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官兵衛の正室 光姫が登場しました!
中谷美紀さん、お美しい。 ・・・けど、 酒井若菜さんの妹役ってのは、やっぱり無理がありましたね・・・ 「姉上」って呼ぶシーンで、 中谷さんご自身が心の中で苦笑している姿が思い浮かびました。 なんせ彼女が官兵衛へ嫁いだのは、光姫15歳のとき。 最初から、無理むり設定は承知でのキャストだからです。 つまり、光姫の本領は、彼女が女性として成熟してから。 妻として母として黒田家を支える一人の女性像を最初から設定して 中谷美紀さんをキャストしているのでしょう。 姉・力姫が黒田家(小寺家)へ輿入れするのを拒否したため 替わりに妹が輿入れした、というのはフィクションです。 史実によれば、光姫が黒田家に輿入れしたとき、姉はすでに上月家に嫁入りしていました。
ちなみに、力姫が本名なのかも不明です。
光姫は実名だとわかっていますが、呼び方は「てる」ではなく「みつ」だという説もあります。
ただ戦国の世の習い、この美人姉妹が辿る数奇な運命も見所です。 姉・力姫は、永禄3年(1560)、赤松一族の上月十郎景貞に嫁ぎ、その後2人の子 (姉弟)を産みます。 しかし幸せは長続きしません。 天正5年(1577年) 織田信長軍に攻められます。
いわゆる第一次上月城の戦い です。
織田軍の総大将は羽柴秀吉、そしてその参謀は黒田官兵衛。
すなわち、姉、妹の家が戦うことになったのでした。
しかし・・・・姉妹の絆は強かった。
ここからはネタバレになるので控えますが、
浅井三姉妹同様、戦国の世だからこそ、運命に翻弄される姉妹、兄弟、家族を思いあう心は
何にもまして強かったのでしょう。
ちなみに、官兵衛へ敵意むき出しの兄・櫛橋左京進伊則(後の志方城城主)もまた毛利につき、
官兵衛ら秀吉軍と戦うことになるのです。
とはいえ、ドラマでも描かれていましたが、 兄弟姉妹の父で、益岡徹さん演じる櫛橋左京亮伊定は、官兵衛の将来を嘱望し、
光姫を嫁がせたのは間違いありません。
祝言前に伊定が官兵衛へ送った、合子形兜と胴丸具足が現存しており、
また、婿の官兵衛が義父からの結婚祝を大切に保管し続けた事からかも、
両家の円満な政略結婚だったことが分かります。
嫡男・櫛橋左京進含め、毛利についた志方城の者が、後に黒田家に仕官したことから、
父・櫛橋左京亮伊定の人物眼は、実に正しかったといえるのではないでしょうか。
さらに特筆すべきは、官兵衛が、正妻である光姫一人を愛し続け、 生涯、側室を一人も置かなかったことです。
光姫は、事実「才徳兼備」と讃えられ家臣からも慕われていました。
また、夫が敬虔なキリシタンであったにも関わらず、光姫は洗礼を受けず、
むしろ熱心な浄土教の信者として生きました。
当時としては自立心の高い女性だったと推測されます。
官兵衛がぞっこんだっただけのことはありますね。
ちなみに、正室一人を愛し、側室を置かなかった、当時としては珍しい堅物戦国武将としては、ほかに、
明智光秀、細川幽斎、高山右近 など少数派です。
「天地人」の直江兼続もそうでした。
光姫は、永禄10年(1567)15歳で輿入れし、翌永禄11年11月に長男を出産します。
幼名 万寿丸、のちの黒田長政です。
当時、元気な嫡子を産むことも正室の大きな仕事でしたから、
