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昨日と今日は表題により山形県高畠町の農業 星 寛治さんのお話だった。
星さんは昭和10年のお生まれで、今年73歳になられるが、昭和35年に農業を始めてから今年で54年になる。
そして昭和40年代に入り、ひたすら農業の生産性を上げるため農薬が多用され「食の安全」が脅かされた頃、40名の仲間たちと「米の有機栽培」を始めた。
当初は、毎年変る気候との闘いをはじめ、病害虫の防除・除草などに大変な苦労をされたが、ようやく「有機農業」を軌道に乗せることが出来た。
今日はその成果を同時に「教育」にも活かしたお話である。
星さんは「有機農業」を始めて間もなく昭和50年、40歳の時に町の教育委員に委嘱され、子どもたちの「勤労体験学習」(耕す教育)を提唱した。
以来、実習を通じて実技の指導だけでなく、広く情操教育を進め、同時に町の安全な生産物を学校給食にも利用した。
やがてこれを都会の学校にも提供し、都会の子どもたちとの交流を深めた。
この流れは1989年に立教大学のゼミに採り入れられたのをきっかけに、今では十数校の大学が「夏休みの自然体験学習」にやって来るようになった。
一方、町の高齢者も組織的に子どもたちの実習指導にあたり、子どもたちの教育にとどまらず、高齢者の生き甲斐対策にもなっている。
こうして「有機農業」は単なる農業振興対策ではなく、町民全体の活性化と、ひろく教育の場にも活かされている。
というお話であった。
最後に、星さんは「詩」をたしなまれ、その一つを披露された。
たかはた賛歌
めぐる紅葉(もみじ)が丘の
岩陰のほこらに
身を寄せ合うた
縄文びとのうたげが
万年の時空(とき)をこえて
ひびいてくる
やがて湖盆の葦原(あしはら)を
きん色の穂波にかえた
数えきれない民びとの
したたる汗の粒々
いのち育むまなざし
里山沢に杉を植え
斜面を拓き石を積み
美(うま)し果実をみのらせる
乳と蜜の流れる郷(さと)の
野の匠(たくみ)たち
ある日、光る生糸を紡(つむ)ぎ
純白のミルクを生んだ
伝統のモノづくりや
先駆ける電子の城まで
ひとすじの技術(わざ)が生む
ふるさとの活力(ちから)
陽のあたる学び舎から
ひろすけの館(やかた)まで
ひびき渡るうた声は
すこやかに心耕す
あたらしい風
この緑の星に生れ
いのちかがやく世紀へ
ひたはしる子どもたち
小さな掌からこぼれる
蛍のあかり
その未来の色
64.8kg 321歩 0歩 16526 46
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