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2008年、私はあることをきっかけに心が粉々に壊れ、激うつとなった。
でも、私はその時から今に至るまで、一度も自殺を試みたことはない。
激うつになった後しばらくは、暴力的ともいえる自殺衝動に24時間毎分毎秒襲われていたにも関わらず。
私が自殺を企図するのをとどめていたのは、やはり子どもの存在であり、もし私が自殺したら息子がどれだけ衝撃を受けるかは想像に難くなかったし、施設に入所している娘に出来るだけ長い間会いに行くこと、そのためだけでも私は生きなくてはならないと思ったというのはある。
「死にたい」という言葉を毎日電話で受け止めてくれた従姉の存在も大きい。
だが、最近ふと、当時「上の立場」的な人が当時周りにいなかったことも大きかったのではないか、と思うに至った。
当時、私は母と息子と同居していたが、母は認知症であり、既に「親」ではなかった。
つまり、当時の私には親も配偶者も兄姉も上司も身近にいなかったのだ。
2011年に同じくうつ病になった息子も、一度も自殺を試みたことがないと言う。
うつ病の症状も自殺を企図しなかったことも、私と息子はそっくりなので、これは何か遺伝的な生来もった性格のようなもののせいなのかもしれないが、息子にとっても、そのとき身近にいたのが私だけだったことが大きかったのではないかと思う。
私は母親という「上の立場」にある人間だが、たまたま同病者だったため、理解者たりえた。
うつ病者の家族というのは、とても大変だと思う。
何もせずゴロゴロしている姿に、イライラすることも多いだろう。
でも、うつ病者は、自ら十分すぎるほどに自分を責めている。
この世に生きながら、地獄にいる。
家族や身近にいる人の一言が、命取りになる。
どうか理解して欲しい、そう心から願う。
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