カストロの若いころから現在にいたるまでを説明するアメリカの監督が作った映画。
私はこの映画を見るまではカストロに対して関心がなかったがヴァチスタ政権のもとのキューバ国民の餓
死寸前の生活とユナイテッド・フルーツ社による植民地的扱い方をこの映画は生々しく描いており革命は
ある意味必然であったと思った。
セオドア・ルーズベルト大統領に言及はしていないが奴の棍棒外交とプラット条項がキューバの独立を妨
げていたのが一番の悪の根源でありこの監督はアメリカの実質的な干渉をあまり取り上げていないように
見えてしまうが、そこはやはり母国だからであろうから別に気にならない。
カストロは革命家の代表人物であろう。
奥さんはカストロを保釈させる活動をした後に、カストロが保釈されると彼と離婚し、それでも情熱に
燃えるカストロはM−21の結成をマスコミに宣言した。
チェ・ゲバラの本は読んだことがあり彼には興味があったがキューバを独立させた後にさらにボリビアの
革命運動を血を流して手助けするとは・・・・生まれながらの革命家であるなぁと衝撃を受けたし
残酷な方法でCIAがゲバラを殺害するシーンは痛々しかった。
ラテンアメリカの陽気な世界は好きでありこの映画も非常にラテン的である。
カストロがキューバ危機の時にソビエトに深い失望をしたシーンは気に入っているしカストロの民衆の意
見をほぼそのまま実行したりする優しさも描かれているが皮肉にもその結果税収不足や開発失敗したこと
等も生々しく描いている。
だがカストロは現在、医療や教育に国家予算の50%を使用しているようになんといっても国民想いの執
政者であり外国の留学生もアメリカ人でさえ歓迎するのだから偉大な男の一人である。
フィデル・カストロはアメリカの知識人でさえ讃える様に、共産主義とも違い民主主義とも違う、まさに
博愛主義である。
ソ連崩壊後確かにキューバは経済危機を迎えたが今ではそれなりの豊かさがあり映画の最後の場面はキュ
ーバに似合わないもので今では世界中がキューバに注目している。
ぜひとも見てもらいたい映画である。
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