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劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎2009「蛮幽鬼」を観てきた。 梅田芸術劇場メインホールは3階席まで満席。 さすが、さすが・・劇団☆新感線。 主役は、上川隆也さん そして準主役に、堺雅人さんという 私が最も贔屓にしている役者さんの2枚看板。 さらに、ヒロインに稲森いずみさん、 早乙女太一君も重要な役柄で登場するなんて、贅沢すぎる・・・! インフルは完治したものの、体力はまだ回復していない。 しかし、なんとしてでも観たいお芝居であり、 その期待に充分答えてくれて、おつりがくるほどだった。 3時間、ノンストップ。 時間を感じさせない、迫力、活力満点の内容だった。 やっぱり、上川さんと新感線の相性は抜群だ。 中島かずきさんの脚本と、いのうえひでのりさんの演出がツボにはまっているんだと思う。 今回は、「岩窟王」をモチーフに、 友に裏切られ、恋人を奪われた男、伊達土門(上川さん)が、孤島の監獄を脱出し 宗教を隠れ蓑に復讐鬼となり、自分を裏切った者達に次々と復讐を果たす様を描いている。 そしてその復讐の手助けをする謎の暗殺者、サジ(と名乗る男)を、堺雅人さんが演じている。 上川さんはこれで、3回目の新感線への出演だけど、 上川さんが演じる主人公は、皆、悪魔の心をもつという共通点がある。 『天保12年のシェークスピア』では、心まで悪に染まったせむしの男が、 底辺からのしあがり、天下をとる寸前に自分の醜さに自己崩壊する様を描いた。 『SHIROH』では、隠れキリシタンのリーダーとして正義の戦いを始めた真面目一徹の青年が 神から見放されたという迷いから心に歪みを生じ、ユダとなってしまう様を演じた。 今回『蛮幽鬼』では、復讐に燃える男が、次々と自分を裏切った者たちに復讐を果たしながら 最後は、己の良心に従い、愛する人を守り死ぬ姿を演じきっていた。 上川さんは、心の中の歪みや憎しみをリアルに演じて、なおかつ爽やかである稀有の役者さんだ。 完全超悪の、心まで真っ黒(性悪説ですな〜)の三世次(『天保12年のシェークスピア』)ですら かっこよかったし。 ただ、今回の「蛮幽鬼」で、中島かずきさんが描きたかった裏テーマは、 伊達土門(上川さん)とサジと名乗る男(堺さん)の友情だったと思う。 サジと名乗る男は、 伊達土門の復讐成就のため陰になり日向になり平気で殺人もしながら、 土門の片腕として信頼も厚い。 ところが、その反面、敵方に内通しているばかりか、 実は、土門の親友を殺害した張本人でもある。 一方、伊達土門は、サジの行動に疑問を覚えながらも、 サジは心の友だと信じて、監獄島からの脱獄から行動を供にするのだ。 しかし、サジの正体が暴かれ、本当の復讐の相手であることが発覚し、 伊達土門はサジと戦うことになる。 でも、土門もサジも、復讐や野心のために相手を殺すのではなく お互いに芽生えた友情に決着をつけるために戦うのだ。 「サジ、お前の本当の名前を教えて欲しい。あの世で再会したときに本当の名前で呼びたい」 ぐっとくる台詞だった。 土門は、あの世でサジに会いたいと願っているのだ。 対するサジは、「俺に名前などない」と答える。 それは、サジと名乗って土門と供に暮らした日々こそが本物の自分だとでも言っているように 思えた。 上川さんと堺さんの駆け引きが、 そんな、奇妙だけど深い友情を・・・かもし出していたのだ。 上川さんが立ち回りが上手いのは評判だけど 堺さんも、どうしてどうして、むちゃ上手い! あ、そういえば「新選組!」で山南さんだったもんね。 そして、早乙女太一君の立ち回りの俊敏さ、華麗さ。 女役ではなく、若武者での出演、大成功だった。 脚本も演出も主役二人も脇役も、 何もかもが上手くかみ合って、完成度の高い舞台であった。 やっぱり、新感線X上川隆也さんの相性は、抜群だ。 再演、新作、是非ともお願いしたい。 さて、そんな興奮冷めやらない上川ファンに嬉しいニュースが届いた。 2010年春、蜷川幸雄演出「ヘンリー6世」での主役決定。 共演は、大竹しのぶさんで、しかも上映時間、6時間だって。 おお、6時間も上川さんが観れるのか〜!! すでにチケットのプレオーダーが始まったので、早速申し込み済み。 抽選に当たることを祈っている。 PS
このブログで何度も叫んでいるが、 いのうえさん、中島かずきさん、『SHIROH』の再演、熱烈希望してますから〜! |
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2009年12月01日
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