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クラス対抗
退屈で、長い3時間目美術史の授業が終わった。
次の4時間目は、体育と言う事もありクラスメートは教室で制服からジャージに
着替えはじめていた。
チェギョンもクラスメートに肌を見せない様に器用に着替え、ガヒョン・スン姉妹と
共にタオルが入ったチェギョンお手製の小さな巾着袋をぶら下げおしゃべりしながら
体育館に向かっていた。
体育館に入ると真っ先にチェギョンの目に壇上近くでイン達と一緒に楽しげに話す
シンの姿が目に入った。
「誰だ?」
壇上に昇る階段に、そっと昇り声を変え両手でシンの目に手を添えた。
だが、チェギョンの目論見はあっさりシンによって交わされた。
「僕にこんな事をする女性は、お前か姉上位しか居ないだろ?」
「なーんだ、つまんないの。」
シンの目に添えるチェギョンの手を両手でどかしながら言う。
相変わらず、ギョンはガヒョンに白鳥、白鳥と言い寄って来て居る為、ガヒョンは、
またか!と言う表情を浮かべていた。
キンーコーン、カーンコーン。
10分の短い休憩が終わり、授業がはじまるチャイムが鳴った。
生徒達は、体育教師の前に並んだ。
シン達の映画科は、壇上側。
チェギョン達の美術科は、体育館の奥側に並んでいた。
「今日は、幸い映画科と一緒だ。今日の授業は、映画科と合同でクラス対抗でバスケットを
行う。チームはお前達に任せる。」
入念な準備体操後、体育教師が言う。
「チェギョン、映画科に旦那が居るからって・・・映画科を応援するなよ!」
「これは、映画科と美術科の戦いだ」
「殿下がいらっしゃる映画科に勝てる訳、ないじゃない。私は、殿下がプレーされている時は、
映画科を応援するわよ。チェギョンもそうでしょ?」
チェギョンとガヒョン、スン姉妹は、応援に回る事になった。
応援の為に壇上側に移動するチェギョンに美術科の男子生徒が言う。
だが、そんな男子生徒の思いも美術科の女子生徒の言葉によって無残に砕け散った。
チェギョンは、笑みを浮かべただけで、言葉を濁した。
チェギョン、ガヒョン・スン姉妹は、応援の為に壇上に座った。
「今日は、映画科と美術科対抗、バスケだってよ!勿論、チェギョンと僕の白鳥は、俺達映画科の
応援だよなぁ。」
準備体操を終えたシン達が、当たり前の様にチェギョン達と合流し言うギョン。
シンは、チェギョンが座る壇上の下に立ち、壇上に背を預けた。
1組目のチームがコートに入り10分間の試合がはじまった。
「お前は、出ないのか?」
「出ないわよ。私は、今日は応援組み。」
「妥当な選択だな。」
「何よそれーっ!シン君は、出るんでしょ?」
「ああっ。イン達となぁ。今日は、久しぶりに学校でいい汗がかけそうだ。」
ピーーッ。
体育教師のホイッスルと同時に1組目の試合が終わった。
1組目は、見事美術科の勝利。
シンは、着ていたジャージの上着を脱ぎ、チェギョンに目掛け投げた。
「キャー」
それだけで、体育館の中に居た女子生徒から悲鳴とも言える黄色い声が上がった。
Yシャツ姿になったシンは、コートへと入って行った。
シンのジャージの上着を受け取ったチェギョンは、辺りを見渡していた。
「殿下にとってチェギョンは、特別なのね。」
「そりゃー、そうよ。チェギョンは、殿下にとって大切な大切な人ですもの。」
スン姉妹が言う。
コートでは、シン達の試合がはじまった。
「キャーっ!素敵。」
「殿下ーっ。」
シンがボールを取っただけで体育館に居る女子生徒から黄色い声援が飛んで来る。
友人達とバスケをしているシンは、イキキキしてチェギョんの目に何時も以上にかっこ
良く見える。
女子生徒が憧れるのは、否定できない。
シンに送られる黄色い声援を聞いたチェギョンの心に本当に自分で良かったのか
不安が過ぎる。
シンのジャージの上着をギュっと握り締めた。
試合は、美術科のバスケ部所属の男子生徒が相手だけあってシン達は押されている。
「チェギョン応援しないの?」
「この声援は、殿下には聞こえていないと思うよ。」
「そうかな?」
「そうよ!このままだと・・・うちのクラスが勝っちゃうよ。チェギョンもガヒョンも応援しなよ!」
