あるスーフィー巡礼者の日記 A diary of a sufi

すべての人の心に棲む内なる神の声に耳を傾けましょう。

ホロニック・ビジョン研究所

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

【見事なフラクタル構造をとるブロッコリー】
 
イメージ 1イメージ 2

 写真の野菜は、ほぼ完全なフラクタル構造を特徴とする「ロマネスコ」と言う名前のブロッコリーの一種です。
 「フラクタル」とは、図形の部分と全体が自己相似になっているもの、つまり、ミクロのレベルの構造パターンがよりマクロのレベルでも繰り返し出てくる構造のことを言います。
 
 自然界の中では、植物の葉脈、樹木の枝葉の分岐構造、腎臓や肝臓などの臓器の血管網、肺の気管分岐構造などがフラクタル構造の典型的な実例として挙げることができます。


【フラクタルとホロン】
 
 このブロッコリーの場合、個々の花蕾(つぼみ)が規則正しい螺旋を描いて円錐を成しています。円錐はさらにそれ自体が螺旋を描いて配列し、これが数段階繰り返されて自己相似の様相を呈しています。
 
 螺旋状に配置された個々の円錐は、その円錐の中で螺旋状に配置され、その円錐を形成するより小さな円錐から見れば全体であり、より大きな円錐から見ればその部分です。
 
 つまり、一つの円錐はより下位レベルの円錐が調和的に集まって形成した「全体」としての側面と、より上位レベルの円錐を形成する「部分」としての側面を併せ持っているわけです。
 
 「ホロン革命」の著者である哲学者アーサー・ケストラーは、全体と部分という二つの顔をもつ要素をholon(ホロン)と名づけました。
 “holon”は、holistic, health, healingなどの語源でもありギリシャ語で「全体」を意味するholosと、proton〔陽子〕electon〔電子〕などの語源でもあり「(最小)単位」を意味する接尾辞–onの合成語です。
 
 そして、森羅万象はホロンの階層構造によって構成されているとする「ホロン・システム論」を提唱しました。
 
【宇宙はホロンのフラクタルな階層構造】

イメージ 3
 
 生態系、生物、生物を構成する臓器や組織など、あるいは国家・地方行政単位・会社などの社会集団など、秩序と調和をもったシステムは、みな全体と部分という二つの顔をもったホロンが多層構造を形成することによって成り立っていると考えられます。
 
 例えば、臓器は生物全体から見れば部分ですが、臓器を構成する組織からみれば全体であり、個々の組織は細胞が集まって形成し、細胞は細胞小器官によって構成されます。細胞小器官は物質分子が集まった全体であり、分子は原子の集合であり、原子はさらにそれを構成する素粒子の集まりとしてとらえることができる、といった具合です。

 ホロンによって構成される秩序をもったシステムの特徴は、その営みがフラクタルな性質をもった統一的な法則によってコントロールされているという点にあります。
 
【平和福音書の主の祈り】
 
 イエス・キリストは信者たちに「主の祈り」と呼ばれる祈りを伝授したとされます。その文句は、新約聖書によれば、一般には次のようなものであると伝えられています。
 

 「天におられるわたしたちの父よ、…(中略)…みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。…(後略)」

日本のカトリック教会と日本聖公会の共通口語訳新約聖書より)
 
 それに対し、初期キリスト教文献の一つであり、思想的にはグノーシス主義の影響が強いと言われる「エッセネ派の平和福音書」では、主の祈りの全貌は次のようなものであったと記されています。
 
 「天にますます我らが父よ、大地にまします我らが母よ、…(中略)…御心(みこころ)の天におけるがごとく、地においてもなさしめたまえ。御心の地におけるがごとく、我らが身においてもなさしめたまえ。…(後略)」
 
 この祈りの意味とは、天(宇宙)を統べる法則によって地(地球)も統べられていて、地(地球)を統べる法則が人(人体、人間)の営みをもコントロールしている、すなわち、「宇宙(天)、地球(地)、人間(人)というすべてのレベルを統一的に支配する唯一の法則が存在する」ということを意味しています。
 
