(コモザイゴ)に菩提峯(ボダイゴウ)安置と書かれています。
その聖人が、1336年にはじまった南北朝動乱 【足利尊氏が京都に攻め入って北の朝廷
をつくり、御醍醐天皇(吉野)の南の朝廷との争い】で、神崎城(当尊の登り口で見える山の所)
4千が足利3万と戦い、当地の氏神を守護したとき、神戸松より登天不二宮宮殿入り給うと
書かれています。
その後、有名な寺との交流、真言大本山からの仏像寄進、他国朝鮮(くだら)国王との
交流もありました。
以上、仏教の栄えた平安・鎌倉・室町時代に当尊であった事項でした。 その後戦国・徳川・
明治・大正・昭和へと続きます。 知るところによりますと、昭和の終戦以前までは大祭日には
露天店が軒を並べ、村人は勿論、遠くからのお参りが多く、近辺の村人の楽しみの一つでした。
戦争に負けてから、人々の神仏に対する信心が薄らぎ、当不動尊もひなびかけた
ときもありました。 それが戦後50年にして、若樫町会・町の人々・信者のご支援によって
現在の建物は、建て替えられたのです。
現在の建物(本堂・拝殿・炊事付二階)は、1993年(平成5年)10月30日に落慶法要
をした建物です。 その前の建物は、昭和20年6月28日に建てかえられたものでした。 以前
本堂横にあった拝殿(現在の道がなかった時、山道から降りてきてはいった。)を本堂建て替え
と同時に酷いいたみのため、壊しました。
当境内には、七仏体・三神体をお祭りしています。 大日大聖不動明王と代像(本堂内)
外に代像四体、弘法大師(おだいしさん)、阿闍梨(アジャリ)(仏法の規範師)大竜王大神
(水の神)・高倉大神・白龍・七面・三輪大神、
最後の写真は、参道入り口にある不動明王です。この場所から約1km登ったところに若樫不動尊が
あります。
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