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堀ちえみさんが、心配です
食道がんのステージ1が新たに見つかったからではありません
まず「がん」のステージ(病期)について、大雑把に分類すると
ステージ1 ・・・ 早期がん がんが上皮細胞・筋層に留まっている
ステージ2 ・・・ 進行がん がんが筋層を突き破ろうとしている
ステージ3 ・・・ 進行がん がんが臓器を突き抜けて、周辺のリンパ節に転移している
ステージ4 ・・・ 進行がん リンパ節を経由して他の臓器に転移、またはがんの再発
なので、堀ちえみさんの食道がんはステージ1なので、
手術と言っても、内視鏡を使ってがんを切り取る、簡単な手術です
たぶん、30分ほどしかかからないと思います
今回の堀ちえみさんの場合、主治医が舌がんの転移を一生懸命探していたので、たまたま食道がんを発見したに過ぎないと思います
通常の健康診断等で、早期がんを発見するのは、ほぼ不可能なんです
私が心配しているのは、堀ちえみさん自身の事です
芸能人であるがゆえに、本来家庭内の問題を公表し
「子供たちのために」、と強い母を演じているんじゃないかと・・・・
風に立ち向かう木は、折れやすい
風を受け流す竹は、折れにくい
堀ちえみさん、無理をして、心が「ポキッ」て折れやしないか、その反動を心配しています
と言うのも、今回の食道がんが最後とも言い切れないからです
堀ちえみさんは、2016年からリウマチの治療を始めていました
リウマチは、1:4で女性に多い疾患です
朝「指がこわばるな〜」 ⇒ 指の関節が腫れてきます ⇒ 指の変形が起こってきます
免疫は、本来自己以外の外敵の侵入に対して働くものです
それが何かのきっかけで、外敵じゃないのに、自分の体の細胞・臓器を攻撃し始める病気です
骨や軟骨を攻撃し始める ⇒ 関節リウマチ
消化管を攻撃し始める ⇒ 潰瘍性大腸炎、クローン病
筋肉への伝達を攻撃する ⇒ 重症筋無力症
赤血球を攻撃し始める ⇒ 悪性貧血
など、自己免疫疾患はたくさんあります
免疫系の疾患なので、過剰になった免疫の作用を抑える薬が有効です
これを、「免疫抑制剤」、と呼びます
たぶん、堀ちえみさんもリウマチの治療で、免疫抑制剤を使っていたでしょう
問題はここから
私たち人間は、毎日数千個、数万個ものがん細胞が体内で生まれています
これを免疫細胞は、出来損ないの細胞と判断して食べてくれます
「免疫抑制剤」を使うと、出来損ないのがん細胞を食べてくれる免疫力まで下げてしまう可能性があります
なので、一部の医療関係者の間では・・・
堀ちえみさんの「舌がん」は、その副作用じゃないかと噂されていました
今回の原発性食道がんの診断により、さらに確信を持ったかもしれません
がんの治療と同時に、リウマチの治療も大きく見直す必要性があります
今回の記事は、私の主観が大きく入っています
もしかしたら、書き過ぎの部分もあるかもしれません
その点はご容赦くださいませ
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健康・医療
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久しぶりの医療記事
今日のテーマは、「炎症を考える」です
炎症には「急性炎症」と「慢性炎症」がありますが、今日は「急性炎症」のお話です
急性炎症の代表的なものを2つ
① 虫に刺されて腫れた〜!
② 転んで、傷が腫れた〜!
どちらも同じ「炎症」で腫れるんですが、炎症のタイプが異なります
① 虫に刺されて腫れた〜! ⇒ 主に液性免疫 (サイトカインによるもの)
② 転んで、傷が腫れた〜! ⇒ 主に細胞性免疫 (白血球、マクロファージなどによるもの) でも「腫れる」 という炎症の機序は同じです
真ん中やや上にある、「ヒスタミン」
左下にある「PGE」・・・正確にはプロスタグランディンE2
「ヒスタミン」は炎症の初期に数時間だけ産生される炎症物質です
働きは矢印のように、「血管透過性亢進」、「感覚刺激」です
まずは、「血管透過性亢進」って何でしょう?
