映画をつなげて観るブログの部屋

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ピンクの付箋

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GH字幕さんとやり取りしていて、こちらが、ロミー・シュナイダーの忘れられている映画をなにか持ってませんか?と訊ねたら、さすがすぐに返って来たのがジュールス・ダッシンの『夏の夜の10時30分』(66年)だった。
マルグリット・デュラス原作で彼女が脚本も手掛けているこの映画のことは、以前なにかの本に書かれていたと思い、そんな渋いタイトルが出て来る本を書くといえば川本三郎さんじゃないか?と見当を付けて、でもたくさんある著作のうちのどれだろう?しかもほとんど所有してるから困った。
さらに言えば、『夏の夜の10時30分』が出て来るのは、川本さんの本じゃないかも知れないのだ。
ウーム、と頭を掻きつつそれでも川本さんの著作を物色していると、おや?
『キネマ旬報』の連載をまとめた『映画を見ればわかること』(キネマ旬報社)にピンクの付箋がしてある。
まったく記憶がなかったので、そのページを開いてみるとそこには、なんと『夏の夜の10時30分』が!・・・などと劇的なことはなく、そこには『殺しの分け前』(67年ジョン・ブアマン)に触れた文章があった(『殺しの分け前』については拙ブログで以前(2度も!)記事にしている→http://blog.livedoor.jp/hktsunagetemiru/archives/34584005.htmlhttp://blog.livedoor.jp/hktsunagetemiru/archives/43285309.html)。
『イングリッシュ・ペイシェント』(96年アンソニー・ミンゲラ)の原作者マイケル・オンダーチェの『アニルの亡霊』に、あのリー・マーヴィンはどこを撃たれたのか?とジョン・ブアマンに手紙を書く女性法医学者が出て来るというのだ。
たぶんこの『アニルの亡霊』を読みたいと思い付箋したのだと思うが、未だに読んでないから意味ねーじゃん。
しかしこの本を開いた意味はあった。
というのも、索引を見たら『夏の夜の10時30分』があったからである。
ところが川本さんは、タイトルを挙げているだけで作品についてはとくに言及しておらず、しかし聞いたことがないタイトルだったのでちょっと調べた記憶が薄らボンヤリと甦った。
川本さんはそこで、デュラスは夏の作家だった、と書いている。
夏といってもデュラスが描くのは、太陽が照りつける激しく暑い夏ではなく、どこかさびしく寒々とした夏である
果たしてダッシンの『夏の夜の10時30分』にはそんな夏が描かれているのか?
楽しみに、今から鑑賞する。


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