光姫も黒田家も安堵したことでしょう。
伴侶を得た官兵衛に、もうひとつの転機が訪れました。
「家督相続」です。
永禄10年頃、父・職隆の隠居にともない、家督と家老職を継いだのでした。
ドラマでは、主君・小寺政職が、外様の職隆の裏切りを恐れ
近習で信頼を寄せていた息子の官兵衛を取りたて、さらに普請で親戚にあたる櫛橋家の娘との婚姻で
黒田家を取り込もうとした結果となっています。
実際、官兵衛の知略勝れていることは御着城でも評判になっており、
父・職隆自身も、主君である政職に謀反を起こす気などない忠義一辺倒の武士であっただけに、
若干22歳の官兵衛の家督相続は、祝言とセットで結果的には黒田家を益々繁栄させる事に
なったのです。
柴田恭平さん演じる職隆が「自慢の息子」だから家督を譲ると官兵衛に告げるシーンで
岡田君が感極まって涙を流していましたね。
まるで本当に親子のようでした。
幼くして父親と別れた岡田准一君には、胸に迫る言葉であったのでしょう。
じ〜んとしてしまいました。
父親の情として、片岡鶴太郎さん演じる小寺政職が、
正室・紺との間に生まれた嫡子・斎の将来を、官兵衛に託すシーンは、
大きな伏線となりました。
愛憎を越えて、官兵衛も、父・職隆も、主君との約束を守ることになるのですから・・・
播磨で官兵衛が新しい人生の門出を迎えたころ、
尾張では革命児・織田信長が天下に名乗りを上げていました。
永禄10年、美濃三人衆を調略にて味方につけた織田信長は、
ついに稲葉山城を攻め落とし美濃攻略に成功。信長33歳でした。
稲葉城に入った信長公は、岐阜と地名を改め、
さらに11月には僧・沢彦から与えられた印文「天下布武」の朱印を信長は使用。
天下統一への野心を隠さなくなったのでした。
年・永禄11年(1568)、信長は、室町幕府の元将軍・足利義輝の弟・足利義昭を擁して
京へ入り、現将軍・義栄を廃して、義昭を15代将軍に就けて、自ら後見人となったのです。
ちなみに・・・
稲葉城攻略のため、美濃三人衆(稲葉、氏家、安藤)を調略したのは秀吉と蜂須賀小六であったとされ、
今回もたった1シーンながらも、我らが小六親分が登場しましたね。
墨俣一夜城と稲葉山城攻略については、是非とも過去記事を参照ください。
岐阜城で買った「天下布武」湯呑み!
いまでも大切に使っていますよ。毎日これでお茶を飲んでる、信長信者のアタクシ
江口洋介さん演じる織田信長公が、岐阜城で「天下布武だ!」 と宣言するシーンは
鳥肌もんでした。カッコイイっす。
さて次回について。
長男・万寿丸出産の翌年・永禄12年、黒田家は存亡の危機を迎えます。
「青山・土器山の戦い」です。
これは官兵衛にとっては、おたつの弔い合戦の意味もありました。
そして、官兵衛の幼馴染で忠実な家臣であった母里武兵衛(永井大さん)に大注目です!
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大河ドラマ「軍師官兵衛」
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今週は旧正月前のためてんやわんやの大忙しで、なかなかテレビも観れず・・・
昨夜やっと、「軍師官兵衛」の録画を観ました。
やっぱ、面白かったですね。
何と言っても、田中哲司さん演じる「荒木村重」の登場でしょう!!