何のために?
① 血小板やフィブリノーゲンが出てきて、皮膚にけがをしたときに
「かさぶた」を作ってくれます
② 皮膚が損傷を受けると、細菌やウイルスが入ってくるので
これをやっつけるために、白血球やマクロファージが血管内から出てきて
外敵を殺してくれるんです
① 虫に刺されて腫れた〜!
⇒ 痒みを取るために、「抗ヒスタミン剤」を選びます
少量のステロイドでも構いません
② 転んで、傷が腫れた〜!
⇒ この場合、「抗ヒスタミン剤」、「消炎鎮痛剤」は腫れてても、
出来るだけ使わない方が良いです
感染を防ぐための、白血球やマクロファージの滲出を抑えてしまうからです
②の場合、直ぐにアルコール消毒をするのもお勧めできません
アルコールが、皮膚の組織も痛めてしまうからです
生理食塩水(0.9%食塩水)で傷のごみが無くなるまで、奇麗に洗い流す
これが一番なんです
次に少量のイソジンなどを脱脂綿に浸して、軽く抑えるように消毒します
以前はこの後、感染予防のために乾燥状態を推奨していました
でも傷を乾燥させると、皮膚の修復(傷の治り)が遅くなるので
最近では、湿潤状態を保たせる被膜剤を使った治療を行っています
大きめのケガだと、痛みや腫れが継続してしまいます
この時、痛み止め(消炎鎮痛剤)を飲みたくなりますが、1日3回とかではなく
痛いときだけ、頓服で飲む方がいいです
「腫れる」と言うのは、血管が拡張しているということです
身体は早く傷を治そうと、血管を拡張させて栄養を患部にたくさん運ぼうとしているんです
生体反応なので、腫れは少し我慢しましょう 笑
最後に、血管について少し説明を加えます
血管には、「動脈」、と「静脈」がありますよね
同じ血管ですが、構造に大きな違いがあります
動脈は圧力が高いので、血管壁が厚いんです
静脈は圧力が低いので、血管壁は薄いです
そして圧力が低いので、血液が逆流しないように弁がついています
ここまでは知っている方も多いでしょう
炎症にかかわる話として、毛細血管の構造上の特徴を説明すると
毛細血管は、実は小さな穴がたくさん空いているんです
ふだん穴は閉じています
でも炎症によりヒスタミンが放出されると毛細血管が拡張すると穴も開いて、
ここから血液中の血小板、フィブリノーゲン、白血球、マクロファージが漏れ出てくるんですよ
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「糖尿病に迫る」、の最終回です
糖尿病の薬物治療では、ちょっと難しいですが
図を作ったので、これを使って分かりやすく説明しますね
最初は、健常人の説明です
赤矢印は、1日3回の食事です
食後30分より、消化管から糖の吸収が始まります ・・・・ 赤の曲線
少し遅れて、膵臓からインスリンの分泌が始まります ・・・・ 青の曲線
インスリンにより、糖は素早く細胞に取り込まれるので高血糖になりません
糖尿病患者の場合は、
インスリンの分泌のタイミングが遅れるし
そもそもインスリンの量が足りません ・・・・ 緑の曲線
そのため、高血糖になってしまいます
SU剤(スルホニル尿素薬)は昔からあるお薬です 膵臓の尻を叩いて、インスリンをたくさん出させます ・・・・ 青の曲線
しかし食事と食事の間もインスリンを出させ続けるので、低血糖の副作用があります
