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由布姫と勘助の「運命の出会い」! 井上靖先生原作「風林火山」でも最も重要なシーンです。 期待通り、いえ、期待以上に原作の雰囲気を再現してくれてましたね。満足です。 今日ミッジョビさんの「柴本幸さん、演技が上手い!」というコメを読んでこれは〜”と思い 早速ビデオを見たのですけど、私も柴本さんの「新人とは思えぬ上手さ」にびっくりしてしまいました。 武田も諏訪の家中からも「自害」を迫られていながら 「わたしは生きて、このお城や諏訪がどうなって行くのか、自分で見たい。 死ぬのは厭。どんなに辛くても生きているの。自分で死ぬなんて厭!」 (原文抜粋) 武家の娘なら口に出すのも憚られるような言葉。 しかし、その言葉は勘助の心を直接うってくるものであったのです。 ここで、ドラマでは、ミツ(貫地谷しほり)を再登場させます。(原作にはありません) 勘助は無念に死んでいったミツを登場させることで、より深い勘助の心を描くことに成功していました。 (やっぱり貫地谷しほりちゃん、彼女も上手いよ!) そして、12話以降、つまり晴信に仕官してから、悪鬼のように冷たい野心だけの男に変貌した謎も解けました。つまり、すべてこの≪運命の出会い≫ための演出であったのです。 ミツへの復讐心が消えた勘助の熱い心は、そのまま晴信への忠義へ変貌し 「御館様のためならば、勘助は人ではなくなる」という言葉そのまま、 非情で、卑劣な行為を断行してきました。 晴信のために後で遺恨を残さないよう由布姫の命も絶つはずであったのです。 しかし、由布姫の激しい「生」への渇望を目の当たりにして、勘助の心の底に残っていた「ミツへの想い」が湧き上がり、勘助は「悪鬼」から「一人の人間」へと一瞬にして戻ったのです。 そして柴本さん演じる由布姫の迫力は、勘助を一瞬で「落す」には充分でした! いくら親の七光りとはいえ、大河ドラマのヒロインに大抜擢されたいきさつから 滅亡した名家の姫君という難しい役をこなせるのか実は不安視していたのですが 不安は払拭されましたね〜。 これから起こるであろう、三条夫人演じる池脇さんとの「奥の女のバトル」とか 「晴信への愛と憎しみ」とか、柴本さんの演技が楽しみになってきました! しかも、超がつく美貌ですしね〜。 晴信から「死」を宣告されたあとで、能を見ながら禰々御料人(桜井幸子さん)と そっと手を握り合うシーンがありましたね・・・・ 前回までは大好きな役者さんの小日向文世さんが、「ただのバカ殿」で終わってしまうんじゃないかと 不満もあったのですが、やはり実力俳優さんです。 頼重の人間像を、最後の最後、きっちりと演じてくれました。 勘助に切々と寅王丸を託す心情・・・・切なく、そして緊迫した場面でした。 勘助はどうするのでしょうね?? 史実では、寅王丸が元服したという記録はまったく見当たらないんですけど・・・ 諏訪頼重の時世は 「おのずからかれはてにけり草の葉の 主あらばこそ又もむすべば」 史実によれば、頼重は古来の切腹の作法に従い、介錯なしでの作法でのぞんだとあります。 前回の感想文にたいして、ちはやさんから頂いたコメは、まさにそのとおりなのです。 「・・・十文字に腹掻っ切り、三刀目にて右の乳の下に突きたて、天目ほど繰り返し
やがて後に仆れ候、壮絶極まりなき御最期に候」 (守屋頼真書留) 諏訪大明神の大祝(おおほうり)として名門中の名門であった諏訪家の当主として 見事な最期であったといえるでしょう。 天文十一年七月二十一日寅の刻(午前四時頃)でした。 享年若干27歳・・・ 史実ではまだ青年武将でありました。 そして「頼重の無念、武田への怨念」は形をかえて、由布姫と産まれてくる子供の中に宿ることとなるのです。 武士の「切腹」については次回の「合戦の実態シリーズ」でちゃんと取り上げてみようと思っています。 残酷で野蛮今の日本人には到底考えらない行為ですが、鎌倉から明治初期まで、 武士の死生観を支配していたのも確かです。 今回、諏訪頼重(小日向文世さん)を見ながら、3作前の大河ドラマ「新選組!」での
山南さんの「切腹」のシーンをつい思い出してしまいました(グスン・・・) |

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