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久々に本の紹介です。 生きているものは変わるんだよ・・・。 義珍の拳 著者:今野敏 (紀伊国屋バンコク店にて購入 358バーツ也 4月10日 読了) 時は明治。琉球の下級士族の家に生まれた富名腰義珍、琉球秘伝の「唐手」を極め 本土に「空手」を伝えるべく明治から昭和を駆け抜けた男の生涯を描いた武道小説です。 空手の歴史を知るという意味でも、たいへん興味深く読めました。 私も高校の時、某流派の空手の町道場に通っておりましたが、元を辿れば義珍先生に 繋がっているのだな、ということがよく分かりました。 以下はちょっとネタバレ注意 ↓ ↓ ************************************************************************************** 幼少の頃、病弱でいじめられっこだった義珍、しかし唐手を学び、ひたすら同じ型をくりかえ していくことで、強靭な体へと変わっていき、ますます唐手の修行にのめり込んでいく。 50歳を過ぎ本土へ渡った義珍、主に大学生を中心として徐々に空手は普及していくのですが 義珍先生の空手に対する信念(空手の稽古は型に始まり型に終わる。空手は君子の武道。 空手は戦いの技術ではない。戦わぬための技術なのだ。)が理解されず、血気盛んな若者達は 空手も柔道や拳闘のように組手・試合をすべきだと主張し実際に防具付の試合を開催したり します。 琉球唐手の精神が本土では受け入れらずに悩む義珍先生に追い討ちをかけるように 戦争・大空襲で道場も焼失し、後継者として期待していた三男の義豪や、妻にも先立たれ まさに全てを失ってしまったかのように落ち込む義珍先生でありますが、高弟達の励ましも あり、再び本来の目的である空手の普及に動き出し、生涯を空手に捧げていきます。 **************************************************************************************** 著者である今野敏先生は自身も空手3段で今野塾という空手団体も主宰されております。 その為、武道ものも少なくありませんが、実は推理小説や警察ものが多いんですね。 『ハンチョウ〜神南署安積班』としてTVドラマ化もされておりますね(まだ見てませんが)。 結構読みやすい文体なので、エンターテイメントとしての読書にはもってこいですね。 他の作品もいろいろ読んでみたいなと。しばらく楽しめそうです。 次はハードカバーの叛撃(はんげき)を買ってみようかな。 武道・格闘小説の短編集のようで、検索したら以下のような刺激的なタイトル名が・・ ◆花道 ◆探し屋 ◆空手道・内海道場 ◆非道議員 ◆バーリ・トゥード ◆血と埃のバラード ◆幻の秘拳 ◆暗黒街のリング うぉーこれはヤバい、早く読みたいぜ。 |
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