フィロビブロン

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[ OLDIES 三丁目のブログ ]

2015/4/5(日) 午後 8:38

[名作文学]うらなり先生の見た坊っちゃん

  うらなり (文春文庫)    昭和9年、銀座四丁目で古賀先生(うらなり)は堀田先生(山嵐)と再会する。  カフェでお互いのその後や近況を交換し、古賀先生は帰宅後、寝る前に今までの人生を振り返る。  うらなり先生の視点から見たもう一つの「坊っちゃん」。    夏

[ じゅうのblog ]

2012/9/7(金) 午後 8:47

『出身県でわかる人の性格―県民性の研究―』 岩中祥史

「岩中祥史」の『出身県でわかる人の性格―県民性の研究―』を読みました。 [出身県でわかる人の性格―県民性の研究―] 『広島学』に続き「岩中祥史」作品です。 -----story------------- 日本に日本人はいない。 ただ、京都人や新潟県人がいるだけだ!  狭い日本ながら四十七都道府県人の性向は、外国人同士さながらにさまざま。 ウケばかり狙うあなたの上司は大阪人で、頑固で怒りっぽい隣家のおばさんは佐賀県人ではありませんか?  そんな、周囲の人々のことがよくわかる一冊。 各種の資料統

[ ゆうてみよかな ]

2011/8/6(土) 午後 3:31

「それまでと格別変った味がするわけでなく、牛にとっては空腹を癒してくれるうまい草……」

長い文章になりました。お時間が許せば、おつきあいくださいね。 「あとがき」に触れたため、『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』はネタバレとなってしまいました。もし気になさる方は以下の文章をお読みにならないように、お願いいたします。     緑なす草原のなかで 牧草を食[は]んでいた牛たちは、全世界の至るところ、緑なす草原のなかで、しきりとこの粒を体に取りこみはじめた。それまでと格別変った味がするわけでなく、牛にとっては空腹を癒してくれるうまい草であることに...

[ フィロビブロン ]

2011/7/22(金) 午後 4:47

『東京奇譚集』(村上春樹) 新潮文庫 初版 400円+税

 このところ、明治・大正・昭和初期辺りの 文豪作品 を読んでいることが多かったせいか、久々に 現代作品 を読むと、 随分と片仮名が多い ことに気付く。この『東京奇譚集』もそんな、片仮名の多さを気付かせる作品の一つである。私は村上春樹氏のことは何一つ知らないのだけれど、彼のファンや作品の愛好家なら、村上氏が音楽に造詣が深いことなどは周知の事実なのだろうか。     チャーリー・パーカーの『バルバドス』 、 デューク・エリントンの『スター・クロスト・ラヴァーズ』 、 ピアニストのトミー・フラ

[ フィロビブロン ]

2011/7/22(金) 午後 4:47

『マイナス・ゼロ』(広瀬正) 集英社文庫 改訂第三刷 762円+税 <一>

 私は 「未来からやって来た人」 というのに、いまだかつて遭遇したことがない。遠い将来、我々の文明が高度なタイムトラベル技術を開発していて、タイムマシンでの時空を超えた旅行が現実のものになっていれば、もっと「未来人」らしき人にバンバン出遭っていてもよさそうなものだが、 (あっ! あの人、未来人ちゃうか!?) というような人間には、ついぞお目にかからないのである。    私がイメージする「未来人」らしき人をごく簡単に説明すると以下のようになる。 ① メタリッ...

[ フィロビブロン ]

2011/7/22(金) 午後 4:45

『うらなり』(小林信彦) 文春文庫 初版 514円+税

  新潮文庫版『坊っちゃん』(夏目漱石) の記事を書いた折のことだ。坊っちゃんこと「おれ」にとっての「松山という町の何にも勝る美点」として、私は「湯」と「山嵐(堀田先生)の存在」を挙げたのだけれど、最も大事なものを失念している事に気がついた。それは、 「うらなり君(古賀先生)の存在」 である。    坊っちゃんからしてみれば、慎ましやかな彼の性情には、じれったさや物足りなさを覚えることもあったろうし、竹を割ったような好漢というか、スッパリと解かりやすい山嵐に比べると、何を考...

[ フィロビブロン ]

2011/7/22(金) 午後 4:42

『タイムマシンのつくり方』(広瀬正) 集英社文庫 改訂第一刷 743円+税

  時に憑かれた作家・広瀬正 氏の小説について、幾ばくかのことをこれまで書いてきた。 『マイナス・ゼロ』 から始まって、 『ツィス』 『エロス』 『鏡の国のアリス』 『T型フォード殺人事件』 と、集英社文庫から出された『広瀬正・小説全集』に収められた作品の感想を順繰りにまとめてきたわけだ。そして、本作 『タイムマシンのつくり方』 が、復刊されたこの小説全集の最終巻となる。    思えば、広瀬氏が書き残した作品群に、これほどまでに没頭することになろうとは思ってもいなかった。彼...

[ フィロビブロン ]

2011/7/22(金) 午後 4:42

『T型フォード殺人事件』(広瀬正) 集英社文庫 改訂第一刷 667円+税

  T型フォード―――。 なんという懐かしい響きだろうか。T型フォードと聞くと、それがどんな姿をしているか、車オンチの私でさえも大体想像が出来るほどだから、その名称と形状とは広く人口に膾炙していると云えよう。約一世紀前のアメリカで、売れに売れたフォード・モーター社の自動車である。    そのT型フォードクーペが、ある日、 泉大三 という資産家のもとでお披露目された。泉家の中には、彼の娘の ユカリ とその婚約者でアメリカ人の ロバート・ジョーダン 。そして、T型フォードのお披...

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2011/7/22(金) 午後 4:41

『鏡の国のアリス』(広瀬正) 集英社文庫 改訂第一刷 705円+税

 私のような凡人だと、鏡に映った世界というものは、ただ単純に左右が逆になっているものと考えてしまいがちである。例えば、 箸を右手、 茶碗を左手 に持った私が鏡の前に立つと、鏡の中の私は、 箸を左手、 茶碗を右手 に持っているという具合に。しかしこれは、左右という概念を鏡の前に立っている私を主体にして考えたり、鏡の中の私を主体にして考えたりしているから、逆に映っていると感じてしまうのであって、これを東西南北で説明してみると、また違った見方が生じてくることに気付かされる。   ...

[ フィロビブロン ]

2011/7/22(金) 午後 4:41

『エロス もう一つの過去』(広瀬正) 集英社文庫 改訂第一刷 667円+税

  「もしも…あの時…○○だったら…」 ということを誰しも一度くらいは考えたことがあるだろう。とりわけ、積み重ねた人生の時間が長ければ長いだけ、「What if〜」という疑問の入り込む余地は増える。それは取りも直さず、人生の岐路に立たされた経験が多いということであり、その転換点に能動的であれ受動的であれ、何らかの決定を施しながら、その人が一心に生きてきたということであるわけだ。    デビューから三十七年を迎える 女流歌手・橘百合子 も、そんな「What if〜」の世界にふ...

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