政略結婚で浦上氏へ嫁いだ初恋の相手である「おたつ」が、
婚礼のその日に、赤松氏の急襲にあって無惨にも惨殺されてしまい、
怒りと哀しみで腑抜けとなってしまった官兵衛を立ち直らせるため、
父・職隆は、官兵衛を「鉄砲の買い付け」のために堺へと送り出します。
その道中、野党に襲われた官兵衛主従を助けたのが、摂津浪人・荒木村重、その人でした。
「荒木村重」については、
私は、岳宏一郎先生の小説「花鳥の乱〜利休の七哲」という短編集で読んで感銘を受けてから、
ずっと興味を持っていました。
「花鳥の乱」は、利休の七哲と呼ばれた戦国時代の武将達を
それぞれ主人公にした七編の短編集で、何度も読み返した大好きな歴史小説の一冊です。
(過去記事あり)
大河ドラマの参考小説にもなるので、七編を紹介すると、
巻の一 風の武士 荒木村重
巻のニ 天下の城 高山右近
巻の三 花の下 織田有楽斎
巻の四 早船の客 蒲生氏郷
巻の五 雨の中の犬 細川忠興
巻の六 加賀の狐 前田利長
巻の七 美の巡礼 古田織部
格調高い名作ですので、お勧めですぞ。
史実の荒木村重は、摂津の有力豪族・池田氏の家臣である荒木義村の嫡男として生まれ、
幼名は十二郎。
体躯雄偉で弓馬刀槍に勝れた少年だったそうです。
武芸だけでなく、茶、能、和歌、狂歌、立花も修行した文化人でした。
大河ドラマでは腹をすかせた汚い浪人姿でしたが、それはちょっと違うんですよね。
でも、背も高く体格もがっちりした田中哲司さんは、実に村重のイメージにぴったりなんです。
摂津で頭角を現した村重を信長が重用したのは、信長好みの武士だったから・・・
あ、変な意味ではなく・・・
信長公は、忠義一辺倒の男よりも、何を考えているのか掴みどころのない男を
妙に贔屓にする癖があったのです。
例えば、荒木村重が、信長傘下で特に親しくしていた武人は、
松永弾正久秀
明智光秀
黒田官兵衛 ・・・・
皆一筋縄ではいかぬ男たちばかりです。類友(類は友を呼ぶ) の典型でしょう。
そして、信長の大のお気に入りでした。
しかも、松永久秀と明智光秀と荒木村重は、結局、織田信長に謀反することになります。
逆説ですけど、「さすが信長公が惚れた男達・・」でありますね!
驚くべきことに、村重に幽閉され命を落としかけた官兵衛ですが、
秀吉の治世になってから、村重と手紙のやりとりをしていることがわかっています。
信頼関係が切れることはなかったのでした。
これほど奇妙で不思議な友情があるでしょうか?!
田中哲司さんと岡田君の村重と官兵衛・・・
不可思議で奇妙な心の交流を、史実に即して演じてくれることを是非とも期待したいです。
掴みどころのない一筋縄でいかない男達の登場の一方で、
野心とは無縁の、義に生きる武人も登場しました。
竹中半兵衛です。
永禄7年(1564)正月、世間をあっと驚かせた事件が起こります。
当時、竹中半兵衛は、斉藤龍興の家臣でした。
斉藤氏の居城・稲葉城に年賀の挨拶にきた竹中半兵衛を、龍興の家臣が侮辱しました。
半兵衛は一旦、自分の居城である菩提山城へ戻ると策を巡らし、わずか16名の従者を率いて
稲葉山城に赴き、番頭らを斬り付けて稲葉山城を奪い取ってしまったのです。
ただし、この奪取は、主君を諌めるために挙行したことであり、主君が改心したら城は返上する、と宣言し、
事実、半年後には斉藤氏へ城を返還したのでした。
当代一難攻不落の稲葉山城を、たった16名で乗っ取った鮮やかな戦術、
そして、その城をあっさりと主君へ返上したその潔さで、竹中半兵衛は一躍有名になったのでした。
竹中半兵衛は、「色白で、夫人の如し」と伝えらる美青年でもありました。
個人的には、「功名が辻」の筒井道隆さん演じた竹中半兵衛がテッパンなんですが、
イケメンの谷原さんも、より怜悧な印象でぴったりです。
谷原章介さんって、最近大河ドラマの常連ですね。
特に「新選組!」の伊東甲子太郎は、今でも忘れられません。名演技でした!
今回も、「秀吉の張良と陳平」と称された、岡田・官兵衛と、谷原・半兵衛の軍師タッグに期待したいです。
そ・し・て!
