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先週土曜日再放送された第3回の録画を やっと観ることができました。 1週間以上遅れての・・・感想文ですので、新鮮味は薄れてしまっているとは思いますが どうか、ご容赦のほどを。 舞台は明治22年。 「この年、子規は健康ではない」 そう始まる原作の・・・「ほととぎす」の章を中心にドラマが展開していました。 子規が喀血したその夜、 医者からしばらく安静にしたほうがいい、といわれながらも 句を作り、それも午前1時までに四、五十句もつくった。すべて時鳥に関するものである
喀血第二日目の子規は、 ほととぎすともに聞かんと契りけり
血に啼くわかれせんと知らねば と詠み、それを(帰国する友人)へ贈っている。 「ほととぎす」 杜鵑、時鳥、不如帰、子規、などとかく。 和名では「あやなしどり」などと言い、血に啼くような声に特徴があり、 子規は血を喀いてしまった自分にこの鳥をかけたのである。 子規の号は、このときにできた (原作抜粋) 渡辺謙さんの、どっしりと落ち着いた原作の朗読は 子規のその後の運命を物語るに、充分の効果がありましたね。 そして、 香川さん演じる正岡子規が、わずか数分の映像ながらも、 司馬先生の描く原作に子規像に、見事に成りきっていたのには感激しました。 香川さん・・・上手すぎます!! そして、松山の実家で療養中の子規の元に 懐かしい友人が見舞いにきます。 3年ぶりの、親友 秋山真之との再会でした。 実は、私は原作の、この場面も、とても大好きなのです そしてドラマは、見事に、原作のもつ雰囲気をかもし出していました。 喀血した子規の家へ、「胡瓜封じ」の胡瓜を持っていく真之さんの軍服姿が、 どこかしら不安げでした。 3年ぶりの再会なのに、 そっけなく、淡々と己の出来事をぽつぽつと語る二人。 「兵学校は毎日どうじゃ?」と子規が問えば 「いたちのようじゃ」と真之は短く答え、 「ホなら、淳さんにうってすけじゃが」と、すべてを理解して答える子規。 すべて原作どおりでした。 本当の親友、ってのは、こんな会話で充分なんだろうなあと もっくんと香川さんは「剛友」たる二人の雰囲気をかもし出していました。 真之に喀血のことを聞かれた子規が、冷静に我が病状を観察して 「あっしは戯れ句をつくった」 気管破裂蒸気あぶなし血の海路 真之は、「あまり上手ではないの」と思いながらも 当時は死病と恐れられた結核と診断されてもたじろがない親友の姿に感動し 「升さんは、大豪傑じゃね」と答えるシーン。 松山の、明るい日差しの中で、 そっけないけれども、ともに認め合い支えあえる友情の永遠が、切り取られたような いい場面でした!! 感激ですね。 ここまで原作のもつ雰囲気を演じてくれたなら 司馬遼太郎先生も、きっと喜んでいらっしゃるでしょう。 原作では、その後、松山での二人の交友についても述べられています。 真之は、松山帰省中は、子規宅へ行ってその枕頭にねそべり
文学の話をするのが日課となっていた。・・・・ 子規にとっては文学を語るうえで、どの友人よりもこの海軍へ行ってしまった友人のほうが 話ごたえがあった。 (原作より抜粋) ドラマでは描かれていませんが、 文学的という共通の素質を持つ二人が、 進む道も、目的も違えども、また健康であろうが病床であろうが、 小説や文学についてぼそぼそと語り合う姿を想像して はたまた、じ〜んとする場面です。 さて 松山へ帰省中の真之のもう一つの日課が 水泳でした。 NHKのサービスショットかと思うほど もっくんの、褌姿・・・・鍛えられた身体が画面で光輝いていました・・・ 鎮台さんという無礼な闖入者にたいして 松山藩の威厳をかけて喧嘩した真之は、警察に訴えられて大騒ぎとなります。 兄の好古は徳というものがあるが、弟の真之は険しすぎる (原作抜粋)
