植物と生物防除のお話 和田哲夫

最近は植物の話が多くなっています。

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織田作の昭和23年ごろの作品 「それでも私は行く」

を読み終えた。

京都日日新聞に連載された小説で、通俗小説である。

まるで現代のテレビドラマの進行に近く、かつ

内容は当時の京都のお茶屋、ヤトナ事情がよくわかる

軽い仕立ての小説である。

現代で似たものを挙げるとすると、宇野コウイチロウとか、

だろうか。

夫婦善哉の言葉の流れるような文章とくらべると

かなりくだけた書き方である。

織田作は33歳でなくなっているいわゆる無頼派の作家だが、

いまや読む人もすくないだろう。

戦前の大阪を知るには、なかなか良い作家である。

大阪のたこ梅という関東煮の店や、水掛け地蔵のあの

一角の料理屋など彼を偲ぶものはまだあるようだ。

帯広畜産大の先生のブログで紹介されていたので

これと「生物はわけられない」というようなタイトルの

福岡伸一さんの新書を2冊読みました。

他の人の批評も読んでいたので、すこし心配だったのですが、

まあ面白いといえます。

僕が大学生のころは、まだ実用化というか、発明されていなかった

PCRとSDS−PAGEの実験の具体的やり方を図を入れずに

文章だけで書いているのが面白いとおもましたが、

もうすこし、写真と図がないと作業についての描写から

実際を想像するのは困難ですね。

余計なといっては悪いけれど、小説家きどりの各章のプロローグは

長すぎて、とばしつつ読みました。読者は彼の叙情に付き合って

いる暇はないなというところ。

2−3行ならつきあいますが、2ページは長いです。

ヘッセの叙景のつまらなさに似ているといったらこれはほめ言葉なのか

どうかはわかりませんが。

データ捏造の話も小説的ですし、二重ラセンは実は女性研究者が発見したとい

うことも他の本で読んではいましたが、興味深く読ませていただきました。

同時期に米国にいたこともわかり、当時の大学の研究所の

状況がよく書かれています。

給料も2万5千ドルくらいとしていますが、僕も当時は、会社勤めで

5万ドル切っていたと思います。1986年ごろの話ですが。

スチュワーデス(5万ドル)より給料が安かったと思います。

大学の専攻も一緒で食品工学。

違うのは、かれが頑張って、大学院をでて、ドクターをもらって

アメリカに手紙を書いて、安い給料でポスドクのポジションを得たという

意欲でしょう。

いつごろ結婚したのか、しているのかもわかりませんが。

青学に移ったということは京大で上が詰まっているか、

教授と仲が悪かったということを想像させられます。

死んだ鳥症候群などと研究室のことを表現しているのも彼の

心象をあらわしていて、面白いと思いました。

二人のモラエス

ポルトガルの姓でモラエスという名前がある。

日本では、徳島に住んでいたサウダーデ=憂愁・孤独・哀愁・失恋の思い と

いう言葉で有名な作家のウェンスラウ・モラエスのほうが、サンバ、ボサノボ

の作詞家、歌手のヴィニシウス・ジ・モラエスより有名かもしれない。

世界的にはもちろんVinicius de Moraes のほうが、ヒット曲を

たくさん書いており、断然有名である。

作家のほうは明治時代の葡萄牙人で、日露戦争のリポートを葡萄牙本国に早い

時期に送っている。

作詞家は現代の伯剌西爾人である。

確かイパネマの娘の作詞者である。

「憂愁はもうたくさん」というChega de Saudadeという曲も

彼の作詞である。Too much of heartbroken feeling とでも訳せるだろうか。

日本語のタイトルは「思いあふれて」, 英語ではNo more Blues。

世界で始めて発表されたボサノボ曲として有名だ。

作曲はアントニオ・カルロス・ジョビン。イパネマもおなじコンビである。

この二人に共通しているのは、サウダージ(恋情)と女好きということかもし

れない。

作詞家はイパネマの娘のような若い娘と一緒に写真をとったり、歌を歌ったり

するのが好きなようだ。

葡萄牙の人はリスボンあたりで失恋して、香港で二人の子供を生んで、

神戸と徳島で二人の女と暮らしたようだ。

それを好色であるという人もいるようだが、実際は、深い事情もあったようだ。

日本で暮らした二人の女は二人とも早くに亡くなっている。

そのことを書いた文章が、「オヨネとコハル」である。

この短編では、コハルという24歳のパートナーが結核で亡くなったときのことを書いている。彼は放心しつつも、回復の見込みのないこの致死的な伝染病の暗い病状を克明に書きしるしている。

