私の独り言

第5回Princess Hour準備中〜♪

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保健室(2)

保健室(2)


ガラ、ガラ
保健室のドアが開いた。
ドアの方をシンとチェギョンが見ると養護の教員と共に宮から派遣されている医務官だった。

「殿下、お怪我をされたと言う知らせを受け参りました。」
「ご苦労様です。カッターで少し指を切っただけだ。妃宮が駆けつけ、応急手当をしてくれました。騒ぎ立てる必要は、ありません。」
「作用でございますか。妃宮媽媽が。」
「はい。友人から殿下が保健室に担ぎ込まれたと言う話を聞き、保健室に駆け付けました。私が保健室に入った時は、切った指をハンカチで押さえ居りましたので、私が殿下の手を持ち水道水で傷を荒い滅菌されたガーゼで傷口で保護しました。」
「作用でございますか。殿下、こちらにお座りになり、私に指をお診せ下さい。」
医務官は、淡々と話していたが、妃宮の顔を見せたチェギョンの行動と言葉を聞いた養護の教員は驚きを隠せないでいた。

「妃宮媽媽、授業が始まっておられます。教室にお戻り下さい。」
「分かりました。」
「妃宮、私の側に」
何時もならチェギョン、教室に早く戻りなさいと言う養護教員だが、宮から派遣された医務官と殿下の手前、丁重に言った。
チェギョンは、渋々、養護教員に従い保健室のドアの部に手をかけた時、無残にシンの一言で阻止された。
振り返り、チェギョンは、真っ直ぐシンが座る椅子の側に来た。

「ハム医務官、殿下の指の切り傷の方は・・・」
「妃宮媽媽の応急処置が良かったのでしょう、幸い傷口も浅く出血も止まっておられますが、今晩は、少し傷口がお痛みになられます。炎症と痛みを抑える漢方を宮で調合致しますので、宮にお戻りになられた方が宜しいかと存じます。」
「そうですか・・・分かりました。ハム医務官、今すぐ宮に帰る手配をして下さい。」
「畏まりました。」
「先生、私は、この通り・・・左手が不自由です。私の体に触れられる人間は、宮の法度によって定められています。この指では、今日は妃宮の手助けがないと公務は、勿論、日常生活も出来ません。妃宮も連れて帰ります。妃宮、申し訳ないが、私の荷物と自分の荷物を持って来て下さい。」
シンの長く細い綺麗な中指には、医務官の手によって白い包帯が巻かれていった。
「分かりました。」
チェギョンは、養護教員に頭をペコっと下げると保健室を出て教室に向かった。

「チェギョン、旦那の具合どうなの?」
「うん。大丈夫なんだけど・・・宮から派遣された医務官が今日は、念の為に宮に戻った方が良いって言うから」
「そう・・・チェギョンも大変ね。旦那の世話。」
「うん。じゃ・・・ガヒョン。また明日ね」
机に座り帰り帰り支度をしているチェギョンに後ろの机に座るガヒョンが声を掛けて来た。
チェギョンは、帰り支度が済むと真っ直ぐシンの教室に行きシンの鞄をインから受け取ると、校舎に出た。
既に校舎には、黒塗りに公用車が横付けされ、運転席側の後部座席にはシンが乗っていた。
女性の翊衛士の手によって車のドアが開けられ、チェギョンは滑る様にシンの隣に座ると、二人を乗せた公用車は、宮へと向かった。
二人が乗った公用車。
何時もの様にシンは、左腕をチェギョンの肩に回していた。
回されたシンの腕から傷口に付けられた消毒薬の匂いがチェギョンの鼻を付いた。
「ねぇ、シン君。」
「うん?」
「傷口、まだ痛む?」
「ああっ、ズキズキとな。今日は、指が痛くて・・・何も出来そうにない。だから今日は、お前の手助けがないと何も出来ない。手伝ってくれるよな!」
「勿論。」
隣に座るシンの顔を見上げ言うチェギョンに対しシンは、不適な笑みと共にシンが良からぬ企みを企てている事を今だチェギョンは、知らない。


「ただいま、コン内官おじさん、チェ尚宮お姉さん。」
「お帰りなさいませ。」
「お帰りなさいませ。殿下、指のお怪我の方は、いかがです?」
東宮に帰って来たシンとチェギョンを出迎えるチェ尚宮とコン内官。
「医務官は、傷が浅いと仰っていますが・・・今は、少し痛みます。」
「作用でございますか。」
シンが歩く一歩後ろに控えコン内官が問う。
表情を一つ変える事無く、コン内官の問いに淡々とシンは答えていた。

シンは、片手で制服のネクタイを緩めようとするが、なかなかネクタイが緩まない。
「殿下、失礼致します。」
「コン内官、私の身の回りの事は、妃宮が手伝ってくれる事になっています。怪我をしてからは、学校でも妃宮が私の手伝いをしてくれました。」
「作用でございますか。それでは、妃宮媽媽殿下のお世話をお願いしても宜しいですか?」
「はい。」
コン内官がシンの前に立ちネクタイに手を差し伸べた瞬間、シンが止めた。
コン内官は、嬉しそうな表情を浮かべ差し伸べた手を下げた。
シンは、チェギョンの手首を取り、引っ張る様に寝室に入るとシンは、チェギョンの前に立った。
「分かったわよ。」
観念した様にチェギョンはシンのネクタイに手を伸ばし解いた。
その後、シンは、指が痛いと訴えその日の夜、シンの戦略にまんまと引っかかったチェギョンは、顔を真っ赤にしシンのシャワーを手伝うはめになった事は、言うまでもない。


