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・・・(笑) NHKパクリましたね。 今回は清盛が海賊討伐に初陣し、 宗という国の文化に触れ、また海に生きる人々や異国人達と心を通わせ、 そして、「平家一門」の結束と武士の誇りに目覚める姿が描かれていました。 広島の安芸の海上で 海賊に遭遇した忠盛率いる平家の討伐隊は苦戦を強いられ、 乱戦中、清盛をかばって乳父・平盛康が重傷を負ってしまいます。 海賊の大型の船は「唐船」。しかも荒くれ者を束ねる海賊の棟梁の姿も見えない。 清盛は乳父の名誉のため、棟梁の正体を探るべく単身海賊船に乗り込むために小船に乗り込み、 なぜか高階通憲も同乗することになります。 高階通憲は 「自分は国一番の物知りだと自負しているが、高階の養子となったため、 出世の見込みがなくなった。だから宗に渡り自分の才能を生かしたい」と語ります。 実際、通憲(信西)は、幼き頃より遣唐使になることを夢見て 独学で中国語を学んだという逸話の持ち主。 信西の博識であれば、恐らく「科挙」にも合格できたかもしれませんが、 清盛との出会いが信西(通憲)の運命を大きく変えるのですね! 結局二人は海賊に捉えられて唐船の船底に縛られてしまいます。 そこでであったのが、海賊の棟梁「兎丸」。加藤浩次さん。 ド迫力で、しかもキタナイ格好でしたね(苦笑 今回の大河で唯一のオリジナル人物なんだそうです 大阪弁でしたし(苦笑 京の大海賊・朧月夜の息子ですから、まあ、関西弁はありかもしれませんが。 清盛は兎丸にすごろく勝負を挑み、 兎丸も「賭けはきらいではない」と受けてたちます。 サイコロ勝負に滅法強い清盛が勝利し、縄をとかれて唐船を探検し、感激する清盛。 西海と宗との出会いは、清盛の人生に大きな栄華をもたらすことになるのです。 兎丸は 「海賊王となり、世の善と悪をひっくり返したい。 「海賊王兎丸が義となれば、民を虐げる王家が悪となる」と夢を語ります。 「おもしろい!」清盛と兎丸はすっかり意気投合。 しかし、兎丸の父・朧月夜の仇・平忠盛が、清盛の父と発覚し、 清盛はつるし上げられてしまいます。 映像見る限り、松ケン、本当に帆柱につるされていましたよね! あの態勢は相当しんどいんじゃないかな〜。さすが役者根性です! 父の仇をとるために、兎丸は忠盛に矢文を送り「清盛を奪回したければ一人で沖にでろ」と脅迫します。 紛糾する平家陣営。 平家の総大将が自軍を残したまま、単身で乗り込むことなどできるはずはありません。 忠盛もそのことはよくわかっていました。 瀕死の盛康は「乳父の為に海賊の船に乗り込む、それが、清盛さまなのです」と 涙ながらに訴えます。 その時、平忠正が 「わしが兄上の替わりに行く。」と声を上げます 「清盛などいらぬと思うが、兄上には清盛が必要なのだ。だからわしが」 ・・・平家愛! とはいえ、忠正も平家一門の大幹部。 むざむさと見殺しにはできません。 伊勢平氏の忠清が「夜明けとともに全軍で奇襲すれば勝機はある」と提案。 そこへ鱸丸ら漁師メンバーが「闇夜であっても私達が先導できます」と 平家一門で清盛奪回を決定するのでした。 ああ、このころの平家は海戦に滅法強かった・・・(涙 さて唐船に吊り下げられた清盛は、通憲が口ずさむ李白の歌に導かれて夜明けを迎えます 霧の沖かなたに見えたのは、平家の大軍船。 清盛救出のために先陣となり、海賊に立ち向かう家貞や忠正。 「叔父上!」と叫ぶ清盛に、 「けっ!」と照れ隠しに顔を歪める忠正。 豊原さんの忠正、益々カッコイイじゃありませんか! 