暴れん坊でやんちゃな息子と、暖かく見守る父親は、 息子には内緒で お金で問題を解決してしまいます。 とぼけた人物なれど、やはり秋山兄弟の父上でした。 伊東四郎さん、ご苦労様でした! もう一人の主人公・好古さんは、フランスから帰国後、陸軍士官学校の馬術教官になり、 そして児玉源太郎の勧めで佐久間家の娘・多美さんと結婚します。 ただし、 多美さんが、単身松山へ出かけて、好古の実家や母上さまに会っていた、って設定は どうなんでしょう? 原作に較べて、多美さん、積極的過ぎますね(苦笑 独身主義者だった好古さんが、 若きころに出会った愛くるしい姫さまを心のどこかで気にかけていた、っていう さりげない展開のほうが良かったような・・・ 原作の好古さんファンなので少々ひっかかりましたが、まあ、今回は良しとしましょう。 そして、今回、もう一人の重要人物が登場しました。 渡哲也さん演じる、東郷平八郎です。 私は、高橋英樹さん演じる児玉源太郎は、ドンピシャ!だと思うのですが、 渡哲也さんの東郷平八郎は、やや意外な感じがしました。 東郷平八郎ってもっと亡羊としてどっしりとしたイメージだったので。 でも、薩摩弁をしゃべった渡哲也さんを拝見して、納得してしまいました。 平清盛といい、まったくイメージが違っていても This is 渡哲也 ワールドに視聴者を引き込んでしまうカリスマに脱帽です! ただし、どうしても納得できないのが 乃木希典を柄本明さんが演じるということ。 次回にご登場とのことですが、 美男で清廉で最後の武士と呼ばれた乃木希典と 元、秀吉の 柄本明さん とは 違いすぎます。 なぜこういうキャスティングとなったのでしょう。 個人的には、乃木将軍は、加藤剛さんがイメージぴったりです。 日露戦争の旅順攻撃(203高地)について、 司馬遼太郎先生は、乃木将軍を痛烈に批判しています。 それが原作の一つの大きなテーマといっても 過言ではないでしょう。 しかし、100%そう決め付けていいのでしょうか? 私は乃木将軍だけでなく、当時の陸軍のシステムにも問題があったと思っています まあ、このテーマは熱くなるので、いずれまた・・・ さて、今回は日清戦争の勃発についても描かれていましたね。 当時の首相・伊藤博文が、 外務大臣 陸奥宗光 と、参謀次官 川上操六との謀略で 朝鮮半島に大軍を派遣し、戦争勃発の火種を作ったやりとりが描かれていました。 「陸軍の至宝」といわれた薩摩の川上操六は、 諜報活動に基づいた情報分析で戦略を練る、いわばその後の参謀本部の基礎を築いた人物です つまり、「不毛地帯」の壱岐さんの大先輩ですね。 そんな男にとって、博愛主義者の伊藤博文など 赤子の手をひねるよりも簡単に、転がすことができたというわけです。 伊藤博文は事実、「あたまからの平和主義者」でした。 友愛を掲げる鳩山首相とダブって見えます。 でも、日本一のお坊ちゃまである鳩山さんと違い、 伊藤博文は長州藩の最下層である足軽百姓上がりの英雄です 豊臣秀吉のように、最下層から天下をとったような人物は 自然と権威主義者になるのですが、 伊藤博文は、維新を生き抜き初代首相の座についても、 平和を愛する純粋な心を失わなかった稀有の英雄です 私は、伊藤博文の博愛主義が、英国密航の体験からではないか・・・と思うようになりました。 「長州ファイブ」という映画を見てからです。 長州藩の密命により、命をかけけて英国に密航しイギリスの文化を学び やがて帰国後は、明治新政府の重鎮として日本の夜明けを支え、長州五傑と呼ばれた五人 井上聞多(馨)、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤俊輔(博文)、野村弥吉(井上勝) この5人ともが維新後も平和を愛し国境を越えた友愛を信じて、行動しているからです 一見の価値ある映画です。 来年の大河ドラマ「龍馬伝」での長州を知るサブテキストにもなります。 とはいえ、 これから描かれる日本の姿は 伊藤が願った平和への道ではなく、戦争への道をひた走ります。 