 そして、それこそが「(天地人にまします)神の御心」であると言うわけです。
 
 これは、東洋哲学における天地人統一思想と本質的に同一のものだと言えるでしょう。
 
【イスラームの根本真理】
 
 それはまた、イスラームが説く根本真理とも同一です。
 
 イスラームのシャハーダ(信仰告白)である「ラー・イラーハ、イッラッラーフ」は一般には「アッラーのほかに神はなし」と訳されます。
 しかし、シャハーダは、単一の教義を示す単純な命題ではなく、その意味を解釈する人の霊的な境地に応じて多様な意味を開示する含蓄の深い言葉であり、禅における公案のようなものであると言えます。
 
 スーフィー(イスラーム密教の徒)たちは、このシャハーダを繰り返し唱えながらその内的な意味を自らの身心で体得するディクル(想起)と呼ばれる行法を実践します。
 
 聖典クルアーンの啓示の凝縮とも言うべきシャハーダは、仏教に例えれば空の思想を展開した膨大な般若(はんにゃ)経典群のエッセンスを凝縮した「般若心経」、さらにはその内容をマントラとして結晶化した般若真言陀羅尼(ダラニ)のようなものだと言えるでしょう。
 
 シャハーダは、哲学的には多次元的な解釈が可能な文言ですが、そのうちの一つは、「この宇宙は唯一の法則が統一的に支配している」というものです。
 
【ホロニック・ビジョンの意味】

 ホロニック・ビジョン研究所の設立目的は、まさにこの統一的な法則すなわち普遍的な真理を明らかにしてそのビジョンを広く分かち合うことにあります。
 
 つまり、「(天地人にまします)神の御心を理解してその御心にしたがって生きる」生き方を広めることであると言うこともできるでしょう。
 
【普遍的真理にしたがった政治経済へ向けて】
 
 統一的な法則すなわち普遍的な真理は、人間の身心の健康をも司っていますし、社会全体や生態系の健全さをもコントロールしています。
 
 したがって、東洋医学や西洋医学の原理を正しく理解し、それを社会集団や生態系に適切に適用するなら、正しい社会の運営方法や生態系の健全さを守る方法も明らかになってくるのです。
 
 私は、そのようなアプローチにより政治経済のあり方や生態系のあり方を考える学問を提唱し、「アーユルヴェーダ政治経済学」あるいは「ホリスティック地球医学」と呼んでいます。
 
 アーユルヴェーダとは、一般には「古代インドを発祥とする伝統医学」のことを指しますが、その原義は「生命の法則(に関する知識)」という意味であり、ここでは、その原義に従った使い方をしています。
 
 なお、漢方や(狭義の)アーユルヴェーダなど東洋医学の原理と近代西洋医学の原理は本質的には同一です(生命現象をコントロールしている法則は一つしかありませんので)。
 しかし、とくに漢方医学のアプローチを重視した考察を行う時は「漢方政治経済学」という呼び方をすることがあります。
 
 「アーユルヴェーダ政治経済学」「ホリスティック地球医学」「漢方政治経済学」のいずれも、名前こそ違えどその本質は同一であり、すべて宇宙を統べる唯一の法則(普遍的な真理)にしたがって社会や環境との関わりを考える学問のことなのです。
 

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

講師ファシリテーター:音霊(おとだま)研究家アブドゥッラー・ザ・ブッチ(通称ブッチorアブさん)

【プロフィール】


 東京外国語大学インド・パーキスターン語学科卒。
 
 同大学在学中より、ヒンディー語、ネパール語、ウルドゥー語、ペルシャ語、トルコ語、ベンガル語など、南アジアと西アジアの諸言語を学習(他に、中国語とフランス語の学習経験、サンスクリット語・古代アラビア語・パーリ語など古代言語の語彙についての若干の知識を有します)。


 また、神秘語(マントラ、様々な宗教の祈りの言葉など特別な力を持つとされる言葉)の研究などを通して言葉と精神の関わりについて探求を行う。学位(文学士)論文のテーマは「神秘語における存在諸相の調和と統合」。
 