「お前なんかキライじゃ」といいながらも実は可愛くて仕方ない甥っ子への思いが見えてきます ほぼ海賊を平定した平家軍。 しかし不意をついて兎丸が忠盛に切りかかりますが、清盛が青龍刀で父を守り、 兎丸と一騎打ちに臨みます 「お前が父とは血が繋がらぬと余計なことを吹き込んだせいで、 おれは、悩んで迷うて苦しんで、無頼な生き方をしてきた。 だけど、そんな俺のために、皆が命懸けで助けにきてくれた。 俺がこの剣を持っているのは、俺が武士の子だからだ。 たとえ父上と血が繋がっていなくても平家の男だからだ!」 清盛の心の叫びに、涙がでました。 多感な清盛という青年の心の鬱屈が、西海の船上で海賊王に向かって吐き出される。 そのうねりみないなものすごい感情が、画面から伝わってきました。 思春期の青年の心のエネルギーに圧倒されました。 マツケン・・・素晴らしい 泥と血と汗にまみれた兎丸とのツーショットは、かなり汚い場面だったけど いずれ朝廷の最上位である太政大臣まで登りつめる清盛が、 武士の根っこを持つ泥臭い人物である事を象徴していましたね。 清盛は海賊達の処遇を自分に任せてほしいと父に頼み、 兎丸に「平家とともに生きてみないか?面白い世になるかもしれぬ」と語りかけます 「王家の犬に飼われるのは本望じゃないが、賭けはキライでなはい」と平家の傘下に入ることを 約束するのでした。 捕縛した70数名の海賊達を引き連れて京に凱旋した平家一門。 その多くは検非違使に差し出されることなく、平家は彼らの知恵と能力を生かす道を選んだのです。 なお史実では『日高禅司源智を首領とした七十人を捕縛し、そのうち28人が検非違使に渡された』事に なっています。 確かに残りの海賊がどう処遇されたのかは、不明ですね。平家の傘下で働いたのは大いに可能性は あるでしょう。 次回は、清盛の最初の結婚を描くようです。 一方、ライバル義朝と由良姫の恋物語もなかなか面白そう。 反発しあう二人がやがて恋におちる・・・現代風ですww 【ちょこっと解説】 由良姫 (?〜1159) 熱田神宮の伝承で由良姫、由良御前と呼ばれる、源義朝の正室で、源頼朝の母。 熱田神宮大宮司の藤原季範の三女。 弟である藤原範忠の娘を養女にして、源義康へと嫁がせた。 源義康は足利氏の祖。 結果、熱田神宮宮司・藤原季範の血が、鎌倉・室町の両幕府を開くこととなったのである。 熱田神宮を織田信長が深く信仰した要因の一つは、天下布武への野望の表れだったんですね。 |
大河ドラマ「平清盛」
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やっぱり面白い! そして泣ける・・・ 冒頭、平忠盛と正妻宗子に男児が生まれます。 「平五郎」と名づけられた家盛の同母弟。 後の平頼盛です。 頼盛は、鉄壁の絆を誇る平家一門における唯一の鬼っこ、裏切り者的存在。 多分、ドラマではユダとして扱われるのでしょうね。 平五郎は忠盛の五男。 「三、四 は別にいる」と異母弟の存在が暴露されていましたが、忠盛は当時の貴族として 当然ながら、艶福家でありました。 息子は 7人。 清盛、家盛、経盛、教盛、頼盛、忠度、忠重 娘も何人もいます。 彼ら異母兄弟と嫡子・清盛の関係も味わい深いものがあります。 さてドラマに戻り、 今回は、藤原得子(美福門院)が登場しました! 松雪さん、年齢を感じさせない妖艶さです。 三上さん演じる鳥羽院との濡場は、かなりセクシーでした。 朝廷の男女の愛憎が保元の乱の最大の原因なだけに、 愛欲をしっかり描こうとする製作サイドの心意気は素晴らしいです 鳥羽院の寵愛が、藤原璋子から得子へ移り、 得子が近衛帝を生むことで、朝廷は血みどろの骨肉の争いへ突入していくのです。 