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第四次川中島決戦の「その時」が近づきつつあります。 今回は井上先生の原作「風林火山」と新田次郎先生の「武田信玄」をブレンドしアレンジした内容になっておりました。 井上先生の原作でも特に情緒溢れる「由布姫幻影のシーン」がそれです。 ドラマは原作どおりでありました。 出陣し川中島へ向かう途中、勘助が諏訪の観音院にある由布姫の墓を詣で 四郎勝頼が今回の川中島でいよいよ初陣であるとの報告をしているとき ふと。。 勘助は由布姫のすすり泣く声を聞いたのです・・・・ そして勝頼を我が意でこの戦から遠ざけてしまうのでした。 井上先生の描く、亡き由布姫の幻影の描写がなんとも不気味でもあり 不思議な余韻を残すシーンでもありました。 それは、何よりも勘助自身が、これから立ち向かう強靭な敵との合戦に対し 不安を覚えただけでなく、自らの「老い」をも感じたシーンであったからです、 この「難解な場面」を、どう演じるのか・・? やっぱり、内野さんは上手かったです!! 勝頼の元服初陣を誰よりも待ち望んでいた勘助の、突然の心変わりの妙を 見事に演じていらっしゃいましたね! 勝頼の憤慨する声を振り切るように、なにやらそっけなく立ち去る勘助の姿は このときすでに「ある覚悟」を決めていたかのようです。 命を失っても悔いはない・・・・そんな想いが感じられました。 さて、新田次郎先生の「武田信玄」のドラマでの取り上げられ方について。 やはり、この作品でもっとも有名なシーンである「川中島の霧」がそれです。 新田次郎先生は、気象庁に勤めていた「天気のプロ」でした。 その経験を生かして、第四次川中島を「霧の戦い」として描いていました。 甲越両軍とも霧の予測は充分に気を使ったと考えて「雲気見の名人・善右衛門」を登場させています。 今回の大河では、おふく(緑魔子さん)という謎の老婆がその役目です。 この「霧の情報」により山本勘助は「きつつきの戦法」をとり、 そして勘助の策を見破った上杉政虎と宇佐美は、その裏をかき「大車輪の陣」で一気に武田本陣をつくのです。 いやはや文字にするだけでも興奮してきますね。 戦国時代も現代同様、「情報」の分析と即座の判断が、勝負の分かれ目でもあったといえます 政虎が、武田軍がその夜、妻女山の背後へ出立することを確信したのも 海津城内から炊煙が盛んに立ち上ったのを見つけたからでした。 ここで、第四次川中島基礎データを書いておきますね。 きつつきの戦法: 樹皮の下に隠れている虫を食べるため、虫の巣くう穴の裏側をくちばしでたたき、驚いて穴から出てくる虫を食べるきつつきの習性を合戦にあてはめた策のこと。 一説によれば、このきつつき戦法を信玄へ薦めたのは勘助ではなく、飯富虎昌であるとも言われています 信玄は、この献策に従い、妻女山の背後を襲う部隊と、その軍に攻めこまれて川中島へ押し出てくる越後軍を構え打つ部隊とにわけました。 妻女山を急襲するのは、高坂弾正、飯富虎昌、馬場信春、真田幸隆、相木市兵衛、小山田弥三郎、等 の10隊。 川中島に布陣した武田本隊は、先手中央に飯富三郎兵衛昌景(後の山県昌景)、武田信繁、穴山梅雪、内藤修理、諸角豊後。 信玄を囲む旗本本陣は、左脇備えに原隼人佐、武田逍遥軒信廉。 右脇備えは、嫡子武田義信、望月義勝。 後衛は、跡部大炊助、今福善九郎。 残念ながら、足軽大将であった我らが山本勘助がどこに布陣したのか、明確な資料は残っていません。 一方。。。 きつつき戦法を見破った上杉政虎は、敵に先んじて川中島を下り信玄の本陣をつく作戦。 狙うは、「信玄の首」のみでありました。 「大車輪の陣」: 七段の陣形で先手が疲労すればただちに二の手が入れ替わり、 さらに三の手が続くという、繰り返しの戦法で、新手を次々に繰り出し敵を巻き込み殲滅するという、 越後独特の戦法でした。 このとき、総帥上杉政虎は、自ら先頭にたって妻女山を下り、川中島での「大車輪の陣」においては 二の段にあって陣頭指揮をしたとされています まさに総帥自ら剣を振るって合戦に参戦したことが分かります この政虎公の「命知らず」の行動が、信玄VS謙信一騎打ちの伝説を生んだといえるでしょうね。 そして、川中島の死闘で忘れてはならないのは、信玄の賢弟、信繁の最期でしょう。 次回、とはいっても今晩の放映ですが、このお話はきっちりと描いてくれるようで嬉しいです。 信繁の母衣の話は泣けます・・・ 私が大好きな真田幸村公の本名(諱)は信繁といいます。 もちろん真田昌幸公(幸隆の三男)が、信繁の兄への忠誠心と戦場での武勇を尊敬し敬愛し 息子へ与えた名前でありました。 もし信繁が生存していれば、武田は勝頼公の時代で滅びなかったとまで言われているほど、 惜しまれた人物であったのです。 盛り上がる川中島! 野外ロケ100%みたいですから、期待も高まりますね〜。
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