「何で、私まで応援しなくちゃいけないの?」
スン姉妹がコートで戦うシン達を応援しながらチェギョンとガヒョンに言う。
チェギョンは、コートに目を向け試合をするシンを見た。
シンは、ドリブルをしながら美術科の男子生徒にマークされ思うように動けないでいた。
「シンくーん。頑張って!」
女子生徒達が送る黄色い声援と共にチェギョンは、右手を口元に当て大声で応援した。
体育館から女子生徒の黄色い声援からシンの耳にチェギョンの声援が聞こえて来た。
この学校で、シンをシン君と呼ぶ女性は、ただ一人。
この世でシンが最も愛している女性。
シンの妻でこの国の皇太弟妃、シン・チェギョン、ただ一人だ。
チェギョンがシンを応援する声が聞こえた途端、シンの動きが良くなった。
マークするディフェンスを交わしシュートをする。
シンがシュートを決めると一段と歓声があがった。
チェギョンは、スン姉妹達と壇上に下り手を取りながら喜んだ。
ピーーっ。
試合終了のホイッスルが鳴った。
バスケの試合は、見事シン達の勝利。
「シン君やったーっ!」
誰よりも真っ先にコートに飛び出しシンに抱き付き喜んだ。
「チェギョン、どっち応援しているんだよ。」
「どっちって・・・シン君に決まっているじゃない。夫を応援しない妻が何処にいるのよ!」
不満気に言う男子生徒にチェギョンは、言い切った。
そんなチェギョンの言葉を聞いたシンは、チェギョンのクラスメートに勝ち誇った笑みを浮かべて
いたのは、言うまでもない。
「チェギョン、タオル持って来ているか?」
「あっ、うん。シン君、凄い汗。ちょっと待ってて」
汗ダクダクなるシンを見て言う。
チェギョンは、壇上に置いてあるチェギョンお手製巾着袋からタオルを取り出しシンに渡した。
シンはタオルを受け取ると汗を拭きながら壇上付近へ向かいチェギョンと共に歩いた。
「その汗、拭いたらどうなの?」
シン達が見えない所で、ガヒョンがギョンに自分のタオルをつっけんどんに渡している事は、
誰も知らないでいた。
―― END ――
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ともたんさん、こんにちは。体育館でのバスケットのクラス対抗でチェギョンが応援控えてたら負けそうになりましたが、チェギョンのシン君で、ファイト満々で映画科の勝利、しかしあの喚声の中凄いですね。でもシン君はチェギョンだけの特権ですね。終了と同時に抱き付くとは。もう目も充てられませんね。本当にお熱いふたりですが、ギョンとガヒョンの二人も・・・・。
2009/2/19(木) 午前 11:32
アンニョンです(^_^)/~~
クラスマッチ 盛り上がったこと 思い出します
シンチェの仲の良さは相変わらずですが こっそり
進展してるガンヒョン、ギョンも 気になるところ
これぞ青春って感じです
2009/2/19(木) 午後 2:15
ともたんさん…こんにちは。。。
シン君の勝利は…チェギョンのおかげですね〜。。
チェギョンにぞっこんですね〜。。
ラブラブカップルですね。。
なんやかんや…いってもギョンが気になるガンヒョンも
可愛い〜。。
2009/2/19(木) 午後 2:30 [ michirin ]
tie*816さんへ
もしかして、これもシン君計算ずくかも知れませんよ!
業と押されている様に見せかけてチェギョンに応援させる・・・
でも、素直なチェギョンです。
バスケに勝ったシン君に思わず抱きつき、皇太弟夫婦のラブシーンがはじまってしまいました。
2009/2/23(月) 午後 4:20
miharuruさんへ
これぞ!
青春です。
やっぱりは、学生はスポーツで汗を流すのが一番です。
少しずつガヒョンとギョンの距離も近づいているのも確かです。
頑張れギョン。
2009/2/23(月) 午後 4:28
michirinさんへ
もしかすると、シン君。
チェギョンに応援させる為に業と動きをセーブしているかも知れませんよ!
なんせ、何事も策略的なシン君ですから・・・
そして、もう一つの恋。
ガヒョンとギョンの恋も少しずつ芽となり始めています。
2009/2/23(月) 午後 4:31