思い出メモ:南太平洋島嶼国 −ツバルとトンガ王国ーを考える

南太平洋島嶼諸国の美しい自然は、かけがえのない地球の財産です。中本 博皓

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第3章 フィジーの文化と伝統芸能(2)引用される方は、本ブログから引用と書いて下さい。筆者中本博皓

  2. 火渡りの儀式
フィジー観光局の解説では、「火渡り」は、フィジーの観光にとって、今では欠かせないアトラクションになっている、とまで言っている。ともあれ、「火渡り」の本来の役割は、 神聖な儀式として行われて来たものだ、と言われている。
長いフィジーの歴史の中で、「火渡り」行事は、フィジー系フィジー人による「火渡り」と、インド系フィジー人によるものと二つ行われるようになったと見られている。一般に行われている観光、リゾートで行われているのは フィジー系フィジー人によるものだといわれている。インド系フィジー人の「火渡り」は、神事として行われている。
  したがって、インド系フィジー人の火渡りは、「ヒンドゥー教に基づく荒行のひとつで、 祭りの際の神事として行われている」、と言われている。
  フィジー人の火渡り儀式の起源は、「ビチレブ島のパシフィック・ハーバー沖に浮かぶベンガ島の サワウ族によるものだ」、と言われている。もとより、ベンガ島のサワウ族以外種族は、火渡りの神事はなかったのではないかと推測されるのである。
  この神事がどのように行われるのか、若干記しておこう。すなわち「まず、地面に穴を掘って石を詰める。その上に薪(たき木)を組んで火をつける。火が燃えて穴に詰めた石が焼けるのを待って、火渡りの儀式が始まる。火渡りの儀式が行われるに先立って火渡りをする男たちはカヴァの儀式を行い、霊力を養うとされている。この儀式を執り行う人をベンガ島では「ベテ(神職のこと)」と呼んでいる。ベテから霊力を与えられた火渡りの男たちはゆっくりと焼けた石の上を歩き始める。男たちは、自らの気力を奮い立たせるために大声を上げたりする
ベンガ島では、昔ながらの素朴な農民による「火渡りの神事」はどのようなものなのか、以下のような「伝説」があるとされている。
  「遠い昔、ベンガ島に住むサワウ族に、ツイという漁の得意な男がいた。ある日、ツイは島の奥の 小川に行き、見たこともないような巨大なウナギを釣りあげた。喜ぶツイに、ウナギが 話し掛けた。ウナギは神の化身であり、助けてくれたら火の上を歩くことができる業を授けようと言うものでした。「本当なら助ける」とツイがいうと、神はその場に穴を掘り、石を入れて火を放った。よく焼けたところで、神は「さあ、歩いてみよ」、と言いわれた。勇敢なツイは意を決し、真っ赤に焼けた石の上を歩いたが、 何の火傷も負うことはなかった。
かくしてそれ以来、ツイは神の霊力を授かったものと見なされて、火渡りの行者となった、と言われている。火渡りの神事はこのようにして始まったというのが、「火渡りの伝説」である。

(注)
1.日本にも有名な「秋葉神社」の伝統行事にも「火渡りの神事」がる。これは、大火事や山火事などに神の霊力に頼ろうとした神事である。
2.フィジー政府観光局のサイト参照。

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