食うべき詩

お笑い芸人の件から生活保護受給者へのバッシングが一気に吹き出た。濫給と漏給のほんとの実態を知ってほしい。

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 日本文芸家協会など著作権を管理する17団体は15日、著作権の保護期間を著作者の死後50年から70年間への延長を求めることで合意し、22日に文化庁に対し著作権法改正を要望することを決めた。「70年」は世界的な流れで、日本も映画だけは公表後70年としているが、文学や音楽ではネット上の自由利用の観点などから延長に難色を示す意見もあり、「70年」実現までには曲折が予想される。
「著作権:「死後70年」に延長 文芸家協会など要望へ」 MSN毎日インタラクティブ(06/9/15)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060916k0000m040106000c.html

著作権保護期間を著作者の死後70年に延長しようとする動きが本格化してきた。映画については著作(権)者の運動のかいあって、すでに2003(平成15))年の著作権法改正で、2004(平成16) 年1月1日から70年に延長されているが、これを全ての著作権に拡大しようとするものだ。著作(権)者17団体が「著作権問題を考える創作者団体協議会」という名称でまとまり、要望提出、その後の運動を展開していくようだ。

「協議会」議長は日本文芸家協会副理事長で作家の三田誠広氏。文科省の文化審議会著作権分科会委員も務める。上記記事では三田氏は「70年という世界標準に合わせることが日本の芸術の発展につながる」
などと述べたそうだ。三田氏といえば約一年前にこんなことも言っている。
 同様の要望書を採択している日本文芸家協会知的所有権委員長の作家・三田誠広さんは、欧米で70年保護が主流である点を挙げ、「例えばサンテグジュペリ(1944年没)は欧米では権利が続いているが、日本では勝手に翻訳が出せる。野蛮な国と見られているだろう」と語る。

 また、作品の質や作家の親族への配慮の必要性も指摘する。「権利が切れると誤植の多い安易なものが公開される心配がある。私生活を暴露した作品で遺族が迷惑する例もあり、その防止のためにも作者の孫の生存期間程度は権利を継続すべきです」
「保護期間延長で、埋もれる作品激増? 著作権は何を守るのか 」 asahi.com be Report(05/7/16)
http://www.be.asahi.com/20050716/W13/0040.html

そんな三田氏がサンテグジュペリ「星の王子さま」の翻訳を進めているようだ。
「夏休みの孫たち06年」創作ノート1 2006年07月
これは一体どういうわけだろう。

本来公表された著作物は社会の共有物だ。著作権(財産権)とは一定期間に限り著作(権)者に独占的・排他的利用権を付与することで、著作(権)者の生活を守り創作へのインセンティヴ(動機)を確保するという、ただそれだけの意味で保障された権利だ。それが文化の発展に寄与するはずだという前提の下に。各国著作権法が準拠する国際法たるベルヌ条約でも保護期間は50年である。欧米でも延長に批判は強いし、特にアメリカでの直近の延長が「ミッキーマウス保護法」と批判されて、連邦最高裁での違憲裁判にまでもつれこむ展開となったのは記憶に新しい。

著作権(財産権)保護期間は有期でも、著作者人格権の保護は無期限だ。名誉毀損は著作権法によらずとも民法で対応できる。三田氏の主張は、先行著作(権)者の経済的権利をとことんまで守るという真意を隠す詭弁に見える。そして先行著作(権)者の経済的権利をとことんまで守ることは、著作物の利用者と現在と将来の著作者(創作者)に不当な足かせをはめることであり、文化の発展を阻害することだ。著作権保護期間延長に反対する世論がぜひとも必要だと思う。

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著作権について、ちょっと考えさせられる記事だと思いました。正直、著作権のことを考えるときにはこれまでただ単に「パクったらそりゃあかんやろ」ぐらいにしか思ってなかったのですが…。「著作権者の諸権利を守りつつ同時に著作物への広汎なアクセスも確保する」システムづくりをどうやっていくか、ということなのかな、と思い始めています。三田氏のロジックを押し進めていくと、結局は「カネになるコンテンツしか流通しない」ことになってしまいますよね。

2006/9/21(木) 午前 4:44 ナイジェル

著作権侵害は著作(権)者の親告がないと処罰されませんが、パクリ=盗用・盗作は「著作者名を偽って著作物の複製物を頒布した者」ということで、これは非親告罪ですね。一目瞭然悪質な行為ということだと思います。盗作のような真っ黒なものと、法的に真っ白なものが隣り合わせになっているのではなくて、間に広大なグレーのグラデーション地帯があると考えるのが適切かと思います。三田氏批判や保護期間延長批判は青空文庫http://www.aozora.gr.jp/からたどるといい文章がたくさんあります。

2006/9/21(木) 午後 10:02 トンコ

著作権を「著作人格権」と「著作財産権」に分けて考える、というのはちょっと目からウロコでした。いわゆるパクリが「非親告罪」というのは、著作権法122条と123条の解釈の問題ですね。これ実に分かりづらいトリッキーな話ですね。よく聞く話では一括して親告罪、としている記述がほとんどかと。私もちょっとこの際あちこち回ってちゃんとおべんきょーしてきます。

2006/9/22(金) 午前 3:33 ナイジェル

著作権の成り立ちを反映して、財産権的な要素と人格権的要素の両方がありますね。国によってそれぞれの色足の出方に差があるようです。著作権侵害が何故基本的に親告罪で、侵害を認定するのが著作(権)者の専権とされるのかも大事なポイントだと思います。

2006/9/23(土) 午前 11:14 トンコ


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