                          ―― END ――

閉じる コメント(16)

ともたんさんアンニョン(*^^)v

やっぱり目的はシャワーだったのね(爆)
チェギョンまだ真赤になるのね
かわいいわ

2009/2/17(火) 午前 11:57 ままま

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ともたんさん こんにちは。
シン君 結局はチェギョンをそばにおいておきたかったんですね。
チェギョンにお世話してもらうのが 嬉しいんでしょう。
デレデレシン君 大好きです。

2009/2/17(火) 午前 11:58 かぐら

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ふふふふふ、シン君考えましたね。

たかが指1本されど指1本。。

この指1本が二人の仲を近づけてくれますね。

2009/2/17(火) 午前 11:58 えんじぇる

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ともたんさん、こんにちは。宮の軍医が来て処置の方が万全を確認。そこまでは、良かったのに殿下何を考えたのかチェギョンも連れ帰ると。もうよからぬ事を思案していたのですね。コン内宮も予想がついたようですね。しかし指1本で付き合わされたチェギョン喜んでいいのかしら。大きな赤ちゃんです。(^^)シャワー大変ですね。

2009/2/17(火) 午後 0:46 tie*816

アンニョンです(^_^)/~~

シン君、この際 理由ができれば 何でも利用しちゃうよね
痛みも 何のその 楽しそう

2009/2/17(火) 午後 1:30 miharuru

ともたんさん…こんにちは。。。

笑っちゃいますよね〜〜。。
シン君の作戦?!
指1本の怪我でこんなことになるなんて(笑)
シン君は、チェギョンに甘えたいんですね〜。。
可愛い〜。。
ラブラブですね。。。(^^♪

2009/2/17(火) 午後 3:08 [ michirin ]

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ともたんさん、こんにちは!

さすがシン君! 転んでも(ケガしても)ただでは起きないのですねェ。左腕をチェギョンの肩に載せる時は、痛みはなくなるんですもんね!

2009/2/17(火) 午後 3:09 [ ake*ono*ich* ]

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ともたんさん
指1本怪我するとたいへんですね。なんせ手が使えないから着替えも食事もお風呂も・・・ね。シン君確信犯ですね。痛さなんてチェギョンに世話してもらえれば「痛い痛いのどこか飛んでけ!!」です。
ご機嫌シン君目に浮かびます。

2009/2/17(火) 午後 3:15 [ tosho ]

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まままさんへ

シン君の目的はやはり、シャワーです。
この頃のお二人は、まだ本当の夫婦ではありません。
シン君は、本当の夫婦に早くなりたくて、姑息な手を使いました。

2009/2/19(木) 午後 1:36 とも

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かぐらさんへ

シン君、離れて居た分以上にチェギョンを側においておきたいんです。
今回は、少し甘ったれシン君です。

2009/2/19(木) 午後 1:38 とも

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エンジェルさんへ

シン君考えました。
周囲からすれば、少しの切り傷位と思いますが、少しの切り傷でも
大騒ぎするのが宮。
大事な恩頼ですから。シン君は、それを逆手に取りラブラブにもって行こうとしています。

2009/2/19(木) 午後 1:43 とも

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tie*816さんへ

ちょっとした切り傷でも大騒ぎになるのが宮。
大事な恩頼ですもの。
コン内官は、シン君が子供の頃からの付き合いだから、もしかすると
上皇夫婦よりシン君の事が分かると思うので、夫婦仲良くする事が皇室の安泰に繋がるので・・・ここは、全てチェギョンに任せました。

2009/2/19(木) 午後 1:46 とも

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miharuruさんへ

シン君、この際だから宮式を使いチェギョンを側に置こうとしています。
これからの事を考えると、シン君楽しくて仕方がないです。

2009/2/19(木) 午後 1:48 とも

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ake*ono*ich*さんへ

さすがシン君です。
良からぬ事も頭の回転が速いシン君にとって宮式を逆手に取り
チェギョンを東宮に連れ帰る事に成功しました。
チェギョンの体に触れている時は、痛みなど全然感じません。

2009/2/19(木) 午後 1:51 とも

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toshoさんへ

宮式は、指1本少し怪我しても大変な所です。
そして、指1本怪我しただけで、日常生活にかなり支障がでて来ます。出来ない部分は、シン君の指に変わって補ってもらう魂胆です。

2009/2/19(木) 午後 1:54 とも

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michirinさんへ

シン君の作戦。
宮式を多い活用した子供じみた作戦です。
そこまでして、シン君は、チェギョンに甘えたいんでしょうね。
高校生カップルなので、許してください。

2009/2/19(木) 午後 1:57 とも


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