また、膵臓を無理に働かせすぎるので、膵臓の寿命を縮めると言われています
ここ数年に新しく登場したお薬について説明します
DPP−4阻害薬・GLP-1受容体作動薬は食後の糖の吸収が始まったときだけ作用します
そのためSU剤と異なり、膵臓に食後のみインスリンをたくさん作れ! という指令を受けます その結果、健康な方と同じようなインスリン分泌パターンに近づく、理想的なお薬です α-グルコシダーゼ阻害薬といって、糖の吸収を遅らせたり、少なくさせるお薬があります この薬を服用すると、糖尿病患者のインスリン分泌パターンに近づいて
高血糖になりにくくなります
尿中に糖を放出させる、SGL-T2阻害薬
などがあります
私個人の憶測ですが、SGL-T2阻害薬は腎臓のネフロンを傷つける可能性もあり
あまり推奨しません
これらの薬では高血糖を改善できなくなり、
「そろそろ、インスリンの自己注射を始めるか〜」、と主治医が言うと
教育入院と言って、1週間〜2週間入院させられます その時に
かわいい栄養士さんから、「毎日の食事や運動」
奇麗な看護師さんから、「血糖測定」
おばさん薬剤師さんから、「インスリンの自己注射」
などを教わります
でも、「食事と運動」、は今からでも取り組めます
食事では、一日の摂取カロリーを抑えるために、何を食べたかの「食事記録」
これを始めましょう
栄養士さんから、具体的な個別指導を受けられるようになりますよ
次に、お米や麺類の食事量を少し減らして、その分、野菜や豆類を増やしましょう
お米を、白米から五穀米に替えるのも効果的です
α-グルコシダーゼ阻害薬と同じ効果があります
運動療法は、取りすぎたカロリーを消費する目的よりも
筋肉量が増えたり、筋肉細胞のインスリン抵抗性を改善する効果があります
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日本人の糖尿病罹患率、ビックリするほど高いです
成人での糖尿病罹患率は、8.8%でした
そもそもブドウ糖は、細胞内に取り込まれるとエネルギーになる大事な栄養素です
そのブドウ糖が血液中で高濃度になることが、なぜ問題なんでしょう?
まずは糖尿病の初期症状から考えてみましょう
主な症状とその理由です
① のどが渇く
血中にブドウ糖がたまると、血液がドロドロになってきます
それを薄めようとして、水をたくさん飲んで薄めようとするためにのどが渇きます
この時点で、血圧が高くなる方もいます
② 頻尿・多尿
水をたくさん飲んでも、ブドウ糖は血液に溜まっていきます
そのブドウ糖を体外に排泄するために、尿糖として尿中に排泄します
そのため、頻尿になります
尿糖が陽性になる時の血中糖濃度は、185mg/dL以上の高血糖になっている場合です
③ 体重減少・疲れやすい
ブドウ糖がエネルギーとして利用できなくなるために、代わりに脂肪をエネルギー源として
燃焼させてエネルギーを作ります
そのため、体重が減少してきます
脂肪が燃焼しすぎると、アセト酢酸やヒドロキシ酪酸といったケトン体ができます
すると血液が酸性に傾き、疲れやすい、頭がボーっとするなどの症状が出てきます
もちろんブドウ糖をエネルギー源に出来なくなるので、エネルギー不足になります
そのために出来ることは、次回の記事にします
さて、糖尿病の三大合併症はなに?