今回も、我らが蜂須賀小六親分が登場しました。
ピエール瀧さん、かっこいい!
「群雄の中、ここに蜂須賀正勝あり。
秀吉の動くところ 正勝のあらざるなく。」 秀吉の股肱の臣であり友人であり、
秀吉の側にはいつも小六親分の姿があり・・・・
今年の大河ドラマは、蜂須賀小六の真実の姿を描いてくれて、実に感激ものであります。
さて次回は、光姫が登場するようですね!
官兵衛22歳、光姫15歳の祝言なのですが、このさい年令は無視しちゃいましょう。
中谷美紀さんの美貌の姫君姿が今から楽しみです。
【関連 過去記事】
『竹中半兵衛と「三顧の礼」』 http://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/37055644.html
『千利休と茶杓ゆがみ』(花鳥の乱) http://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/54477732.html
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昨日録画を観たのですが、
面白い!!
なんというか、戦国好きの琴線に触れるんですよ。
歴史考証がしっかりなされているドラマですよね。
脚本家も製作陣もかなりの戦国好きとみた!
2回目で私の評価も益々UP
ヲタを刺激した箇所を列挙すると :
① 初陣のシーンで、まず「石の礫」から戦闘が始まったシーン!
細かいですけど実に本格的。
過去記事でも書きましたが ↓
【合戦の実態とは?②】 (7年前の記事です
織田信長の長篠の戦い以前の戦(いくさ)では
「礫」はかなり有効な武器であり攻撃方法だったのです。
石投げの名人は戦場でも大いに活用され、特に武田軍団の【礫】部隊は剛球投手揃いで有名だったようです。
② 藤吉郎が蜂須賀小六を「川並衆」と紹介したシーン
蜂須賀小六親分、2回目からいきなり登場
しかも、「野盗」ではなく、「川並衆」として小六と子分達を紹介していました。
やっと、や〜っと、大河ドラマで汚名をそそぐことができた、と感激。
たった数秒でしたが、稲葉城攻略で、川並衆の裏工作で敵を撤退させた事実を、しっかり
説明してくれましたね〜。
はい、そうなんです。信長の稲葉山城(岐阜城攻め)では、地理に明るい蜂須賀小六率いる川並衆が
秀吉とともに大活躍したのです。
きっと小六親分の側にいた子分の一人が私のご先祖様に違いなく。。。感涙物でありました!
http://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/62409391.html 【蜂須賀小六の故郷〜「尾張・三河の旅〜’09秋①」】
http://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/37055644.html 【竹中半兵衛と「三顧の礼」】 (稲葉山城攻めについて)
③ 信長公が、誅殺した実弟、織田信行を回想するシーン。
正直、信長公ファンじゃないと、唐突なあのシーンは意味不明だったんじゃないでしょうか?
