修復

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ムクッ

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 こちらはちょっと前にアップしたへこんじゃってた表板です。

 いかがです?この成長振り。修復した私としてもこんなに素直にすくすくと盛り上がってくれるなんて感動です。でも一体いくつの石膏型が必要になったかは数えたくもありません・・・・

ペシャ

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久々にお仕事のお話です。別に最近修理をサボっていた訳でもないんですけどプライバシー重視の物が多かったのでなかなか記事にできませんでした。

 こちらは、最近お見えになったお客様の表板。まだまだ古い訳でもないのに無残に陥没してしまっています。その上ネックがかなり下がってしまっていて、E線を弾くとCにあたってしまうということでお見えになりました。ネックが下がっているせいもあって全然響いていない、という印象です。
 実はこういう変形って在りそうでないんですよね。新しい楽器でこんなにも隆起が変形してしまったものは、正直初めてでびっくりしています。オールドのバイオリンだとこのくらいの変形はそれなりにお見かけするんですが・・・・バイオリンの表板には常に数十キロの重みがかかっている訳なのでへこむのが当然、なんていう訳でもなく多くの楽器はきちんと原型をとどめているものなのにたった数十年で数ミリも陥没してしまうとは、きっと訳ありです。
 
 早速表板を開けて中を見てみると?
 納得。これはしょうがないかも・・・・・実はこのメーカー、クレモナで賞を取ってたりしてかなりの大御所だったりするんですけど、この楽器を作ったときは学生だったか若かったか、経験不足だったんでしょうね。厚みの配分も仕上げ方法もバスバーも、ありえない・・・・でもある意味ありえない、と思うところがある楽器というのはそこを直せば言い訳でちょっと安心だったりして!

 ともかくこの楽器は石膏型を取って隆起をきちんとしてから、陥没の原因となってしまった厚み配分と仕上げを直してまともなバスバーをくっつけることにしました。
 よく厚み調整はしませんといいいますが今回のようにほっとくと単に音が悪くなるだけでなくて構造上に問題が出てきてしまうときは別です。今回も陥没が再発しない程度の最低限でどうにかします。でも実は穴開いてるんだよねえ、普通3mmくらいあるところが1,5mmしかなかったりさあ・・・

つわもの

先日、私の通っている近所のアマオケでのこと。

 このオケにはかれこれ3年くらいです。つまり日本に帰ってきてかなりすぐに火曜の夜というのにひかれて入ったんですね。だって土曜の夜とか日曜とかなんかもったいない気がしちゃって。まあバイオリンパートは入れ替わりが激しいのでいつの間にかそこそこいる人になってしまいました。というわけでオケのメンバーから毛替えやら調整やらを頼まれるきかいも本番前なんかには多くなります。

 まあそんな感じでやってきたわけですが。

 中にはすでにいつも通っている楽器屋さんがあったり、前のコンマスも楽器屋だったのもあってみんなから頼まれる訳でもないので全員の楽器の状態を把握しているわけではありません。というわけで私が入団してからちょっとして入ってきた男性からは一度も頼まれたことなかったんですね。まあ隣に座っていてあまりにもひどいので一度魂柱を動かしたり駒を動かしたりというのを休憩中にやってあげたことはあったんですが。

 そしてこの間その彼から爆弾発言。
「毛替えって必要なものですか?20年したことないんですけど」
 
 いえいえ、きっと何年かはやってないだろうなとは思ってたんです。入団後にやった形跡はなかったし。でも入団前に楽器は調整に出したって言ってたからその時毛替えはしたと思ってたんですよね。それに家では全然練習してないみたいだったからまあ3年くらいはちょっと古くてもいけないわけではないかと思ってたし。でも20年とは・・・・つまりフルサイズに替えてから一回も毛替えしてないってことで。
あっぱれです。

 でももっとすごいのが毛が松脂でべとべとにもなってないし黒くもなっていないところ。普段は松脂も前煮についてたのだけで新たにつけずに弾いているらしい。まあこれは私もやるんですけどね。このほうが毛が長持ちするから・・・でも20年はありえない。

 今度あったらいかに練習してないかがわかる弓だと言ってあげようか・・・・

 皆さん毛替えは少なくとも2年に一回はしましょう。普段から毎日練習する人は半年に一回くらい。根元が黒くなってきたり、弾いていて引っ掛かりが悪くなったら替え時です。

行方不明

困ったちゃんなお客様のお話。いつもとてもよくしていただいている取引先にちょっと困ったちゃんがいます。実はよく楽器ばらばら行方不明事件を起こすんです。まあ、判らないでもないんですが・・・・・
 これはどういうことかというと、修理するときって表板を空けたりネックを取り外したりするんですね。そして最終的にどこにどれの渦巻きがあって横板があってというのがわからなくなっちゃうことってあるんです。ちなみに私のようにそこそこ仕事量が限られていてなおかついっぺんにというよりは一つずつ楽器を片付けていける場合はいいんですが何人もの職人を雇っていて職人の出入りがそこそこあってなおかつ外注にも出していてとなるともう致命的です。一つの会社といえど同時に数十台が常に修理中なわけで管理もなかなか難しくなってしまいます。そして簡単な修理は自分のところでできるからとなると表板はこっちに修理を頼んで裏板はあっち、そして最終的な仕上げは自分のとこでして、なんてつもりだと結局飛んでもないことになってしまったりします。そんなわけでこのところそこにいくたびに、ねえ、この横板の残りってどれだと思う?というなんだか神経衰弱のようなことをさせられてます。まあ、営業のいったんと思えばいいのかもしれませんが、なかなか疲れます。特に渦巻きなんかもともと胴体とは作者が違っているなんてこともざらで、そうなるとどれでもよさそうですけど、そうもいきません。この楽器に使っちゃったらほかで足りなくなることもあるんですから。そうなるとずらーっと並んでる渦巻きを適当に一本とってではなくて、ちゃんともとついてたのに当てはめてあげなきゃならないんですよね・・。はあ。
少なくともそこに行くと自分がそこそこ管理できてる気がして安心します。でも下には下がいるっていう発想じゃだめですよね。

お久しぶりです

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なんだか時がたつのが早いですねえ。なぜ?なぜ?今週は同業の方たちも仕事を再開したのでご挨拶やらでぱっとすぎていってしまいました。あ、ちゃんと修理もしてますよ。でも先週中に片付ける予定だった押し付けられた修理は終わらず・・・・・結局信じられないくらい面倒な仕事になってしまった。その上そのお仕事励みになるようなことがないんですよね。別にいい楽器でもないし、面倒だけど達成感の或る仕事でもない。その上、ほとんど修理代ももらえないし、細かいことをいっぱいやらなきゃいけないけど別段やったところで感謝される訳でもなし。あーあ、何で引き受けちゃったかなあ。その上他の仕事優先させればいつ終わるのかと言われるし。やっぱりいくら好きなこと仕事にしてるったってそれだけじゃね。皆さんもそういうことってありません?

 ちなみにその修理の内容はというと。裏板のボタンが折れちゃったからそれつけて二重にして。渦巻きの壁も折れちゃったからそれもくっつけて二重にしてブッシングして、ネックリセットして指板交換して裏板のエッジも虫食いで崩れちゃったから新しくしてセットアップ全部。こんなのボランティアで何で引き受けちゃったんだろ。早く終わらせて忘れたい。でも同じくらい今月末までに納品してちゃんと修理代払ってもらえる仕事も優先したい・・・・


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