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【株高が示す日本経済の病態悪化】
本日(11月9日)、日経平均株価が25年10ヶ月ぶりに最高値を更新したからって、安倍政権を支持する人たちは「アベノミクスの成果だ!」って鼻息荒くしてるんだろうなあ。
実におめでたい人たちです。
アベノミクス下での株価の上昇は、経済の好調を示すしるしではなく、むしろ日本経済がますます悪化の一途を辿っている証拠なんですよ。
それは、人体で例えてみれば次のような病態に相当します。
① 血の巡りが悪いことによって冷えのぼせ(下半身が冷えているのに頭に血がのぼっている状態)が生じている。
健康に良いと言われている「頭寒足熱(あるいは上熱下寒、上虚下実)」の逆ですね。
「のぼせて興奮している(気逆)」を「元気がある」と勘違いしているわけです。
② 大企業の業績が上がっているが、中小企業への還元などの形で日本経済全体を潤すことなく、企業の内部留保として蓄積される。
それは、中医学(漢方と源流を同じくする中国の伝統医学)で言う「瘀血内留証」〔血の流れが滞り身体の特定の部分に溜まることにより、様々な病的な状態がもたらされる〕に相当します。
【やがて脳の血管がキレるように日本経済は破綻する】
これでもし「見ろ!やっぱりアベノミクスは正しかったんだ」とばかりに現在の経済政策を続けていくなら、大企業や富裕層や投資家たちはますます儲かったとしても、日本経済の全身状態はますます悪化の一途を辿っていきます。
そうなると、たとえば動脈硬化症の人の血圧が上がることで脳の血管が切れて脳卒中になるように、遅かれ早かれ日本経済は破綻を来すでしょう。
【あるいは転倒骨折して寝たきりになるか】
あるいは、大企業や富裕層が肥え太る中で、中小企業や貧困層(から中間層)はますますやせ細っていきます。
大企業や富裕層といった少数派の経済活動も、中小企業や貧困層から中間層といった多数派の経済活動(下請けや国内需要)によって支えられています。
したがって、日本経済の下支えが失われると、やがて大企業や富裕層も枯れ果てていくことになるのです。
あるいは、仮に貧困層や中間層から富裕層への富の流れをある一定期間は継続することができたとしたらどうなるでしょうか。
つまり、下半身がやせ細っているのに、頭だけがどんどんでかくなっていくわけです。
そうなれば、ちょっとした小石につまづいて転倒して、日本経済はあっという間にこけてしまうでしょう。
お年寄りが大腿骨骨折を契機に寝たきりになってしまうように、日本経済はもう二度と立ち直ることができなくなってしまうかもしれません。 その時になって初めて「アベノミクスが日本経済の息の根を止めた」と気づくのでしょうか。
小生のブログの過去の投稿の中で、漢方医学のベースとなる陰陽論をもとにアベノミクスの病態生理をもっと詳しく解説した記事がありますので、興味のある方は是非ご一読ください。
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