でもだからこそ、信長信者は胸に響いたのです。
信長公が同母弟であるこの信行を愛した事実はパンパなく、
愛する弟に何度も裏切られながらも、それでも尚許したが故に・・・
だからこそ、最後は自分の手で可愛い実弟を暗殺したのだろう、と思うだけで・・・・涙がでます。
信長公は、実弟の忘れ形見「信澄」をわが子同様に可愛がり、自身の後継者の一人とまで目されるほどに
立派な武将として育てあげたのですが、この展開なら、もしかしたら、信澄も登場するかもしれません。
(是非お願いしたいです)
織田(津田)信澄サマ
④ 黒田24旗
初陣で敵の罠に気がつき、櫛橋左京進を救い出すものの、自身は敵兵に攻め立てられ
へっぴり腰をついてしまった官兵衛・・・
黒田官兵衛、、、軍師としては史上最高級ですが、実は戦闘自体は苦手だったのです。
事実、軍師となってからは自ら武器をとり敵将の首を挙げることはありませんでした。
官兵衛自身が
「人には得て不得手があり、わしは若い頃から槍や刀で敵と渡り合うのは不得手であった。
しかし戦略を巡らして一度に多くの敵を討ち取ることは特異だった。」と公言してるくらいなのです。
かっこいい岡田・官兵衛には、文武両道、武芸も完璧な武将を求めたいところですが、
ややへっぴり腰気味の初陣のシーンは、正直驚きましたし、同時に
「やるな〜〜
しかし、官兵衛は自分の武芸の不足を庇って余りありすぎるほどの勇猛果敢な家臣団を
育てあげました。世に言う【黒田24騎】です。
24騎のなかでも、特に以下の8人は【黒田八虎】と称され、いずれ劣らぬ猛者として
戦国の世にその名を轟かせました。
栗山四郎右衛門利安
母里太兵衛友信
井上九郎右衛門之房
後藤又兵衛基次
黒田三左衛門一成
黒田兵庫助利高
黒田図書助直之
黒田修理亮利則
今回、突然官兵衛に「家臣にしてくれ!」と直談判した栗山善助もその一人で、
早くから官兵衛に仕えた側近中の側近。この男は、【有岡城の戦い】のキーマンの一人なので
是非注目してくださいね。 戦国好きにとっては、何と言っても「後藤又兵衛基次」、この人!でしょう。
大阪夏の陣で、真田幸村と共に家康に立ち向かった最強で最後の武士は、誰が演じるのでしょうか?
今から気になります。
ちなみに、ワタクシ、大阪城の特別展示で「後藤又兵衛の甲冑」を見て、大いに感動した経験があります。
話がそれましたが、
事ほど左様に、視聴者に媚び諂うでなく、戦国時代の空気をできるだけ誠実に描こうとする
NHK製作サイドの意気込みを感じるドラマです。
正直、それでは地味かもしれません。
アイドル岡田准一君らしくないかもしれません。
でも、この路線を是非とも貫いてほしい!
ただし気になったのは、官兵衛の初恋の女性「おたつ」を、黒田家の養女として
浦上清宗へ嫁がせるというくだり。
確かに、史実でも、永禄7年(1564) 官兵衛の妹の一人が、浦上家へ嫁ぎ、その婚礼の日に
敵の赤松政秀に攻め殺害される、とい悲劇は起こっています。
ただし、官兵衛には、同母の妹が二人、その他に異母妹もおり、
血縁関係もなく身分も低い御師の娘を、政略結婚のために養女にするというのは、やはり突飛な
印象を受けます。
ドラマとしては、そのほうが面白いのだろうとは思うのですが・・・
さて次回は田中哲司さん演じる「荒木村重」が登場するようですね!!
田中哲司さん、「緊急取調室」にも出演してるし、超売れっ子俳優ですよ。
(「遺留捜査」のときからちょっと気になってました
実は、荒木村重は戦国武将としては実に異質な男で・・・
私が勝手に思い描いていた村重の雰囲気が、田中哲司さんにぴったりなのです。
この複雑で不可思議な男をどう演じきるのか?
【有岡城の戦い】が楽しみであります。
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やっと、や〜〜っと 第1回を録画視聴しました。
軍師官兵衛!!
1回目だけど、「面白かった!」
派手さはないけど骨太で剛毅な製作で、個人的には好きな系統の大河だ。
とにかくオープニングから「ぐっと」きた
野花を摘む少女蝶をみつけるのどかな風景が一変し、
怒涛のように襲撃する人馬の群れ・・・
虫けらのように殺された少女の小さな手が、踏みにじられた花とともに映しだされる。
戦国の世とはこのように残酷なのだと。
弱者は虫けらのように殺されてもそれが当たり前の時代なのだと・・・・
そして場面がかわり、小田原の陣。
大軍でもって小田原城を包囲する秀吉に対して
「人は生きてこそ使い道がある。」と武力ではなく、交渉による制圧を提案し、
自ら小田原城に入って、北条氏政、氏直に直談判し、小田原開城へと導こうとする、官兵衛の姿!
