バイオリン

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真贋

難しい問題ですねえ・・・

まず、一般的に理解しにくいのが、本物であるかどうかと本人が作ったかどうかは別の問題である、という事実です。

 ちょっと、難しいので具体的な例をあげます。

 彫刻の「考える人」、みなさんご存じだと思います。ロダンの有名な作品です。多くの人は、彫刻家ロダンが、鑿と金槌を手にアトリエで一人で黙々と作った、というのをイメージするかと思います。 
まあ、ロダンは恋人も、ロダンの陰に隠れて有名になれなかったと有名な?彫刻家だったりするので、2人で作ったとイメージする人もいるかもしれませんが。でも現実はロダンの最盛期には39人のアシスタントが、製作にかかわっていたとされています。39人ですよ?立派な小工場といった人数です。部下のいらっしゃる方は、よくわかると思いますが、何十人も統率する立場になったら、する仕事はマネージメントで、現場仕事だけやっているなんてあり得ません。ロダンがいなければ、考える人は生まれなかった。けれど、アシスタントなしに、地獄の門やら、カレーの人々が製作された、なんて考えるのは間違っています。でも、やっぱり、それらの作品はロダンのものなんです。ロダンの工房で、ロダンのもとに集った人々が、ロダンの考えに沿って作ったものだから。

 バイオリンや、弓についても同じです。今は、個人主義全盛期?で、何から何まで自分でやらなければ気が済まない、という人も多いので、ちょっと変わってきていますが。

 今のクレモナなどで多いのは、弟子に大方または、すべて作らせたものは工房製、本人が全部、またはほとんどつ作ったものは、本人製としているものです。この場合は、本人の作ったものの方が、良い材料を使っているし、出来が良いものが多いです。

 ですが、100年くらい前までは、誰誰作、というのは果てしなくブランド名でした。たとえば、レアンドロ・ビジャッキーという有名な作家がいますが、彼は、アントニアッツィなどに作らせて、本人はニスを塗るだけだったようです。レアンドロは、ミラノの大聖堂ドーモの向かいで高級楽器店を営むビジネスマンだったんですね。でも、レアンドロ製のバイオリンがあります。それは、レアンドロの監修の元作られ、レアンドロブランドの楽器だから。

 また、フランスやイギリスなどだと、もっと顕著にブランドとしての名前が出てきます。ヒル製の弓、とかですね。ヒルは言わずと知れた、かつて栄華を極めた楽器店です。ヒルの弓というのは、ヒル商会が作らせていた弓のことであって、ヒルという人物が作っていたわけではありません。そのヒル商会の有名なボーメーカー、レッドフォードは敬愛する師匠イェイマンが戦後シェルショックでろくに弓を作れなくなってしまったとき、イェイマンの弓を仕上げていたようです。だからヒルのイェイマンの弓だけど本当に作ったのはレッドフォード・・・・・で、結局は、ヒルの弓、ということ。ビヨームなんかも似たようなものです。

 というわけで、本物であるかどうか、と、本人が作ったか、というのは同じ質問ではないというのはわかっていただけたかと思います。

 今度いつか、工房製についてと、最近の鑑定のトレンドについて書いてみたいと思います。

 でも、その前に弓のコンディションの見方、書きます。

お正月は帰省することにしました。9か月の日本、楽しみです。イタリア時代から、日本に帰るときは、ながーい食べたいものリストを作って、毎日それを制覇していきます。久しぶりに帰ると親をはじめ、みんな優しいし!

まあ、そんなわけで、お正月は日本に帰るわけです。そのついでに?日本に残していったバイオリンたちもこちらに引き上げてこなくては・・・・でも、ひきあげて来るよりは、売れてしまったほうが嬉しい・・・というわけで、残してきたバイオリンお売りします!分数とフルサイズが数台になります。興味がある方いらっしゃいましたらコメントへお願いします!

やっぱり不況?

オランダに引っ越して早7ヶ月。ようやく、お店も軌道に乗ってきました。

しかし!

