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いよいよ「風林火山」も佳境に入ってきました。 第四次川中島合戦を目前に今回メインとなったお話は、長尾景虎の「関東出兵」でした。 マイナーネタをあえて取り上げりるその英断はさすがです! なぜなら、この景虎の北条氏康討伐を大義とした出兵がなければ、第4次川中島はなかったでしょう。 そういう意味で歴史の道筋をしっかりとらえた脚本大森氏の気骨な想いを感じた次第です。 史実は、ほぼドラマのとおりです ただし伊勢姫(井川遥・・・美しい・・・)は人妻ではなく、上野・平井城主千葉采女の娘(もちろん未婚)です。 でも、あえて成田長泰の妻としたのは、面白い設定でしたよね〜! 人妻を略奪するという不義の行為をみせることで長尾景虎、いや、上杉家の家督を継ぎ関東管領となった上杉政虎の慢心と驕りを的確に描いていました。 永禄四年(1561)3月、関東管領上杉憲正と長尾景虎は、北条氏康が篭城する小田原城を攻撃します
足利幕府の権力は地に落ちたとはいえ、関東管領職、名門上杉家の威光は、鎌倉幕府のあった関東においては、成り上がり者の後北条氏に比べて輝かしかったのは当然であったでしょう 関東緒豪が上杉憲政擁する長尾景虎7000の軍に加わり、小田原城を攻めたときは、十数万人に膨れ上がったといわれています。 ドラマでガクト演じる景虎が「3日で落とす」と豪語したとおり、景虎は短期間での攻略を計っていました。しかし、天下の名城、難攻不落の小田原城にたいし、景虎軍は縦横にめぐらされた「小田原の障子濠]と恐れられた「底なし沼」の空濠に餌食となり、容易に本丸に近づけません。 このとき、景虎は 「黒糸縅の具足の上に浅黄の肩衣をつけ白綾の烏帽子をかぶり、朱柄の采配手にして最前線に現れ 矢玉の飛び交うなか立って攻撃の采配をした」とされています ガクト景虎さんが、ドラマで矢玉の中、悠々と馬上盃で酒を飲んだ、あのシーンです! 「かっこい〜〜〜!!」 景虎は当時の日本人としては身長が高い上に、兜もつけず烏帽子をかぶりド派手な格好で陣頭指揮すればまちがいなく、目だったことでしょう。 信玄が影武者を多用し、己の姿を隠そうとしたのとは正反対でした。 自身を毘沙門天の生まれ変わりと信じている謙信は、総帥ながらも真っ先に戦陣をきって 敵に突っ込んだといわれており、その鬼気迫る姿から「軍神」との異名をとっていたのです。 小田原城攻撃が膠着状態に陥ってなお、景虎は尚、意気盛んでありました。 同年(1561)3月16日、景虎は鶴岡八幡宮社前で関東管領就任報告の拝賀式典を行い 上杉憲政の偏緯を賜り「藤原政虎」と改名し山内殿と号して管領職を継承することを誓いました まさしく上杉謙信(政虎)の人生のなかで頂点となる瞬間でありました。 しかし、政虎のそのときの驕りと慢心が、小田原城に立てこもった北条氏康を援護することとなりました 一旦は上杉家の家名になびいた関東の緒侍たちも、長引く城攻めの先鋒として多くの負傷者をだし 疲労困憊しており、ゆえに政虎を疎み始めていたからです。 そして、忍城、成田長泰の北条へ寝返りを機会に、「是幸い」とばかり関東緒豪は戦陣を離れて 自分の領地へ帰っていったのです。 成田長泰は上杉政虎から不当な恥をかかされて寝返ったといわれており、今回のドラマもきちんとそれを押さえていましたね〜。 「馬上礼」や「酒宴OR能見物での出来事」など諸説ありますが、 緒形拳さんの宇佐美の言うとおり、「軍神でもなく只の人間」であった上杉謙信(政虎)の一面を伝えてくれます そして、上杉政虎が関東から撤退することを決意させた、あるニュースが届きます 「川中島を見下ろす要地に武田の城(海津城)が完成した」 信玄にとっても政虎の関東出兵は脅威でした。 後年、信玄は「もし謙信(政虎)がもう少し粘ったら小田原は落ちていた」と言ったそうです もし北条が滅び謙信が関東の覇者になれば、武田が武力で従えている信濃衆がこぞって越軍に寝返ることは明白でした。 だからこそ、勘助に命じて「海津城」の完成を急がせたのです。 関東への領土的野心はまったくない政虎は、さっさと関東から撤兵しました。 そんな政虎の性格を見越した甲斐の陽動作戦でした。さすが信玄&勘助コンビですね。 先日行って来た「風林火山展」でも説明がありましたが、 川中島の海津城は、山本勘助の縄張り、城取り(企画設計)と言われています ここまでは、信玄のペースでありました。 第四次川中島合戦は、いわば、武田信玄のし掛けた戦であったといえるのです! 川中島合戦の鍵となる海津城の城代として香坂弾正(田中幸太朗さん)が再登場です。 実は「甲陽軍艦」は、この香坂弾正の原案を基に小幡景憲により後年編集されたのではないかと言われているのです。 「風林火山展」でも大きく取り上げられていました〜! 「そうか!リツさんの婿殿(側室ですが)にしちゃうつもりか〜!」 相変わらず大胆な脚本設定にびっくりしました。 足軽大将として工作員の側面ももつ山本勘助を「軍師」として美化したとされる「甲陽軍艦」の書き手として、架空ながらも養女の婿という立場は、とても面白いです。 でも史実ではありませんのでご注意を〜! 以前も書きましたが、香坂弾正は信玄の衆道のお相手でした。 信玄のラブレターが現存してますので、これは真実です 当時の侍大将にしては婚期が遅かったのは、信玄への夜のお勤めがあったから。 そこはまったく触れてないのが、NHKの限界なんですかね〜・・・ 再来年の大河ドラマ「天地人」の直江兼続も謙信の寵童=衆道のお相手でしたが どう設定するんでしょうね?! 織田信長公と森蘭丸の関係も、NHK大河でちゃんと描かれたのみたことないし。 衆道は戦国大名の「たしなみ」とされていてまったく隠す必要などありません。 戦国大名が何故衆道を好んだのかそれにはちゃんとした理由があります。 色物ではなく史実をきちんと描いて欲しいですね。 おまけ。 伝兵衛にも春がきて良かった〜! 笠置村の皆は、ミツさんのためにも幸せになってほしい。勘助もきっと同じ想いでしょう。 ちょっと雑談。 ガクトが小田原城攻撃のとき、敵を前に悠々と飲み干した馬上盃ですが、それが先日見てきた「風林火山展」で謙信愛用と伝わる「馬上盃」とそっくりでした。 感激でしたよ〜。 その他、景虎さん上洛のおり、天皇から賜った日章旗(日の丸)も関東出兵でちゃんと登場してました。 スタッフの皆様、よく調べてます! こういう細部の史実調査の正確さでも今年の大河ドラマは抜きん出ているような気がします。 川中島への機運盛り上がる大河ドラマ!
残り4話ですが、ファンの私も「悔いのないよう?」細部まで熱く視聴する覚悟です! |

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