人々が虫けらのように死んでいった戦国時代に
身分の上下問わず、人を人として尊重し、無駄な戦を避けるためにその叡智を傾けた
戦国時代最高軍師・黒田官兵衛を物語るに相応しいオープニングだと思った。
官兵衛が秀吉に謁見するさい、足を少し引きずっていた様にも感服。
岡田准一君の官兵衛を演じきろうとする【覚悟】を感じた。
彼の足を壊す結果を招いた『有岡城の戦い』が今から楽しみだ。
官兵衛の苦悩や家族の切ない希望、
臣下との強い絆、秀吉との信頼関係、竹中半兵衛との深い友情・・・・
黒田官兵衛の人間性がわかるエピソードが満載に違いない。
そして「軍師官兵衛」の題字もなんかいい!
奇をてらうでもなく、実にシンプルだけど骨太だ!
テーマ音楽は菅野祐悟さんで「ガリレオ」で有名な人だ。
ところが今回のテーマ曲は現代風なアップテンポでもなく、まさにThis is 王道。
大河ドラマらしいオーソドックスでダイナミックな楽曲で、これもまたいい。
オープニングのCGは、岡田・官兵衛の渋い映像とともに馬が疾走しやがて河となり自然へと帰っていく。
それは、まさに官兵衛の隠居後の号 【 如水 】をテーマにしたものだ。
すなわち、「水の如し・・・」
岡田・官兵衛が水中で漂うシーンが実に印象的でなないか。
血みどろの戦場にありながらも自身の「哲学」を信じ貫いた、博愛精神に溢れる武将は、
水の如く、乱世を駆け抜けたのだ。
そして物語が始まる。
小寺家の嫡男として姫路城で生まれた万吉は、
型にはまらない柔軟な思考ができる少年で、新しい物事に対する興味は人一倍強かった。
御着城城主の小寺政職の家老である父・小寺職隆は、堅物だが義に篤く、
敵から破格の条件で寝返りを示唆されてもきっぱりと断る義の武士であった。
母・いわ は、小寺政職の養女で政略結婚ながらも夫婦仲は睦まじかった。
この優しい母の血筋からか、官兵衛は文学的で繊細な一面があり、
それが彼の人格をより深くそして浪漫色に彩っている。
しかし母は病弱で(ドラマでは結核)、病状は次第に悪化していった。
万吉は、広峯明神の御師の娘 ”たつ”とともに、母の病に効くという薬草捕りに龍野へ向かう。
しかしそこは敵である赤松氏の領土だったのだ。
万吉とたつは赤松に捕らえられてしまう。
父・職隆は息子達の奪還のために赤松城へ単身乗り込み、命懸けの交渉で二人を取り戻した。
母・いわ は、息子の軽はずみな行動を叱責し、武家の嫡男に生まれた覚悟を持てと諭し、
その一方で、危険を承知で母の為に薬草を捕りにいった息子の優しさに涙を流すのであった。
母・いわ を演じる戸田菜穂さんの、美しい涙にもらい泣きしちゃいましたよ。
戸田さんたった1回しか登場しないなんて、もったいないなあ。
清楚な母役が似合っていたし何よりも美しかった。
きっと官兵衛は、母の面影を妻・光(てる)に見出すのだろう。
母も妻も、小寺氏の親戚筋。
どこか面影や佇まいが似ていたのかもしれない。
そして父・職隆を演じる柴田恭平さんの渋いことったら!
この人っていくつなんだろう?結構いい歳だと思うのだけど、馬上の姿も剣を振る姿も機敏だ!!
一方、播磨から遠く離れた尾張で、一人の風雲児が頭角を現そうとしていた。
織田信長だ。
江口洋介さんの織田信長・・いけてましたね!!
お濃は、内田有希さんで、美男美女カップルでこれまたぴったり。
竹中直人さんの藤吉郎(秀吉)は、テッパン中のテッパンですから、文句のつけようもない。
木の上でお尻を掻くシーンなど、「猿」そのもの!
