<カネミ油症>控訴審敗訴、原告団長「人生狂わされたのに」毎日新聞 2月24日(月)19時12分配信
判決後の記者会見で質問に答える森田安子さん=福岡市中央区で2014年2月24日午後1時59分、和田大典撮影
「何十年も苦しみ、人生を狂わされた被害者に司法は寄り添っていない」。一連の集団訴訟後に認定されたカネミ油症患者が賠償を求めた訴訟は24日、2審の福岡高裁も、請求を棄却した1審福岡地裁小倉支部判決を支持し、患者側が全面敗訴した。原告団共同団長、森田安子さん(60)=福岡県大牟田市=は、判決後の記者会見で声を震わせ無念を訴えた。 長崎県五島市出身。中学生の頃から、亡くなった母親に代わって父や姉弟に食事を作ったが、調理に使った油はカネミ倉庫製だった。3年生の時、発作で寝たきりになり3カ月間学校を休んだ。 24歳で結婚したが、3回流産。体調不良が続いたが原因ははっきりしなかった。カネミ油症が社会問題化し、2009年に未認定患者の活動が続いていることを新聞記事で知り、初めて受診。10年に患者認定された。 今回の判決は「認定を受けていないことは(訴訟の)障害に当たらない」として賠償請求請求権の“時間切れ”を認定した。しかし、森田さんは「認定で原因がはっきりした。それまでは提訴できなかった」と訴える。 請求を棄却した1審福岡地裁小倉支部判決に憤り、初めて実名で記者会見。控訴審で共同団長になった。 訴訟は自分たちだけのためではない。「未認定患者や2世、3世などの被害も救済されていない。後に続く人のため勝って道をつくりたい。私たちが闘わないと」。このままあきらめるわけにはいかない。【山本太一】 |
公害訴訟
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