女は怖い・・・ 鳥羽院崩御後も、宮廷で絶大な権力を掌握した美福門。 正直、ここらへんの人間関係は、シェークスピアみたいに複雑です。 人物相関図を観ながらドラマを見ることをお勧めします。 宮廷の乱れは政治をも乱れさせ、度重なる飢饉が民を苦しめます 飢えた民や漁師が徒党を組んで海賊となり、京へ運ばれる年貢米などを略奪していました。 朝廷は、海賊の跋扈に危機感を募らせ、 平忠盛を海賊追討史に任命し、西海海賊追討の宣旨が下されました。 「命を落とす危険のある仕事だが、だからこそ成し遂げたい」と 平忠盛は平家一門の結束を呼びかけます。 清盛は「自分も連れてって欲しい」と名乗りをあげ、 忠盛も「初陣だ」と許可しますが、 次男家盛には「京に残れ、それも重要な勤めじゃ」と命令し意気消沈する家盛。 弟を気遣う清盛は 「わしは跡継ぎになる気はない。今回は平家の男子ではなく荷役でもなんでもやる」と 宣言するのでした。 しかし、忠盛が清盛を嫡子として扱うことに違いはなく、 一人館に残された家盛は、沈んだ心のまま、母・宗子に 「先妻の子があると知りながら、何故父上に嫁いだのですか?」と問いかけます 宗子は 「私は全てを承知したうえで、忠盛様の妻になったのです。 忠盛様は、心に重いものを抱えて痛々しかった。だからこそ、その重さを少しでも担ってあげたい。 だから妻となり、平太の母となったのです」 静かに、しかしゆるぎない言葉に心打たれ、涙がでました。 宗子さんも、苦しかったんだろうな。 でも忠盛への強く深い愛があるから乗り越えようとしている。愛が彼女が美しく輝かせていました。 和久井映見さんの演技が素晴らしいです。 一方、海賊追討のため京を出立する平家一行を、静かに見守る男達がいました。 源為義と鎌田通道です。 「忠盛はわしとは目指す目的が違う」と諦めの表情。 そこへ嫡男 義朝が鎌田正清を伴い暇乞いに来ます。 「曽祖父・八幡太郎義家が武名を響かせた東国で武者修行をしたい」とあくまでも前向きです。 まぶしいばかりの息子に、目を細める父。 乳兄弟の鎌田正清は、通道(金田さん)の息子。 二組の父子は、その後の悲劇も知らず、 父は子のため、子は父のため、主君の為に最後まで生きろと、励ましあうのです。 このシーンも泣けたなあ。 今回の大河は 平忠盛と清盛・家盛 源為義と義朝 鎌田通道と正清 そして、鳥羽院と崇徳天皇・・・ 父と子の物語が大きな軸になっています。 保元の乱・・・親子の絆をどう描くのか、きっと骨太な内容でしょうね。期待したいです 清盛は叔父・平忠正との確執も目だってきました。 小説などでは、平忠正は朝廷にこびる小心者として描かれがちですが、 豊原功補さん演じる平忠正。 カッコイイですよね!渋いわ〜。 大輪田泊の宿営地で、 鱸丸の発言が原因で、 平家一党と清盛が一触即発の状況になりますが、棟梁忠盛の一言でその場は治まります 平忠正は清盛を呼びとめ 「お前は赤子は可愛いか?わしも可愛い。 しかし赤子のお前を見たとき、可愛いと思えなかった。 お前に流れるもののけの血が、平家に禍をもたらすのではないかと、それが気がかりなのじゃ。 お前が兄上のまことの息子なら、無頼が過ぎても可愛くおもえただろうに・・・・」 と苦しい胸のうちを吐露します。 平忠正が、「平家一門を守りたい。兄上の血統を残したい!」そう思っても仕方ありません。 忠盛の実子である次男・家盛は誰もが認める好青年です。 しかし一方で、この叔父もまた、清盛のどでかい器に気がついているのです。 だから、苦しい。 