おねは黒木瞳さんだそうで、個人的な興味は、「おねはどれだけ若つくりできるか!?
黒木さんなら娘役でもOKかも!?
楽しみにしたいです。
その他今回の大河のキャストは、蜂須賀小六親分役のピエール瀧さん
かなり、合点がいくものばかりです。
予告でちらりと観ただけでも・・・
竹中半兵衛 谷原章介さん
顕如 眞島秀和さん
荒木村重 田中哲司さん
足利義昭 吹越満さん
小早川隆景 鶴見慎吾さん
でもさ・・・
明智光秀がなんで小朝なのよ!
このキャストだけは許せない!
光秀は絶世の美女、ガラシャのお父上で、容姿端麗で博学でしかも戦上手の完璧な男性なんですから!
(個人的には、阿部寛さんに演じて欲しい。村上弘明さんの光秀も良かった。)
とにかく、せっかくのキャストが、小朝の光秀で台無しだよ・・・!
今からでも変更してほしいほど。
「本能寺の変」は、信長&光秀という、ともに天下を目指し固い信頼で結び合った美形同志のシチュエーションだからこそ、、「萌える」
(閑話休題)
ついつい理性を失いそうになりましたが、ご容赦を。
さて今回登場した、万吉の祖父・黒田重隆 (竜雷太さん)について、
備前の福岡(岡山県瀬戸内氏)出身で、諸国を放浪した後、姫路の「広峯神社」の神官・御師とともに
自前の「目薬」を諸国に売りさばくことで財をなし、播磨の国人となった。
最初は、赤松氏に仕えていたが、その後、御着城主の小寺政職に寝返り、その才気ゆえに重用されるようになり
姫路城の城代を任されるにいたった。
元々 黒田姓であったが、小寺政職から「小寺」の姓を賜ったのも、重隆・職隆親子を、高く評価したからだ。
ゆえに、片岡鶴太郎さん演じる小寺政職を、無能なバカ殿として描くのは、少々疑問がある。
一介の浪人でしかなかった黒田氏の素質を誰よりも見抜いたのは小寺政職だからだ。
官兵衛をわずか20歳で家老職に抜擢したのも、彼であった。
信長や秀吉には到底及ばないが、それなりに賢く人徳のある殿であったがゆえに、
有岡城の戦いの後も、黒田官兵衛と職隆は、小寺家を守ろうとしたのである。
さて、官兵衛の祖父・ 黒田重隆 は、一代で黒田家の基礎を築いたように、
武士というよりは、商売人の算段ができる才人で、
その合理的考え方は、孫の官兵衛へと受け継がれていく。
すなわち、「仕える相手を見極め、必要とあらば乗り換えろ」と。
一方官兵衛の父・職隆は、忠義心の塊で、
どのような好条件であろうと、敵への寝返りを拒否する武士のなかの武士であった。
黒田官兵衛は、祖父の合理性と父の忠義と両方を受け継ぎ、
その相反する二面性ゆえに、有岡城で幽閉されるという人生最大の危機に遭遇することになってしまう。
また、その複雑で繊細な心ゆえに、キリシタンの洗礼を受ける要因ともなっただろう。
ゆえに官兵衛は、単なる戦国武将の枠をこえた「人としての佇まい」がある。
史実をつなぐだけでも、文学作品になるほどの深みだ。
ストイックで繊細な岡田准一君に、ぴったりだと思う所以である。
次回もかなり楽しみだ。
【 黒田官兵衛に関する過去記事】
http://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/66714401.html 「黒田官兵衛の播州時代」
http://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/64867020.html 「備中高松城」 (後半に【中国大返し】)
【城名人・官兵衛の縄張りとされる城】
http://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/66508394.html 「姫路城と天空の白鷺①」
http://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/66508394.html?type=folderlist 「姫路城と天空の白鷺②&【黒田官兵衛】」 |






