私の独り言

第5回Princess Hour準備中〜♪

妄想の館

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FD保存ファイルが2004年10月23日
4年前に書いた「はいからさんが通る」の二次創作。
関東大震災後、紅緒さんが少尉の所に嫁ぐ前のお話です。

★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆

「生きていられたことが」

 突然大きな揺れを感じた瞬間から・・・・
 一瞬にして火の海・ガレキの山となった東京・・・・
 大切な人を失った人
 住む家を失った人
 そして・・・・我が家も無残にも焼け落ち跡形も無くなった。
 しかし、私達親子は、あの地震で大切な物を得た。
  あれから数日の間、私の知らない間に私と少尉の仮祝言の日取りが決まり、
 私達親子は避難生活を送っていた。
 避難所には、毎日の様に少尉が私達親子に一緒に伊集院家で暮らそうと
 私や私の父に説得する日々が数日続いた。


 そんなある日・・・
 少尉が一本の焼き焦げた木を見上げていた。
 その木は、以前私が木から落ち少尉が私をキャッチしてくれた思い出の木。
 少尉・・・その木での出来事を覚えていてくれているのかな?
 覚えていてくれたら嬉しいな?
 少尉の背中を見つめ思った。
 私は少尉を驚かそうと少尉の背後からそっと抱きついた。
 一瞬驚いたように、ビクッと少尉の体が動いた。
 抱きついたその手が私だと気づくと、少尉の胸に回した私の手にそっと自分の
 手を置いた。
 少尉の匂いがする。
 背中は温かくて気持ちが良い・・・・
 「何をしていたのですか?姿が見当たらなかったから・・・心配しました。」
 「紅緒さん!この木覚えていますか?」
 「ええ!覚えています。この木での出来事は私にとって大切な思い出です。
 何だか寂しい・・・・」
 「何故?」
 「だって・・・私にとって大切な思い出の木がこんな姿になってしまって・・・・
 思い出が消えてしまうと言う感じで・・・」
 「僕にとってもこの木は、思い出深い大事な場所です。しかし、思い出の場所
 は、いつかなくなってしまうけど・・・・僕と紅緒さんが生きている限り、この場所
 この木は、永遠に僕達の心の中であの時のままの姿で残っています。」
 「私達の心の中で永遠に残っている・・・・」
 私は、少尉の背中に回していた腕に力を入れ少尉の背中に顔を埋めた。
 「紅緒さん?」
 「少尉の背中・・・温かい・・・」
 「僕の背中温かいですか?」
 「はい。暫くこのままにしていて良い?」
 「良いですよ」
 少尉の背中に顔を埋めて少尉の温もりを感じているだけで・・・・
 苦しかった事・悲しかった事など、一瞬にして忘れられるような気がした。
 今こうして、生きていられた事が幸せで・・・
 これからこうして、この人の温もりを感じているだけで、私は生きているん
 だと実感する。
 私は、これから・・・この人の温もり・匂いを感じ共に生きて行く。
 明日私は、この人の花嫁になる・・・・・
 
 お互いの温もりを感じるまで、随分遠回りしたけれど・・・
 あの地震のお陰で・・・私達の心がやっと一つになった。

                                 ---END---

FD(フロッピーディスク)の保存月日、2003年3月29日
今から5年前に私が書き上げた『はいからさんが通る』の二次創作の一つ。
殆ど誰の目にも触れられず眠っていたお作です。