どうやらこちらも不況は深刻らしい・・・・・

私の住むハーグではオランダでもかなり豊かな都市だとは、思います。楽器のアマチュアプレーヤーも日本並みとはいかなくてもかなり多いと思います。何しろご近所にグランドピアノがあるお家を何件も発見してしまったくらい。それに、いらっしゃるかたみなさんに、近所にバイオリン屋ができてとっても便利になったわ!とおっしゃります。

こう書くと、不況なんて縁がなさそうなんですが・・・・・

ここ数日立て続けに何人もの方々が、楽器を売りにいらっしゃいました。リストラにあった方。プロのプレーヤーだけれど、お金が必要だから今使っている楽器は手放したいとおっしゃる方、いろいろです。でもみなさん、根本的な理由はお金が必要だから。やっぱり、不況の風はいたるところに吹きわたっているようです・・・・・・

ショッピングツアー

お久しぶりです。久々に楽器屋さんに相応しいことしてました。イギリスでオークションの買い付けツアーです。
 引越し予定のハーグでは、楽器の小売りにも力を入れていきたいと思っているので、かなり在庫不足なんです。小売りに力を入れるとなると、少数の自分好みの楽器だけ、というわけにはいきませんものね。それになんといっても旦那と私では楽器の好みもかなり違うのでどうしても二人とも妥協できるレベルに在庫をそろえるとなるとかなりの量になってしまうんです。まあ、お客様には色々な選択肢をていきょうできるようになるので悪くはないと思うのですが・・・・・

 さて、久々のイギリス。ロンドンはやっぱり好きです。色々な意味で日本とイギリスってにていると思います。常識が近い感じ?日本が遠くなった私には結構ほっとできる場所です。

 肝心のオークションでの戦利品は?
 今回は3つのオークションをはしごしたんですが、本当に欲しかったものはことごとく競り負けました・・・・やっぱりオークションは強気で行かないと難しいですね。今回のオークションはお高いものはあまりなかったんですが、いいものは予想落札価格の倍以上になっていました。私たちが欲しかった楽器にいたってはオークション前に自分の出したい値段を決めなければならないアブセントビットですでに予想落札価格の倍というとんでもないはじまり方。競売人のこちらはアブセントビットでこれこれから始めます。というアナウンスがあった時は会場中がどよめき、中には忍び笑いまで出ていたんですが、高値始まりにも関わらず競りはヒートアップ。結局は予想落札価格の3倍というとんでもない価格で終了しました。でもいい楽器だった・・・・残念・・・・


 その他は地味な楽器や弓をちょっと買って終了です。なんだかんだ言って巨大な段ボール箱2箱分の楽器を買ったわけで満足です。
 次回は戦利品をご紹介できるといいと思っています。

オランダの楽器屋さん

オランダはチューリップだのなんだの有名なものは色々とありますが、バロック音楽の中心でもあります。でもやはりこちらに来てちょっとびっくりしています。なににびっくりしているかいうと同業者のバロック率の高さ!日本でバロックバイオリンってどこでもあるわけじゃありませんよね。とりあえず私の知っていた楽器屋さんの中でバロックもやっていたところは一軒だけです。どこでも頼まれればちょうたつするけどというスタンスで普段からいろいろなバロック楽器をそろえているところは本当にまれでした。でもこちらはバロックを扱っていないところのほうがまれなよう。 こちらに来てからあいさつ回りも兼ねて同業の方を訪ねて回っていますがどこに行っても楽器ケースの半分から3分の1はバロックです。特に弓はバロック専門のメーカーの方もちらほらいるくらい。
 オランダでは楽器屋さんの形態が日本とはずいぶん違うようです。日本のようなお店式の楽器屋はオランダ全部で数件。アムステルダムにも一軒しかありません。でも個人のバイオリンメーカーや弓メーカーは数十人。これらのメーカーは本当に制作者。ほとんど製作のみで自分の楽器以外の取り扱いはほとんどありません。弓メーカーもしかり。弓の製作と毛替えがほとんど。修理もしてない人がほとんどです。
 ディーラーもいるにはいますが皆さんご年輩でもう趣味のようらしいです。みなさん、口をそろえてお金はもう十分あるし、別に無理して売る必要もないから好きな時に気に入った相手に売りたいものを売るんだそうです・・・・・・
 こちらでは日本やイギリスのように色々なディーラーさんと協力してというのは難しそう。ローカルなネット枠よりインターナショナルなネットワークに助けられることになりそうです。
 私たちの事業はどこにむかえばいいのやら・・・・・・・・・・


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