あるスーフィー巡礼者の日記 A diary of a sufi

思い込みや見かけにだまされず、本質を見極めましょう。

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【中国側に与した米国】
 
今回の事件を巡ってキャンベル次官補は、「日中間の領土問題について米は間に入らない」とい米国政府の立場を明らかにしている。
 
これは、一見中立を装っているが、中国側に与した発言だと考えるべきである。
 
周知のように、尖閣諸島は沖縄返還の時に、米国が日本に正式に返還した日本の領土である。それを「領土問題」と形容することは、その前言を撤回したことを意味していると言えるだろう。
 
「米は間に入らない」とは、自国が公式に認めた日本の領土に対して「安全保障条約にもとづく義務を遂行するつもりはない」と宣言したのと同じである。
 
【条約義務を遂行しない米国】
 
「尖閣諸島は日米安全保障条約の適用範囲に含まれる」と口では言いながら、実際は、尖閣諸島海域に不法侵入し海上保安庁の船に対して危害を加えた中国の侵犯行為に対して何も言わないのだから、その発言は口先だけでまったく実行するつもりはないということである。
 
米国が、日米安全保障条約にもとづいて日本を守るのは、あくまで自国の利益に合致した時だけで、日本を守るのが自国の利にならないと判断したならば、掌を返して簡単に見棄てるであろうことが明らかになったと言えるだろう。
 
【虫のいい幻想から目覚めよう】
 
それなのに、「日米軍事同盟の強化により中国と対峙しよう」などと考える人たちは、本当におめでたいとしか言いようがない。そのうち中国と米国が裏で示し合わせて日本を分割統治しようとする日が来るかもしれない。いや、少なくとも経済的には、すでにそれは実行されつつあるのかもしれない。
 
もしこれを「米国の裏切りだ」と非難する人がいたならば、それは問題の本質が見えていない。日本が米国と安全保障条約を結んでいるのは、自国の安全保障のために米国の軍事力を利用しようとしているからである。利用しようとする者は利用されるのが因果応報の理である。
 
いいかげん「日米安全保障条約が日本の安全に寄与する」などという虫のいい幻想を棄てたらどうなのだろうか?
 
【世の盛衰に惑わされるな】
 
このまま愚かな内外政策を続けるならば、これからの国際情勢の中で、米国がその力を急速に失い没落していくことは米国の保守層の多くもすでに気づいている。
 
「病むアメリカ、滅びゆく西洋」を著した米国保守派きっての論客パトリック・J・ブキャナンを始めとして、彼らの多くには未だに問題の本質が見えているとは言い難い。だが、彼らの中に「このままでは米国は確実に滅びる」という本能的危機感が広がりつつあることは確かだと言えるだろう。
 
新自由主義や新保守主義による経済と軍事における世界支配の強化の試み(その中には核不拡散=核独占も含まれる)は、沈みつつある米国の断末魔の叫びであると言えるのかもしれない。
 
「驕れる者は久しからず」という平家物語の言葉にあるように盛者必衰は世の理(ことわり)である。
 
だから、驕れる中国もまた滅びへの道を着実に歩みつつあると言えるだろう。
 
【北朝鮮の脅威をなくすためにも日米軍事同盟は解消すべき】
 
「北朝鮮の脅威に対してはどうするのだ?」と言う人がいるかもしれない。だが、歴史を冷静に振り返れば、過去北朝鮮が日本に対して敵対行為に出たのは、自国の安全が脅かされた時だけだと言うことが分かるであろう。自国のことだけで精いっぱいの北朝鮮には、積極的に海外を侵略するほどの軍事力も国力もないことは明らかである。
 
北朝鮮による日本人拉致も、核ミサイルの照準を日本に対して向けていることも、日本が米国の軍事同盟国家として北朝鮮の安全を脅かしたことによる自衛行為であると言えるだろう。それを、日米軍事同盟によって解決しようとするのは、まさしく油を注いで火を消そうとするようなものである。
 
【日米軍事同盟は友好を示すイランをも追い詰める】
 
それは、イランに対しても言えることである。イランは過去、日本に対して敵対行為に出たことはない。イランの指導者は、過去広島・長崎を訪れ原爆の被害に対して深い共感を示すなど、私たち日本人に対して終始友好的な態度を示してきた。
 
イランが日本に対して言論を通して抗議の意を表明するのは、原子力問題などに関して米国とつるんでイランを苛めようとする時だけである。
 
そこまで紳士的に振る舞う理性的なイランが、もし将来日本に対する敵対行為に出るとしたら、それは米国の口車に乗せられて日本が敵対行為を続けることでとことんまで追い詰められた時であろう。
 
つまり、日米軍事同盟によって日本の安全が守られているのではなく、他ならぬ日米軍事同盟こそが日本の安全を脅かしているのである。
 
【目先の損得に走る国は滅びる】
 
日本が自国の安全を守れないのは、目先の損得に左右されて正義を貫けないからである。
 
日本は、目先の損得に一喜一憂せず、純粋な国土の正当防衛のためだけの自衛隊戦力を保ちながら、いかなる大国のパワーゲームにも与せず、正義の視点だけから国際関係を築いて行けばいい。それが、結局は日本の国土と国民を守ることにつながって行くのである。

閉じる コメント(4)

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地政学的にやばさが増しています。

仙谷の更迭がないと、全く安心できません。
TBいたします。

2010/9/28(火) 午後 7:52 うまやど

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今回のは付け加える余地が無いほど上手い!

要は「ご都合」だけで動いてるんだよね

ソロバンだけ弾いていて、気持ちが無いね。

2010/9/28(火) 午後 9:55 [ sora ]

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《日本が自国の安全を守れないのは、目先の損得に左右されて正義を貫けないからである。

日本は、目先の損得に一喜一憂せず、純粋な国土の正当防衛のためだけの自衛隊戦力を保ちながら、いかなる大国のパワーゲームにも与せず、正義の視点だけから国際関係を築いて行けばいい。それが、結局は日本の国土と国民を守ることにつながって行くのである。》卓見ですね!この言葉も、名言集に記録させていただきます。

2010/9/28(火) 午後 11:36 [ 琵琶 ]

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おはようございます(^^)

コメントしようとおもったのですが、なぜかかんじにへんかんできません(>_<)

>日本が自国の安全を守れないのは、目先の損得に左右されて正義を貫けないからである。

くにのしゅようきかんが、こぞってめさきのそんとくにはしり、ほんらいぎょうむとはまぎゃくのはいにんにはしりましたね。そのけっかがみぞうのしゃっきんとなり、じせだいのかたにおもくのしかかっています。きょういくというものをこんぽんてきにあらためなければ、りこしゅぎとはいきんしゅぎで、いっこくがほろんでしまいますね。しつれいしました。

2010/9/29(水) 午前 8:29 [ のらねこヒロ ]

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