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先週、木から金曜日にかけては久々に仕事が多忙極めた。
というのも部下の女性が依頼を受けた仕事量が膨大。
仕事の量が大きい割に、人手が足りないのと、その仕事を上手く制御する人がいなかった。
これは大ごとだ、と私はその仕事を制御する司令塔役に徹することにした。
とりあえず手が空いてる部下に声を掛けた。
この女性、Nさん、24歳。
まだ入ったばかりのピカピカの新人。
仕事に慣れてきたとはいえ、大きい仕事にはまだとても対処できるノウハウは持っていない。
加えて、真面目。自分の意見もしっかり言う。笑顔もいい。
顔は・・・周りの女性から「華」と言われるほどだ。
決して大きな声では言えないがミスコンにも出れるのでは。
ただし仕事は仕事。上司・部下として厳しく臨む。
あるとき、作業の途中で意見が分かれた。
私は「こうすべき」、彼女は「いいえ。それは間違っている」と。
結局彼女は曲げなかった。
感情も入ってきた。
私は彼女を2人きりになれる場所へ呼び出した。
「冷静になろうよ。決して悪いことをしているわけではない。
自分1人でやろうと思わないで、冷静にいこう。」
真面目ゆえ、つい1人でやってしまおうとする気配を感じる。
それを解してあげるのも私の仕事だと感じた。
期限のある仕事。
何人かで取り掛かっているが、作業量を見積もってみても
到底今のままでは終わりそうも無い。
私は同じ組織内のメンバー全員に、メールで応援の要請をした。
「Nさんのところの仕事が大変で人手が足りません。
もし余裕のある人は是非、定時後お力を貸してください。」
金曜日だし、急な呼びかけで人が集まるだろうか。
最悪、休日に出て仕事することも考えた。
すると何と次から次へと人が集まってくるではないか。
驚いた。
30人余りの組織で、20人くらいが手伝ってくれただろうか。
涙が出そうになった。
普段は個人主義に走っていて、とても手伝いなんてしそうもない某男性社員が、
地道にインデクス・ラベル作りを手伝っている姿を見て、
思わずホロリとさせられた。
休日に出ることも覚悟していたが、23時には完成に近づいた。
組織の結束力を感じた。
Nさんとも最後は笑顔で結んだ。
私「良かったね。これだけの人が手伝ってくれて幸せだね。」
Nさんは謝ったけど、これも真面目に取り組んでいた証。
私はむしろ嬉しかった。
これを一つの機会に、成長してもらいたいと思った。
その後、住まいが同じ方向なので一緒にタクシーで帰宅。
真面目ゆえ心配症も備えているNさん。
タクシー車内でこんなことを告白する。(タクシーにはもう1人、男性もいました)
「私、この仕事は自分では楽しいんですけど、周りからどう思われているか不安なんです。
あと、TさんとかMさん(*)とか、今日みたいに仕事を仕切れるじゃないですか。
私にはとてもできないなあ、って思うんですよ。」
私は、こんな風に返した。
自分で楽しんでいるなら言うことは無い。
きっと周りの人も気付いているはず。
Nさんの笑顔に助けられているはずだよ。
TさんだってMさんだって、最初からできたわけじゃない。
地道に苦労しながら仕事を覚えていったんだよ。
Nさんも彼女達を目標に、少しずつ努力すればいい。
・・・とそんなことを語りかけながら、
その数日前、あるアーティストのコンサートで聴いた、
1曲の歌詞が脳裏に浮かんだ。
何曲かあった、胸が震えるほど感動した曲のうち、
Nさんに返した言葉と同じような思いに駆られた、
ある曲のフレーズを思い出した。
その笑顔はどんな哀しみにも
決して負けたりしないから
君の大切な人にも風に乗ってきっと届いている
明日へつながるあの広い空へ
高く高く心解き放つんだ
忘れないで君のその笑顔は
いつだってみんなを幸せにしている
ダイジョウブ。Nさん、心配する必要はないよ。
その笑顔で仕事していれば何でも乗り切れる。
間違っても、つまづいてもいい。少しずつでいいから成長していけばいい。
私は上司としてきちんと応援しているから。
(*)Tさん、Mさん、とは
私の部下になっているが、ベテランでしっかり仕事をこなすお手本のような存在。
今回も助けてもらいました。
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