願わくば、「日清、日露戦争は正しかった」なんていう そんなメッセージにはならないように、ドラマの展開を見守りたいですね。。。 ところで、 日清戦争における、清国の代表人物として、東洋のビスマルクと呼ばれた 李鴻章 が登場しました。 実物はもっとカッコイイおじさんなんだけど・・・。 そして、李鴻章・・・・とくれば直ぐに 浅田次郎先生の『蒼穹の昴』を連想してしまう私。 なんと、この大河小説も2010年1月から NHK衛星ハイビジョンにて全25回が放送される予定なんだそうです!! 李春雲を演じるのは誰なのでしょう?! そんじょそこらのイケメンじゃあ、私は許しませんよぉ〜。 ああ、それにしても 「坂の上の雲」だけで飽き足らず、『蒼穹の昴』までもっていっちゃうとは・・ NHKさんの、欲張野郎〜〜! 来年の楽しみがまた増えました ハイビジョンに相応しい、大型TVが欲しい〜〜ああボーナス(涙 TOP写真はNHKホームページより拝借しました
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主人公の3人を演じる役者さんたちが、はまりすぎてますね。
見ごたえがある素晴らしいドラマです。
そうそう、『蒼穹の昴』NHKで番宣してました。
主人公は中国人みたいですよ。
原作面白いんですか?読んでみようかな〜。
2009/12/25(金) 午前 9:53
僕は個人的には…
大好きな「加藤剛」さんには…
芸者好きでもある…
「伊藤博文」はやって欲しくなかったですね…
正義感あふれる役がピッタリの加藤さんには…似合わないです…??
出来れば…「東郷平八郎」をやって欲しかったのですが…
「渡哲也さん」じゃ…文句のつけようがないですね…☆(笑)
映画「長州ファイブ」ももちろんですが…
僕的には…「坂の上の雲」の前には…
菅原文太さんと加藤剛さんの大河ドラマ
「獅子の時代」を観て頂きたいですね〜!☆
「獅子の時代」では…
伊藤博文を「根津甚八」さんがやっていて…
幕末から戊辰戦争、西南戦争はもちろん…
パリ万国博覧会、樺戸監獄、秩父事件、
自由民権運動などが演出されて…
そしてドラマの最後は、初代内閣総理大臣となった伊藤博文が
「大日本帝国憲法」を発布するってとこで終わります。
あと出来れば…
司馬先生原作の大河ドラマ「翔ぶが如く」も観て欲しいですね☆
西田敏行・西郷隆盛と鹿賀丈史・大久保利通、
加山雄三・島津斉彬は、必見ですよ〜!☆
2009/12/26(土) 午前 2:55
TBさせていただきました。
期待していたのですが・・・。4回目で本性があらわになってしまいました。
2009/12/27(日) 午前 11:18
長州ファイブ、見てみたいですね。ところで、私は龍馬伝は陸奥宗光に注目して見ているんです。彼のかいた蹇蹇録をトラックバックしました。伊佐奈
2010/9/12(日) 午後 3:48 [ 中村 伊佐奈 ]
ゆーままさん、こんにちわww
日露戦争が帝国主義への一矢報いたという視点で明治期を
再確認中のkitanoですww
李鴻章は東洋のビスマルクと言われていたのですか?
祖国を売った売国奴だと思っていました
(漢民族の自分は清国なんてどうなっても良いとでも?)
明治になったら授業が意味不明になった時代の教育を受けたので
大変です(笑)どんな時代でもママさんの記事があるので幸せ♪
2015/1/25(日) 午後 1:32 [ kitano ]
kitanoさま、遅リプすみません。こんな昔の記事に書き込んでいただき感謝です。李鴻章は書く人の視点によって評価は180度変わりますね。浅田次郎先生の『蒼穹の昴』では腐敗し凋落していく清王朝を近代化させて立て直そうとする熱血漢として描かれていました。
小説の主題は清王朝の倒錯腐敗ぶりですので、そういうキャラが必要でもあったのでしょうね。
坂の上の雲こそ、大河ドラマにふさわしい題材だったと思います。
2015/2/10(火) 午後 0:22