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今日はかなり苦心して確定申告の提出書類をそろえました。
実は今は日本にいる間最後の楽器探しを何件か頼まれてしています。前から気になっていたんですが最近ちょっと思うことがあったのでお話します。
ずばり、予算!
予算は結構どうしようもないですよね。家庭の事情もあるし、貯金全部はたいてかっていいのかとか、ローン組んじゃっても大丈夫なのか、とか。人によってまちまちなのは当然だと思います。大学生とかだったらこれで夏休みバイト全額なんです、とかもあるだろうし。
ただ、予算に合ったバイオリンをどうかうか、は誰にも共通する問題だと思います。例えば予算30万だけど絶対イタリアの新それも有名作家、とか無理なのは誰にでもわかりますよね。どの価格帯にもあります。1億でストラドあるかもしれないけどかなりいわくつきとか。予算の多い少ないの問題じゃありません。
じゃあ、限られた予算でどうやって折り合いをつけて気に入れる楽器を見つけるか。今回はオールドイタリアンじゃなければだめなどのこだわりがある場合をお話します。
例えばご予算1千万円。確かに私が子供のころにはオールドイタリアン1千500万も出せばかなりの物が買えました。今1千万が相場といえるバイオリンは思いっきりモダン。モダンだったら中くらいのがかなり選べます。
でももしオールドが欲しかったらどうするか。ちょっと難しいですよね。
1. まず、正攻法でイタリアンはあきらめてフレンチとか、周辺諸国のものにする。
2. オールドイタリアンは確かだけれど、製作者不明のものにする。
3. 裏板に魂柱われがあったり楽器の一部がオリジナルでないある一応名前は聞いたことのあるオールドイタリアンをかう。
4. こればお買い得ですよ、といって売ってくれる人から買う。
この中で一番のリスクが少ないのは1番かと思います。数は少ないですがコンディションに問題ないものを相場で買うのである意味ローリスクローリターン。将来手放すときも楽器そのものはしっかりしているのでイタリアンほど簡単ではないでしょうがどうにかなるでしょう。
2番目は、ある意味ハイリスクハイリターン。こういった楽器は製作者がわからないため値段は抑えられていますがパフォーマンス的には優れていることもままあります。ただこういった楽器は実際はどうしようもない楽器だったということもありますし、かなり楽器選びの場数を踏んでいて見れば価値がわかるくらいじゃないと結局お買い得だったということは少ないかもしれません。
3つめは理解して納得していればよいかと思います。
4つ目は相手次第。時々30年前に買った楽器をその値段で買い取って欲しいという方もいらっしゃいますからそういった方とダイレクトにやり取りできれば可能でしょうし、そういった楽器を委託販売する楽器屋もオーナーの意向で安く出すこともあります。ただ高額な楽器はディーラー同士の取引価格も小売と大きな差がなかったりします。それにもかかわらず安く提供できる場合というのは限られているということを覚えておいていただければと思います。プロと言われる人が相場から外れた値段設定をするのにはわけがあります。残念ながら中には盗品や贋作が含まれていてもかまわないと思っている人もいます。その中には3千万の楽器を1千万で手に入れたいといっているんだから相手だって納得済み、という理論の方も結構います。東京中の楽器屋で無理って言われたのにここでは大丈夫って言われたと喜んでも意外と喜べない事実のこともありますから気をつけてください。
さてさて、本題の予算の決め方。一番いいのは欲しい楽器の相場を用意できることですがそれができない場合はもう一度なぜ、どんな楽器が欲しいのかというところに戻って柔軟に考えてみていただければと思います。
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