豊原さんの忠正と松ケン清盛との演技対決に、大いに期待したいです。 次回はいよいよ海賊との戦いですね。 NHKが相当力を入れて撮影したらしいので、楽しみです! 【ちょこっと解説】 源義家 (八幡太郎義家) (1039 〜 1106) 源為義の祖父・義朝の曽祖父 武家政権鎌倉幕府を開いた源頼朝、室町幕府の足利尊氏などの祖先に当たることから 後世に英雄視された武士。 源頼義の長男として、河内源氏の本拠地である河内国石川郡壺井に生まれたという説、 鎌倉で生まれたとの説もあるが、いずれも伝承の域を出ない。 幼名は不動丸、または源太丸。 七歳の春に、京都郊外の石清水八幡宮で元服したことから八幡太郎と称す。 前九年の役で父に従い奮戦。後に陸奥守となり後三年の役を鎮定し名声を得る。 東国源氏の基盤を固めた。 正四位下。白河法皇の意向で院昇殿を許された。 |
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視聴率がどうとか、言われてますが・・・・ いやいや今年の大河ドラマは、 確かに、ちゃらちゃらしたところもなく、汚い格好した俳優ばかりで、 旬のアイドルも出演してませんよ。 でも、こんなに骨太で、かつ愛憎濃き大河ドラマがあったでしょうか? NHKの製作サイドも演出家も俳優さんたちも、覚悟を決めて、このままの路線で進んでほしいです。 さて、「殿上の闇討ち」 「平家物語」をアレンジした内容でしたが、 忠盛と清盛 為義と義朝 二組の父子の愛情を絡めて、上手く演出していましたね。 じんとして、泣いちゃいました。 冒頭は、北面の武士となった清盛の生活。 北面の武士とは 上皇に仕え身辺警護にあたるいわゆる近衛兵。 良家の子息で文武両道に長け、容姿端麗でなければならない、もののふの華。 しかし清盛は、無頼のままの汚い格好。 堀河の歌の感想を聴かれて、恋する女心など分かるはずもなく 「ねしょんべん」の歌と勘違いする有様。 しかし北面の武士のなかでもひときわ美貌の青年が、 堀河の歌を少し替えるだけで更に艶っぽい歌へと昇華させ、 その場にいた璋子や女房達の心に強い印象を残します。 この美貌の青年こそ、佐藤義清。のちの西行です。 藤木直人さんの端正な義清にうっとり。 佐藤義清が出家するのは、 定説となっている璋子との密通が原因なんでしょうか? 今年の大河は、宮廷の愛欲も余すことなく描く気迫があり 美男美女の禁断の恋からも目がはなせません。 また、高貴でありながら童女のような多情の美女・璋子演じる 壇れいさんの妖艶なこと。 来週は、松雪さん演じる美福門・得子も登場するようですし、 壇れいさんと松雪さんの、愛と権力をめぐる女の戦いにも、大注目ですね。 ただし、 史実の清盛はあんなに無頼ではなかったですよ。 それなりの教養と作法をわきまえた貴公子でしたので、そこんとこは強調したいです。 義母の宗子は、藤原家成の従兄妹。貴族の出身。 忠盛も、朝廷で出世するために歌や舞を習得したと史実に記載されています。 なにより、清盛の子息達の、優美さときたら・・・ 平家の華の公達と呼ばれる美形の貴公子揃いで、朝廷の女房達の羨望の的となるのですから、 清盛にも貴族としての素養はあったはずなのです。 さて朝廷では、平忠盛の出世が波紋を呼んでいます。 鳥羽院が、忠盛を破格に厚遇したためです。 白河院と密通し崇徳天皇を産んだことを、 軽々と認めてしまう璋子に翻弄される鳥羽院の心の隙に入り込んで 寺社や仏像、仏塔を、惜しみなく寄進する平忠盛が、 院の強い推薦で昇殿を許される身分となり、殿上人となったのです。 三上博史さん演じる鳥羽院の・・・狂気にも似た苦悩の姿。 