コハルもおヨネも亡くなったあと、現在の眉山にあがるケーブルカーの駅のすぐ横の
潮音寺に葬られていることが、かれの別の短編で分かる。
その墓地を二週間前に徳島を訪問しているときに、偶然目にした。

ケーブルカー駅、現在は阿波踊り会館を兼ねているのだが、その建物を建てたときに
墓地は削りとられたような不自然なブロック塀が目に付いた。
削り取られたかもしれない部分が、オヨネとコハルの墓があったところかどうかは
まだ分からないが、徳島ではモラエスは崇敬の対象であるようなので、当然墓地の
ほかの場所に移されたものを思われる。
この眉山の山頂にはモラエスの遺品を収納したモラエス記念館まであるのである。
モラエスの家からこの墓地までは、徒歩で20分程度だろうと車の助手席に
座りながら、想像した。

行田 忍城 

「江戸下級武士の生活」という本があります。

幕末の忍藩の武士だった尾崎石城というひとが書き残した「絵日記」をもとにしています。

現在の行田市水城公園の周辺の彼が寓居している妹夫婦の家、近所の寺、料理屋、同輩の家々などでのこ

の石城さんの日常が生き生きと描かれています。

現在の忍城は当時のものとはかなり違ってはいますが、残っている池などは往時を偲ばせるものがありま

す。特に古い地図をもっているとなおさらです。

僕は神社と寺を目印にして、彼がよく酒を飲みにいっていた寺である大蔵寺と龍源寺を捜しました。

大蔵寺はまだ残っていましたが、龍源寺はもはやありませんでした。

天神さんはまだあり、金毘羅さんはなくなっていました。

なくなった寺は忍藩最後の50年にここを支配した桑名の松平氏と一緒に忍にきたようなので

幕府瓦解とともにまた桑名方面に帰ったのではないかと推察しました。

百五十年前のことなのにまさに往時茫々といった感です。

その後忍地区では足袋の生産が日本一になり、足袋成金も何人もでたようです。

なにしろ日本の足袋の需要の60−80%もカバーしていたそうですから。

その足袋成金の邸宅を料理屋に改造した彩々亭というところで懐石料理をたべました。

6000円で松茸やステーキもついてまあよかったです。

ヤマトタケルのお話

記紀のヤマトタケルの話は手塚治虫の火の鳥の長編漫画で読んだ印象が強いが

九州の熊襲タケルを女装して殺したあと、今後は奥州の蝦夷タケルたちを成敗するために

陸路で駿河まで行ったようだ。

静岡の手前の今は遠洋漁業のマグロで有名な焼津のあたりで

地元の豪族たちに枯草に火をつけられて、煙に巻かれて焼け死にそうになるが、

草薙の剣で、草を払ったのでなんとか助かったとか。

それで焼津というというのだが、焼原ならわかるが、焼津の語源はこのヤマトタケルの

伝説からのようだ。

そういえば草薙という駅、球場もありますね。もうすこし静岡寄りだったような記憶がありますが。

このあと箱根に登った話はないので多分、船で相模のほうへ移動したのだろう。

あるいは伊豆半島を横断したのかもしれないが。

相模から上総に舟行した時に、波が荒く、三浦半島の走水のあたりで、タケルの妻である

弟橘媛が海を鎮めるために、身を投げてしまう。

ちょっと大げさとはおもうものの、走水は剣崎のほうだったかな?

上総から陸行だろう。

宮城県のほうまで行くのだが、蝦夷はすぐに降参して、あとは

王化が進んでいない信濃、越後のほうにも足を伸ばそうとするのであった。

それでタケルが戻ってくるときに

茨城、筑波山のあたりを過ぎてから、碓氷峠方面に行くのである。

多分大和から指示があったのだろう。

もう帰れると思ったにまた遠征先を告げられたのだから。

ここで有名な「吾妻はやー」と嘆息したのである。

すこしく哀れな話ではある。

そこは吾妻川渓谷筋だったのかもしれない。

これまではどうしてこの間の行動が頭に入っていなかったので

どうして関東平野を望むようなところにいったのかさっぱり分からなかったのだった。

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