という質問をいただいていたのでお答えします。
皆さんもご存知の通り初期のバロック期に生まれています。だからオールドバイオリンはバロックバイオリンかというとそうはいきません。なぜかというと大体の楽器はモダン使用に作り変えてあるから。写真はモダンに作り変えられていないストラディバリのビオラです。この楽器はテナービオラだったためバロック以降に使われずにそのままの状況を保っています。
歴史を説明しだすととっても長くなってしますので実際何が違っているのかを説明します。
構造上一番大きな違いはネックが楽器に突き刺さっていないということ。バロックバイオリンではネックは横板にニカワ付けされ内側から釘を打ってあります。それに対しモダン(いわゆる普通の)バイオリンはネックが楽器の内側にはめ込んであります。
そしてもう一つ大きな違いは指板です。バロックでは指板の内側は松でできていてその外側を1mmくらいの厚さの硬い木でコーティングしてあります。またネックが横板に水平に取り付けられているバロックでは指板を楔形にして角度をつけています。それに対しモダンでは黒檀の一枚板からできていてネックで角度をつけているので指板そのものは平らにできています。
この2点が大きな違いです。
その他の違いとしては駒のデザイン、テールピースの形などでしょうか。またバスバーも昔は今より小ぶりなものが取り付けられていました。
弦はバロックはガット弦といわれていますが実際はクラシック期もずっとガット弦が使われていて、コーティングされている弦を使い出すようになったのはロマン派後期近代になってからです。
またバロックといってしまうと多少問題があって実際モーツァルトの使っていたバイオリンはいわゆるバロックバイオリンだったりします。
バロックバイオリンは国や地域によって差が大きく一概にこういう楽器がバロック楽器ですとは言いにくいのが現状です。また良い楽器はモダンに作りかえられているので歴史的資料も不足していて研究家にとってもなかなか難しい問題のようです。
|