青白い炎のような顔つき、鬼気迫るものがあります。 不穏な宮廷を尻目に、平家の家中は、祝福ムード。 この昇殿をもって、武家の身分でありながらも 「平家」はちゃんとした貴族と認められることとなったのです。 しかし清盛は、 父が寄進(わいろ)を重ねて院に取り入ったことが我慢できません。 さらに、藤原忠実のいやがらせで屈辱に絶える父の姿が情けなく見え、 「父上は王家の犬だ」と反発してしまいます。 つうか、忠盛の底知れない胆力に気がついていないの、清盛と源為義だけだよね。(苦笑) 佐藤義清もライバル義朝も藤原忠実も、み〜んなわかっているのに。 結局、分からない二人が 事件の当事者となってしまいます。 藤原忠実の口車に乗せられ、憎き平忠盛を闇討ちで葬ろうとする為義に 「源氏と平氏の勝負は武士が朝廷で力をつけてからでも遅くない」と諭し、 清盛は越えてはいけない殿上で父を守ろうとして義朝に制止され 父の「王家の犬では終わるつもりはない」という秘めた野望を知るのでした。 かくして、殿上の闇討ちは未遂に終わり、 忠盛は何事もなかったように豊明節会に出席します。 息子の未来のために罪を犯そうとした、父為義を迎えた義朝は 「父上がやられる度に自分は強くなる。私が父上を必ず守る」と伝えます。 息子の思いを受け止めながらも「わしはまだそれほど老いてはおらん」と強がる為義。 この強がりが保元の乱の悲劇への序章なんですね。 何度も書いているけど、小日向さんの為義・・・いい味だしてて、大好きです。 屈折しながらも真面目で、息子への深い愛を持つ父。 義朝も、そんな父を情けなく思いながらも大切に思っている。 最後の最後まで、不器用な父子なんだよね・・・ そう思うと涙がじわ〜っと出てきました。 そして 清盛は、朝廷から帰る父を待っていました。 気恥ずかしい面持ちで、忠盛にいつから野心をもっていたかを問いかけると、 忠盛は「おまえをこの胸に抱き、平太と呼びかけた時だ」と答えたのです。 平太の父として武士の棟梁として白河院と同じ土俵に立つ! なんて深い愛情なんでしょうか。 中井貴一さん・・ 爽やかすぎて、素敵なお父さんです! 次回は、忠盛とともに清盛が西海へ飛び出します。 いよいよ、清盛が、おのれ自身の足で人生を切り開いていきます! 【ちょこっと解説】 待賢門院堀河(りょうさん演じています) 小倉百人一首にも名を残す平安末期の女流歌人。 はじめ、白河院の令子内親王に仕えていたが、 後に藤原璋子に出仕して「堀河」を名乗った。 「長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ」 小倉百人一首に選ばれた堀河の代表作。 「契りを結んだ翌朝の黒髪が乱れているように、あなたの言葉の真意を思い悩んでいます」 黒髪の乱れという表現で、恋に揺れる女心を官能的に描きだしている。 |
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松ケンの「清盛」に圧倒された前回に続き、 第3回は、玉木さんの「上総御曹司・義朝」にノックアウトされちゃいました〜。 清盛と義朝のライバル関係、 いいんじゃないですか〜! 吉川英治先生の「新・平家物語」がベースではあるけれど、 その関係性をもっと膨らませた大河オリジナル。 年齢も環境も年恰好も良く似た二人が、狭い京の都で顔見知りだった可能性はかなり高く、 友情を基本とし、互いに切磋琢磨しあうライバルだったってストーリーは、あり得ると思うのです 玉木さんの義朝も、期待通り。いや、期待以上! 宮廷の美女コンテストで優勝した常盤御前が生涯愛し尽くしたほどの男前。 