お話は、単行本で言うと7巻
少尉と紅緒さんの新婚初日のお話です。
漫画で言うと、二日酔いで苦しむ紅緒さんを介抱する少尉のお話です。
漫画の挿入話になります。

♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★♪☆★

『新婚初日のある朝』

爽やかな朝・・・
庭では小鳥たちが私に、朝だよ起きて!と囁いていように鳴いている。
私は、何度もベットから起き上がろうとするが、動けば動くほど頭が割れるような
頭痛に襲われる。
『私、このまま死んじゃうのかな?誰かーっ!助けてーっ!』と心の中で叫びを上
げていると、私の頬を心地よい冷たさの手が触れてくる。
『気持ちーっ!誰?私の頬に触れるその手は?』
「紅緒さん。大丈夫ですか?」
と問いかけてくる。その手の持ち主は、私が心から愛した人の手だと気づくと同時に
少し戸惑い彼の名前を呟いた。
「少・・・・尉」
「気分が悪いですか?」
と少尉は心配そうな顔で私を見つめている。私は見つめられていると思うと、急に恥ずかしさと新婚初日から二日酔いで少尉に迷惑を掛けている自分が情けなくなり、私は布団で
顔を覆った。
「ごめんなさい・・・」
「紅緒さん・・・謝らないで下さい。夫が妻を看病して何がいけないのでしょうか?」
「少尉・・・」
思いがけない言葉に私は、恐る恐る顔に覆っていた布団を顔から外した。
少尉は、そんな私を優しく見つめ微笑み私の肩をそっと抱き、自分の体に寄り掛かるよう
に私を起こした。
「紅緒さん。体の力を抜いて、僕に寄り掛かって下さい。」
「・・・・」
「さぁ・・・遠慮せず・・・どうぞ!」
と言いながら、私の体を自分の体へと導いた。
私は、照れくさく・・・うつむいたまま、少尉に抱きすくめられるようなかたちになった。
「少尉?」
「さっきから、紅緒さんは僕の肩書きばかり呼んでいます。貴方の夫として、一つだけ不満があります。」
「不満?」
そうだよネ!!
新婚初日から二日酔いで寝込む妻なんていないよネ!!
少尉に不満に思われたって仕方がないよ。
「大丈夫ですか?少し横になりますか?」
と少尉は、心配そうにうつむいている私の顔をのぞきこんだ。
「んん!大丈夫。・・・・ごめんなさい」
「今日の紅緒さんは、いつもの紅緒さんじゃありませんネ!!僕が不満に思っている事は、
いつになったら、僕の事を肩書きじゃなく、夫婦らしい呼び方で呼んでくれるのですか?」
「あっ!!」
そう言われてみれば、少尉に初めて会った頃から今日まで一度も名前で呼んだ事がなかった
と改めて気づく。
今更、忍さんなんて恥ずかしくて言えない。かと言って、“あなた”なんて気恥ずかしくてまだ
言えない。
でも・・・少尉は私が・・・私の口からそう言ってくれることを望んでいる。
私は、決心したかのように、少尉の首に抱きつき耳元で小声で囁いた。
「忍さん。大好き!」
少尉は、大きく目を見開き、嬉しそうな顔で私を抱きしめ返した。
「え?紅緒さん!今、なんて言いました?」
「もーっ!いじわる。もーっ二度と言ってあげない。」
「本当に聞こえなかったんです。もう一度言って下さい。」
「これで最後だからネ!!」
と言って、再び少尉の耳元で囁いた。
「忍さん。大好き・・・」
といい終わるか終わらないうちに、少尉は私を見つめ、そっと私の唇に重ね、再び私を
きつく抱きしめ語った。
「愛しています・・・・今夜は、寝せませんよ!!」
二人は、幸せをかみしめ何度も抱きしめあい、唇を重ねあった・・・・


END

妄想の館について

☆お知らせ☆

妄想の館をオープン致します。
私が昔から大好きな漫画・ドラマ。
「はいからさんが通る」
「王家の紋章」
「ベルサイユのばら」
「蒼の封印」
「天は赤い河のほとり」
「円舞曲は白いドレスで/白木蘭円舞曲」等
のお話や昔書き留めた二次創作をこの場を借りて公開したいと思っています。
作品の中には、高校時代に書いた超駄作文もありますので、ご了承下さい。

※カテゴリー『メダルゲーム』を削除し『妄想の館』に名前を変更しました。
 メダルゲームにあった記事は『私の事』に移動しました。

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