 同大学卒業後は、Sony Language Laboratoryに3年間勤務し、社会人に対する外国語教育(英語、ドイツ語、フランス語など)と在日外国人の日本語教育に携わる。
 
 ネパールに約3年、米国とマレーシアにそれぞれ約半年ずつ滞在経験を持つ。米国では、人間性心理学の専門学校Ken Keyes Collage Body-Mind-LivingLove10週間集中合宿コースを主席にて修了。また、インド、タイ、ミャンマーなどアジア諸国やオーストラリアへの歴訪を重ね、言葉と人間の精神活動の関わりについて思索を深める中で、言語と文化の壁を超えた普遍的音義法則(音と意味の結合)についての着想を得る。
 
 音霊(おとだま:言葉の音が私たちの精神に及ぼす力)の活用を中心とし言語脳・論理脳と呼ばれる左脳だけでなく、音楽脳・感性脳と呼ばれる右脳をも活性化しながら楽しく外国語を学ぶ統合的言語学習法(Holonic Language Learning)を提唱。


 自由の森学園の創設メンバーの一人である星野人史氏が代表を務める沖縄のフリースクール「珊瑚舎スコーレ」では、特別ゲスト講師として「英語の前置詞の働きを音霊から紐解く」ワークショップを開催し好評を博しました。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

 古今東西あらゆる文化には、言霊(ことだま)すなわち「言葉には不思議な力が宿っている」という思想が見出されます。ここでは、言霊の中でも音が持つ力のことを音霊(おとだま)と呼びたいと思います。
 
 言語学の世界では、「音霊が意味に反映される」すなわち「それぞれの音には固有の意味がある」という考え方は音義説と呼ばれています。音義説は、通常の学問研究の世界では荒唐無稽な説としてまともに取り上げられないことがほとんどです。しかし、これは、大和言葉、サンスクリット語、古代ヘブライ語、古代アラビア語など世界各地の古代言語の世界ではほとんど常識と言ってもいいほど広く認められている考え方です。
 
 一般の言語において、音が生み出すイメージが意味と密接な関わりをもつ言葉としては、オノマトペ(擬声語・擬音語・擬態語)を挙げることができるでしょう。日本語は、世界の様々な言語の中でもオノマトペがとくに多い言語であると言われています。しかし、実は英語にもオノマトペ的な性格をもった言葉(音と意味に密接な関わりがある言葉)は無数に存在します。
 
 言語学者たちが何と言おうと、言葉の音が人間の精神に多かれ少なかれ影響を及ぼすことは否定出来ない事実だと言えるでしょう。では、なぜ(言葉の)音は私たちの精神に影響を及ぼすのでしょうか?脳への作用、チャクラへの作用、五臓六腑への作用など、その仕組みについては様々な視点から考察することが可能です。
 
 私は、今まで、英語、ネパール語、ヒンディー語、ウルドゥー語、ペルシャ語、トルコ語、ベンガル語、サンスクリット語、アラビア語、中国語、フランス語など、様々な言語を学んで来ました。
 
 また、マントラ、様々な宗教の祈りの言葉、宗教聖典の原文などの神秘語(特別な霊的な力を持つとされる言葉)が身心に及ぼす作用について、密教的(音声神秘主義的)な視点からも研究を続けてきました。
 
 このワークショップでは、言語と文化の壁を超えた音霊の力についてご紹介し、参加者の皆様自らそれらの音霊の力を体験していただきたいと考えています。
 
 言葉の本質を示す音霊への理解は、外国語学習に大いに力を発揮するだけでなく、母国語のより深い理解にも役に立ちます。さらには、スピーチや文章作成(実務的、芸術的いずれであろうと)、日常のコミュニケーションやアファーメーションなどにおいても活用することが可能です。古代の人たちがもっていたような音霊に対する感性を取り戻すことで、言葉とのより強い絆を結ぶことができるでしょう。
 

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

全1ページ

[1]


.


みんなの更新記事