腕も立ち、統率力もあり、そして無骨で荒削りな武士。 玉木さん、こんな無骨な役もこなせるんですね!! きっと、ホンモノの義朝もこんなたたずまいだったんだろうなと思わせてくれました。 為義と義朝の父子関係も、前半の大きなテーマ。 史実はそれほどでもないんですが、 ふがいなさを強調された父・為義を演じる小日向さん、味わいがあっていいな。 なんとかして自慢の息子をイケメン、もとい、北面の武士に取り立てて欲しいと 日参する姿がなんとも、哀れ・・・ しかし、政治力に長けた、平忠盛にニ歩も三歩もリードされる焦燥感は 父も子も、源氏の郎党にも確かにあったんだと思います。 やがて、義朝は、そんな父や京の源氏一門に見切りをつけ、 ほぼ単身で東国へ帰り、次第に勢力を伸ばしていくのです。 上総御曹司・義朝の誕生です。 父の力を頼らず生きる道を選んだ義朝青年からみれば、 清盛が甘ちゃんにしか見えなかったでしょう。 北面の武士になることを拒んだ清盛に向かって 「お前は甘やかされた平家の御曹司だ」 「武士は朝廷の犬ではない。」 言い放つ義朝の毅然とした姿! 大人びた義朝(恐らくこの頃はまだ15〜6歳のはず)には 清盛の父・忠盛の大きさが、よく見えたのでしょう。 忠盛の、深くて大きな愛にくるまれて、勝手に悩み気ままに生きている清盛は 較べ馬の結果同様、精神的には義朝に及びもつかない御曹司でしかなかったのです。 そんな甘えん坊の暴れん坊の問題児、清盛を嫡子として扱うことで紛糾する平家にあって、 義理の母・宗子さんと、義弟・家盛君が、胸打つ演技をしてくれました。 実の息子・家盛を嫡子としない忠盛への、複雑な思いはあるでしょう。 しかし、忠盛の言うとおり、清盛の不思議な存在感を、二人はちゃんと感じているのです だから二人とも清盛を愛し、慕っている。 そんな繊細な感情が伝わってきて、涙がでました。 平家一門の絆は血よりも濃いのです。 家盛演じる大東駿介さん、透明感があって非業の貴公子にぴったりですね。 結局、母と兄(=清盛)の、亡き家盛への愛が、平家滅亡の原因となる・・・ 諸行無常でしかありません。 ところで、藤原家成演じる佐藤二郎さんが何気にツボ。 義母・宗子の親戚で、今後の展開として清盛の嫡男、重盛の正妻は家成の娘が嫁ぐなど、 平家とは深い関係を結ぶ貴族です。 清盛の大器をいち早く見出した貴族の一人です。 それと、個人的には、上川さん演じる鱸丸がず〜っと出演しっぱなしなのが嬉しい。 しかも、顔、真っ黒で褌・・・ワイルドだよ! 上川さん、けっこういいお年なんだけど、頑張ってますね! 汚い清盛が北面の武士になれば、鱸丸の格好ももうちょっとましになるかな? どっかの知事の戯言は無視してください。 ちなみに、 オープニングの、源頼朝と政子の映像は、 最終回まで延々と流れるのだろうか・・・ 頼朝の岡田君はいいよ。イケメンのまんまだから。 でも政子の杏がちょっと可哀想に思えるのは私だけ・・・? 次回は、有名な「殿上の闇討ち事件」がテーマのようです。 忠盛の、政治力、冷静さが際立つ事件です。 【ちょこっと用語解説】 北面の武士 11世紀末に白河法皇が創設した院の御所を守る直属軍。 院御所の北面(北側の部屋)の下に詰めていたことにちなむ。 上皇の身辺を警衛、あるいは御幸に供奉した武士のこと。 また、寺社の強訴を防ぐためにも動員された。 平正盛・忠盛父子は北面武士の筆頭となり、院庁での地位を上昇させていった。 佐藤義清(西行)や、
源氏では、為義や義朝も在籍していた。(ドラマとは違います) |
