|
自習時間
高校生活も残す所、あと5日となった。
授業も殆ど終わり初め、5,6時間目の2時間続けのデザインの授業が実習になった。
シン達が居る映画科の撮影技術の授業もチェギヨン達同様、自習になった。
技術系の授業は、自習と言われても、何もやる事がない。
進路が確定した3年生は、特にである。
ガヒョンはともかく、チェギョンをはじめ、スン姉妹までも皇立大学に行く事が決
まっていた。
シンの友人である御曹司達も同じだ。
何もやる事のない3年生は、校内から出なければ、校内で静かにしていれば自由に校
内を歩き回る事が出来た。
チェギョン達は、売店に行き、飲み物やお菓子と言っデザートを買い、袋に入れ
教室に戻る姿を視聴覚室の窓からシンは捉えた。
「おい、シン!何処に行くんだ?」
ヘッドホンを付け椅子に深く座り、長い足を椅子に伸ばし音楽を聞いていたシンがヘ
ッドホンを外し、スッと立ち上がった。
今までも何も言わず、スッと立ち上がり教室を出て、何処かに行く事があったが、チ
ェギョンと想いが通じ、チェギョンがマカオから帰国してからのシンは、今までチェ
ギョンに会えなかった反動なのか、校内でチェギョンの姿を見ると、何も言わず自ら
チェギョンの側に行き、何気に、これは、俺の女だと言わんばかりにチェギョンに触
れているシンだった。
チェギョンもまた、校内でシンを見かけると、シンに近づき、時にはシンの背後がら
抱き付いて来たり、目のやりばに困る時もあった。
そんなシンだから、チェギョンの親友、ガヒョンに恋心を抱くギョンは、シンが何気
に動けば、シンの移動先には、必ずと言って言い程、ギョンの想い人が居る事が分か
り、シンが動けばギョンも共に動くと言う感じなっていた。
「おい、シン!アヒルの所に行くのか?俺も行く。」
シンの後を追う様に視聴覚室を出た。
「何処に行く!」
「シン君」
3階にあるチェギョン達のクラスへと通じる階段に上る所で突然シンは、チェギョンの
腕を掴んだ。
「教室に戻るのよ!」
「そうか・・・そう言えば、お前のクラスも自習だったな!」
「そうよ。シン君達もでしょ?」
「ああ」
「じゃ!シン君達も私達のお喋りの仲間に入らない?」
「シン、せっかくだから、皆で過ごそうぜ!」
ガヒョンの周りをじゃれる子犬の様にウロウロしていたギョンがチェギョンの言葉に賛
同する。
「なぁ、シン。良いだろ?」
「チェギョン、ナイスアイデア!」
「ねぇ、シン君。」
シンは、何も言わないが、シンの心の中は、退屈な自習時間を東宮で過ごして居る様に、
誰も居ない教室等で、チェギョンの柔らかな膝を枕に頭を預け、心安らかに過ごしたい
と思っていた。
だが、ギョンがシンの後を追う様に付いて来た為、シンの思惑は無惨に消え去ってしまし
た。
「ねぇ、シン君!皆と一緒に自習時間を過ごそう?」
シンの顔を覗き込みながら言うチェギョン。
余りにもチェギョンの仕草が可愛らしくシンの目に映り、シンは、チェギョンに気付かれ
る事無く、業とチェギョンに聞こえる様に大きく息を吐いた。
「ねぇ、シン君・・・いいでしょ。午前中、家庭科の授業の1時間でクッキーを作ったの。
シン君、私が作ったクッキーなら食べられるでしょ。」
尚も又、チェギョンは、シンの顔を覗き込み言う。
「アヒル!それ、本当か?ガヒョ〜ン・・・ガヒョンが作ったクッキー、俺に食べさせて
くれないか?」
ギョンも又、ガヒョンに言い寄る。
ガヒョンも又、シン同様、大きく息を吐く。
「皇子が私達と一緒に自習時間を過ごすって言ったら、一つ位、貴方に上げても良いわよ。」
眼鏡の淵に手を沿え、ずれた眼鏡を直しながら言った。
「おい、シン良いだろ?皆で楽しく自習時間を過ごそうぜ!なぁ、良いだろ?俺の恋を手助
けしてくれるって。言ったろ?」
今度は、ギョンがシンとチェギョンの間に割って入り、シンに頼む。
シンは、呆れた様に再び大きな息を一つ吐く。
「シン君。ギョン君も賛成している事だし、行こう?」
チェギョンは、シンの腕に自分の腕を絡ませ、強引い連れて行く。
この学校でシンに触れる事が出来る女子高生は、妻であるチェギョンただ一人。
こうして、シンの腕に自分の腕を絡ませ歩く事を許される女子高生は、チェギョンただ一人。
皆の手前、表面上は、面倒臭そうな表情を浮かべ、チェギョンと共に歩いているが、シンの
本心は、嬉しくて仕方がない。
「アヒル!俺、インとファンも呼んで来るから、食堂で良いか?良いよな。」
ギョンは、嬉そうにチェギョンに言うとギョンは、視聴覚室にいるインとギョンを呼びに
言った。
その後、食堂に何時ものメンバーが集まり、シンが初めて、友の前でチェギョンが家庭科の
授業で作ったクッキーを口にしたお話は、また、別のお話で・・・
――― END ―――-
|
ともたんさん、こんにちは。
シン君もチェギョンも自習時間です。
シン君目ざとくチェギョンを見つけます。
そしてチェギョンの許に。
ところが必ず着いて来る人が一人。
チェギョンと二人だけになりたいのに。
チェギョンの行く所にはガンヒョンがいるからです。
お邪魔虫はギョン君です。
今回もチェギョン達の焼いたクッキーを食べることに。
シン君はチェギョンが作った物は食べられるのです。
シン君の楽しみが消えましたね(^^)
でもクッキーは食べられるからいいかなぁ。
2009/5/20(水) 午後 5:51
tie*816さんへ
シン君は、チェギョンが作った物は食べられます。
以前のシン君は、チェギョンが作ったケーキをいらないといって
返しましたが、今は、お互いの想いが通じラブラブなので、
シン君は、喜んでチェギョン作成クッキーを食べています。
2009/5/22(金) 午前 9:32