|
なんだか時間がたってしまいましたが、弓のコンディションの見方です。
今回は、今お持ちの弓のメンテナンスにも役立つ、問題じゃないけどどうにかしたほうがいいものを取り上げます。
まず、毛は大丈夫ですか。弓を買いに行って毛に問題あることなんんてあるわけないでしょ、というのは、残念ながらかなり甘いです。特に古い弓だったり委託販売で預かっているものだと毛が古い、なんていうことも結構あります。もちろん、ただ毛替えをすれば済むので、問題ではありません。もし、気に入って購入を決めた弓の毛が古かったら遠慮なく張りかえてもらいましょう。余程安いものでなければ無料でやってくれるはずです。ポイントには根元のほうの毛が黒くなっている、もしくは片側の毛が減ってしまっているかです。そうなっていたら毛替え時です。
次にも、またまた全然問題じゃないけど買うとなったら治してもらっておこう、というもの。それは、親指が当たるところの革。すり減って下の木が見えているようなことがあったら新しいものに取り換る必要があります。親指の爪の形によってはいくら深爪でも当たるので、人によっては毎年交換、なんてこともあり得ます。こちらは毛より、弓そのものの保護という観点では重要です。ひどくなるとそのまま木までえぐれてしまうので侮ってはいけません。こちらも必要ならば交換してもらいましょう。
次は、気がついても無料で交換してもらえるかは微妙だけれど、弓そのものの問題ではないもの。
弓の先っぽです。弓の先は普通象牙もしくはその模造品と黒檀の薄い板がついています。これが付いていることによって弓の先端がかけたり、毛替えの時の事故が防げています。ですが古い弓になると先端の小さく曲がっている部分の象牙がなくなっていたり、毛のわきが割れていたりすることがあります。これは本来なら新しいチップに交換となります。チップ交換は、単品で修理に出すと意外と高いものです。また、象牙部分が割れているとそのままでは毛替えを受け付けてくれないところもあるので注意が必要です。できれば、購入が決まった時点で直してもらいましょう。
次は、弓の根元に戻ります。これは、意外と多いけれど、意外と直せる工房も少ないし厄介なもの。毛の根元は、金属の半円の輪がついていますよね。そこの半円の端っこ。ここはが裂けていないか。毛替えの時ここに、木を押し込むので裂けて来ることがあります。ここも溶接することができるのですが、溶接ができる職人さん、工房はとっても少ないです。直せばそれで済むものでもあるのですが、なかなか難しいです。そして、そこに問題があると毛替えをしてくれる工房が極端に少なくなる、ということ。なので、もし、気に入った弓がそこに問題があったら、ちょっと考えてみる必要があります。高価な弓なら直す価値大と言えるでしょう。でもそうでなかったら、将来、問題をかかえこむ可能性があります。購入前に問題解決しておくに越したことはないとおもいます。
そのほか、フロッグの真ん中についている目玉みたいなのが片側なくなっている、とか下の貝が割れているなど。この辺は実用という意味ではそのままでもいいものですが、直すとなると結構高価です。そういうことが気になる人は、買う前にお店の人と交渉してみましょう。そういう状態で売りに出ている場合は、そういう状態だからその値段、というのが普通です。修理代はしっかり取られると思っていたほうが無難かと思います。
次回は、弓の価値そのものが下がってしまうコンディションについて書きたいと思います。
|