山在り谷在り

ひとまずこちらは、閉幕。

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 往古川 ・久瀬谷左又には11月7日(月)に行っている(http://blogs.yahoo.co.jp/tondayatu/64438769.htmlのだが、その時の写真を誤って全削除してしまった。
 出合から滝につぐ滝、そしてハイライトの大滝と、なかなかいい谷で、映像としても是非とも紹介しておきたかったので、25日(金)に、もう一度訪れることにした。


イメージ 1
久瀬谷左又大滝上段


 川崎実さんの遺作となった『秘瀑』を訪ねる旅。久瀬谷左又は、そこに収録された大滝の存在が気になっていた。
 前回は夜勤明けで辛かったが、今回は前日も休みだったので、ジムで軽く登った後、仕事のコージの帰宅を待って、出発。最近のアプローチは169号を南下していたのだが、今回は166号の高見山越えで42号に入ってみて、こちらの方が近いと思った。最寄の道の駅で仮眠を取る。


林道から左又方面を望む。
イメージ 2 往古川右岸、寺谷周辺は今、大規模の伐採が行われている。河原には作業場があって、早朝から続々車が入ってくる。私たちは、久瀬谷出合に駐車して出発。

 しばらく久瀬谷林道を歩く。前回は終点まで行ってしまったのだが、林道が九十九折れに高度を上げる手前で谷に降りると、そこが左又出合。出合には堰堤があり、左岸から巻いて入谷する。


イメージ 3さっそく、浅い釜の先に3mの滝。右岸のカンテ状の岩場をへつるが、トラロープがあるのが見え、意外と入る人が多いのかもしれない。

 小滝の連なりを越えて行くと、両岸小さいながら壁が立った先に、滝が連続して掛かるのが眺められる。谷は小さいのだが、幸先良くテンションが上がる。


                      15m滝。
イメージ 4 まず、7m滝が掛かるが、ボロイ感じなので右岸から巻くことにしたが、巻きの斜面もボロイ岩場の巻きで、慎重に行く。すかざす10m滝が掛かり、ついでに巻いてしまう。

 ゴーロを登って行くと、15m滝。コージは滝の右側が登れそうと言うが、濡れたくないいので却下して、右岸から巻くことにした。この巻きにもトラロープがあった。



大滝下段
イメージ 5 右岸から枝沢は入るのを見送ると、前方に長大な滝が掛かるのが見える。待ちに待った大滝の登場。両岸は紅葉のイルミネーションに彩られ、遥か彼方からキラキラと光のベールを垂らしている。高さではなく、長さに見惚れるタイプの大滝だ。

 下段15mはナメ状で、左側をフリーで登る。すると、目の前に大滝上段が姿を現す。上段は70mあり、長さは100mを越える。こんな小さな谷に、こんな大滝が潜んでいるとは、台高の奥深さを感じさせる。スラブ状を少し登ったところで、登攀の準備に取り掛かる。






イメージ 6
 まず、1ピッチ目は私がリードする。右岸の凹角に取り付く。凹角を左上し、小テラスに乗った後、今度は右上し、中段テラスへ乗り越す。見た目は、脆い草付き岩のように思えたが、固くて、また傾斜もあって登攀気分を味わえた。




イメージ 7 2ピッチ目はコージのリード。
出だしのバランス悪い凹角をステミングで登り、乏しいスタンスでこらえてハーケンを決める。途中で、思い切ってカンテにトラバースし、のっぺりした岩を乗り越す。
後は、大テラスまでは容易なスラブを登る。





イメージ 8
久瀬谷左又大滝・3ピッチ目。


 さて、3ピッチ目は引き続いてコージがリード。左岸へ水流を渡り、カンテ状の弱点をついて頭まで一気にザイルを伸ばす。振り返れば、坊主尾根を見渡すことができて爽快だった。



イメージ 9 大滝の頭で、パンを齧ってお昼休憩。大滝の上には5m滝が掛かり、炭窯跡の石積が見える。ここから上流には、あちこちに石積が見受けられた。在りし日の山人の営為を感じさせるのも、南紀特融だ。





廊下の4m滝。
イメージ 10 さて、小滝を幾つか越えて行くと、両岸が壁がちの廊下となる。釜の先に4mが掛かり、これを越えると多段20m滝が現れる。フリーで右側を登ったが、悪くてコージにお助けを出してもらった。前回行った時は、そんなに悪い記憶がなかったのだが、前日の雨で濡れていたせいかもしれない。











多段20m。
イメージ 11

 
 
                      左岸から枝沢の入る地点に掛かる小滝と10m。
イメージ 12 多段20mを越えると左岸から枝沢が入る。左手の左又本谷には小滝の上に10mを連続して掛ける。これを右岸から巻くと、5mの後に10mが現れる。10m滝を右岸から巻くと、段滝が続き、380m付近二又。水量が多いのは右又で、前回はこちらに入り、三角点のピークまで詰めた。今回は左又を詰めることにしてみた。





イメージ 13 今回は記録を取るノートを忘れたので左又に何メートルの滝がどれだけ掛かっているかは、写真に撮ったものしか分からない。それも、ここに載せたのは一部に過ぎない
 ただ言えるのは、久瀬谷左又は、出合から滝に次ぐ滝で、中弛一切なしの良い谷だった。380mの二又では三角点を目指すなら右又だが、左又の方が水切れまで滝が続いて面白いだろう。



イメージ 14 予期したように尾根上には鉄塔の巡視路が通じていて、これを利用して快適に下山することができた。
 途中、刈払われた尾根からは尾鷲の海を遠望できる。

 大滝の存在が気になって訪れた久瀬谷左又。期待通りに登攀を楽しむことができた大滝の存在に、期待を越える滝の数々は、この手の谷の中では白眉と言える。春先か晩秋に訪れるのがお勧めである。



 大阪わらじの会HPのレポはこちら
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