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オープニングから松ケン清盛が登場! 野性味溢れる様相に、太刀を帯び高下駄を履いて、いかがわしき町をうろつく 無頼の高平太です。 以前の記事でも書きましたが、 高下駄を履いた平家の長男 = 高平太 「六波羅のふかすみの高平太の通るは」 と京童(きょうわらわ)に噂された清盛の姿は、当時も相当目だっていたようです。 ふかすみの馬=墨黒の馬に乗馬していたことも分かります。 ドラマでも黒い馬に乗馬してましたよね! なかなか、細かいところまで時代考証されてるようです。 とはいえ、あんな暴れん坊で汚い格好をしていたのは さすがに"物語"でしょう。 父・平忠盛の知行地を背景とした財力と政治力のおかげで 白河法皇の平家への信頼は篤く、武士として初めて、院の殿上人になるまで出世したのです。 忠盛が賀茂神社の臨時祭で舞を奉納したときの行列は 目の肥えた京人々も驚くほどきらびやかであったと、史実が伝えています。 そしてその長男、清盛は、幼き頃から、異例とも呼べる出世をし、 貴族達を驚かせることになります。 史実では、 若干11歳で叙爵、さらに左兵衛佐(さひょうえのすけ)に任じられ 藤原宗忠が日記で 「人耳目を驚かすか、言うに足らず」とヤッカミ交じりに書いたほどです。 なぜ幼少より清盛が出世できたのか? 「白河法皇の御落胤」だからなのです。公然の秘密だったのでしょう。 その視点から今回のドラマを観ると、 清盛の、ふたりの父への葛藤を掘り下げて描くことの意味がわかってきます。 武士の棟梁の嫡男でありながらも、 天皇家の血を引く事ゆえに、院に目をかけられることは、 清盛の心を裂けんばかりに悩ましたでしょう。 平家の長男として素直に元服できない心境も、 また、悪政を憎み、実母を殺した父なれど、切り捨てることができない白河への屈折した思い。 中井貴一さん演じる忠盛が、 「清盛が武士として・・・と言いおった」と涙を流すのは、 武家の棟梁として生きて欲しいという、深い愛情なんですね。 そして伊東四郎さん演じる白河が、 わざわざ清盛に出生の真相を語り、「そなたにも、もののけの血が流れておる」と言い放つのも、 迷いを捨て現実を受け入れて、生きろというメッセージに取れます。 清盛が意を決して舞を習得し、 岩清水八幡宮の臨時祭に登場したときの清清しい姿。 本物の清盛が降臨したかのような、凄みを感じました。 前半の舞は、優美で雅。それは清盛に流れる天皇家の血を象徴し、 後半の太刀を振り回す荒ぶる舞は、平家の長男としての武士の姿を現しているようでした。 松ケン、さすが!! そして、4ヵ月後の平治4年(1129年) 絶大な権力を握っていた白河法皇が崩御され、 動乱の世へと移っていきます。 実父白河の死により、御落胤ゆえの出世は望めなくなりました。 いやがおうにも、清盛は、義父忠盛とともに、荒海へと飛び出すことになります。 そして清盛自身の力で、平家を束ね朝廷での権力闘争を勝ち抜く時代の幕開けとなるのです。 個人的には 上川隆也さん演じる鱸丸(平盛国)が早くも登場で嬉しい悲鳴。 玉木宏さんの源義朝もカッコイイし、 いや〜今年の大河は本当に面白いw 【ちょこっと用語説明】 殺生禁断令 出家後の白河法皇が仏教に従い殺生禁止を発令した。徳川綱吉の悪令「生類憐れみの令」の先駆版. 永久2年(1114) 京で小鳥や鷹を飼う事を禁じ、違反者は逮捕された。 天治2年(1125) 献上用以外の漁を禁止し、違反者の漁網5000帖を院御所門前で焼却、 その後も度々断行されたが、白河法皇崩御によりこの悪令は廃止された。 |