看護師・薬剤師・管理栄養士らの国家試験に必ず出題されます
① 糖尿病性網膜症
② 糖尿病性腎症
③ 糖尿病性神経障害
でもこの合併症に進む前に、必ず高脂血症(動脈硬化)という道をたどります
その理由
血液中の糖を、尿糖として排出しても追いつかなくなったら
身体は「糖毒性」(高血糖による悪影響の総称)を低下させるための最後の手段を使います
利用できない余った糖から中性脂肪を作るんです
この中性脂肪は普通の脂肪酸よりも小さいため、全身に広がっていきます
そしていずれ、・・・・
糖尿病 ⇒ 高脂血症 ⇒ 動脈硬化 ⇒ 三大合併症
へと連鎖していきます
この三大合併症になったら、とても厄介です
是非その前に、食生活、生活習慣を改善して糖尿病の進行を食い止めましょう
最後に三大合併症について、少しだけ解説を加えます
① 糖尿病性網膜症
糖尿病を治療しないでいると、5年で10%、10年で30%、15年で50%に網膜症が発症すると言われています
初期には、網膜の微小血管が動脈硬化により内径が細くなってきます
そのため血流が悪くなり始めます
網膜上の毛細血管が減少してきます
さらに進行すると、網膜が新しい毛細血管を作り始めます
これを血管新生と呼びます
新しい血管が網膜上に作られるなら問題ないのですが、
網膜から浮いて、硝子体の中へ根が伸びるような形で血管ができ始めます
この新しい血管は破れやすいので出血しやすいんです
血管新生がが硝子体の中に張り巡らされると、失明へとつながっていきます
高血糖状態が10〜15年続くと、次第に腎臓のネフロンが壊され始め
血液のろ過ができなくなってきます
尿を作ることができなくなってきます
現在では、新しく透析を始める患者さんの半分以上は糖尿病性腎症です
③ 糖尿病性神経障害
糖尿病になってから5〜10年で、末梢神経に障害が出始めます
重症になると、ケガに気づかなくなり細菌が入ります
細菌感染すると、血液中に糖が沢山あって栄養豊富な血液です
糖尿病患者の細菌増殖スピードはものすごく早くて、壊疽に至り切断を余儀なくされることもあります
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久しぶりに、医療・健康の記事です
きょうは移住邦人にも多い、「糖尿病に迫る その1」、です
すでに糖尿病の方はご存知だと思いますが、病型は4つに分類されます
1型 自己免疫性、特発性(膵炎などによる)で高血糖になる
2型 膵臓でインスリンが分泌されなくなってくる、インスリンが効きにくくなって高血糖になる
3型 他の疾患や薬剤により高血糖になる
4型 妊娠により高血糖になる
1型は小児糖尿病に多いタイプです
ほとんどの方は、生活習慣による2型です
今回は主に、2型に対する記述です
糖の吸収と代謝について順を追うと
お米、パンなどの主成分である澱粉をアミラーゼという消化酵素が分解してくれます
澱粉は最終的にブドウ糖という単糖になります
ブドウ糖になって初めて小腸から吸収されて、血液中に移行します
さあその後です
血管は道路とします
細胞は家とします
インスリンは家のドアを開ける鍵、に相当します
2型 膵臓でインスリンが分泌されなくなってくる、インスリンが効きにくくなって高血糖になる
について説明します
インスリンが分泌されなくなる ⇒ 鍵がないのでブドウ糖が家に入れません
結果として、ブドウ糖が道路に溜まって高血糖になります
結果として、ブドウ糖が道路に溜まって高血糖になります
この状態を、「インスリン抵抗性が高まる」、と言います
実は、「インスリン抵抗性」と、「インスリンを分泌不足」は別々のものではありません
糖尿病の病態の進行を説明します
② 糖尿病の初期は、インスリンが効きにくくなります
インスリン抵抗性が高まってきた状態です
少し血糖値が上がってきました
③ 身体は何とか高血糖を是正しようと膵臓に、「インスリンをもっと分泌しろ!」
と、命令を出します
だんだん血糖値も上がってきました
④ インスリン抵抗性が、さらに高まってきました
膵臓はフル回転して、インスリンを分泌し続けます
この時は、高血糖、高インスリン血症、の2つの症状が合体しています
⑤ 膵臓はインスリンをフル回転して分泌していましたが・・・・
「ボクもうダメ、これ以上頑張れない!」、といってインスリンの分泌をやめてしまいます
インスリンが出てこなくなったので、血糖値は500とか1,000とかに跳ね上がります
以上が、2型糖尿病の病態の本質です
ただ単に食べすぎだから、高血糖になるわけでもなく
インスリンの出が悪いから、高血糖になるだけでもなく
高血糖になる理由がわかれば、対策も立てやすくなりますよね
・・・・ その2(症状)、その3(治療)に続く
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