あるスーフィー巡礼者の日記 A diary of a sufi

思い込みや見かけにだまされず、本質を見極めましょう。

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韓国哨戒戦沈没事件でも明らかな情報隠蔽が行われた
 
 以前も、「韓国の哨戒戦沈没が北朝鮮の潜水艦の魚雷攻撃によるものだ」と断定した韓国政府当局の(米国政府当局とグルになって行った)調査報告と明らかに矛盾する事実を提示したニュース映像(がyoutubeに上げられたもの)を本ブログで紹介させていただいたことがありますが、その映像も数日のうちに削除されていました。(書庫「韓国哨戒船沈没事件」の中の以下の記事をご参照ください。)
 
 
 その他にも、同沈没事件の国際調査団(と言われていますが、構成メンバーは米国の軍事同盟国の専門家に限定されていたので、その実態は「NATO調査団」だったと言うべきでしょう)のメンバーの一人で、韓国政府が発表した(実態は、米国政府がそのシナリオを作文したものと考えられます)「北朝鮮による犯行だと断定する」結論と矛盾する調査結果を提出した専門家の意見が抹殺され、その専門家は調査団のメンバーから解任されたという事件もありました。
 
 同事件については、私が図書館で調べた限り、日本共産党の機関紙である赤旗以外の新聞やテレビなどのマスメディアは、同事件が北朝鮮の犯行により引き起こされたものだとする韓国政府が発表した調査結果に全く疑いをさしはさんでいませんでした(すべての主要新聞の社説は、北朝鮮が犯人であることを前提としたものでした)。
 
 これは、見事なまでの情報統制であると言えるでしょう。赤旗の記事も、北朝鮮を犯人として名指しこそしなかったものも、韓国政府の発表に積極的な疑問を呈するものではありませんでした。
 
情報操作に満ちた国際調査団(NATO調査団)による報告書
 
 しかし、韓国政府が発表した国際調査団の報告が「北朝鮮の犯行」の証明として列挙した根拠の論理は穴だらけでした。それは、「北朝鮮が犯人だった」とう先入観念にもとづき、一般大衆にもそれを信じ込ませようとする、まるで情報操作の教科書のような作文でした。
 
 その作文は、(北朝鮮犯行説に疑問を呈する立場ではなく)北朝鮮による犯行と断定する立場、もしくは中立の立場をとるWebサイトから入手した情報に論理的な検証を加えただけですぐに明らかになるような稚拙なものでしたので、日本人の中にもその信憑性に疑義を抱いた人もいるにはいたようです。しかし、あくまで少数派にとどまっていたと言えるでしょう。
 
 その詳しい検証過程(事実とかけ離れた情報操作であるという論拠)については、当ブログの書庫「韓国哨戒船沈没問題」の各記事(下記リンク)をご参照ください。
 
 
 
 韓国も日本も米国と軍事同盟を結んでいますので、両政府の言動は、米国の軍産官政学複合体の思惑によってほぼ完全にコントロールされているというのが実情のようです。
 
闇の支配者の情報統制にだまされないために
 
 米国軍産官政学複合体は、ネットの情報も含めて徹底した情報統制を行っているようです

私たち一般市民は、彼らの情報統制に騙されないように、政府公式発表をはじめとしてマスメディアを通した報道を常に疑ってかかる習慣を身につけ、真実の情報を分かち合う努力を怠らないようにする必要があると言えるでしょう。

 

 昨年末に安倍政権によって制定・公布された特定秘密保護法が予定通り1年以内に施行されると、マスメディアの報道だけでなくネットを通して真実を探ろうとする個人の活動も制限される危険性があります。

 

 もし、特定秘密保護法によって真実が封じられたまま、集団的自衛権の行使を認めることで米国の戦争行為に加勢することが可能になってしまったら、私たち日本人も、いつ桃太郎の鬼退治(米国の侵略戦争)の片棒をかつがせられ、鬼ヶ島で平和に慎ましやかに暮らしている罪もない鬼たち(異民族)の殺戮に手を染めることになるかわからないのです。

 
9・11事件の真相を探る科学的検証番組
 
 もう大分前になりますが、当ブログの記事、書庫「伝統文化」の中のヒーリングプラネタリウム『花鳥風月 星ごよみ』に描かれた伝統文化の素晴らしさ」http://blogs.yahoo.co.jp/toruikebuchi1960/folder/816917.html)へのコメントの中で、ポッキーさんより興味深いYouTube動画ビデオをご紹介いただきました。
 
 それは、「9/11: Explosive Evidence - Experts Speak Outという番組で、以下のサイトで視聴できました。
 
 2014年9月11日現在、上記のリンクは無効となっています。その代わり、同番組(90分)の60分短縮版に日本語字幕が付加されたものが下記のリンクで視聴することができます。
 
 この動画ビデオの内容をもとに、米国政府が主導(もしくは加担)するマスメディアを通じた徹底した情報操作(捏造や隠蔽など)の問題を扱ったブログ記事を作成していました。しかし、記事内容に厳密な正確さを期すために細かい事実確認を行っているうちに、他の案件で忙しくなり投稿する機会を逸してしまいました。
 
911事件は対岸の火事なのか?
 
 9/11は、日本ではすでに911事件の日と言うよりも、311東日本大震災の(数年+)半年後の日となってしまいました。日本人の中では、911事件はしょせん対岸の火事であり、自分たちの国で起きた東日本大震災の重要性とは比べ物にならないのでしょう。
 
 しかし、911事件の真相を追求することは、私たち日本人自身にとっても極めて重要な問題です。日本が、米国の軍事的同盟国であり、集団的自衛権の行使容認によって米国の侵略的戦争に加担する危険性が高まってしまった今、私たちは米国支配者層の思惑にしたがって侵略的戦争の戦場に駆り出されるリスクを常に抱えているのです。
 
911事件は本当に(イスラム過激派による)テロだったのか?
 
 ところで、米国の金融の中枢である貿易センタービルと軍事的中枢のペンタゴン(国防総省本部)で、何者かの手によって同時に破壊活動が行われた9・11事件は、イスラム過激派によるテロであるという断定のもとに一般には「9・11テロ」と呼ばれています。


 日本人の間では、それがビン・ラディン一味による米国攻撃のテロであったことに疑問を抱く人はほとんどいないと思います。


 しかし、その見方に疑義をいだいている人は、米国人の専門家も含めて少なくありません。私は、その真相が明らかになるまでは、「テロ」ではなく「事件」と呼ぶことにしています。
 
 上記の動画ビデオは、プロの建築家や解体業者やビル火災の専門家などで構成される専門家グループによる科学的な検証によって9・11事件の貿易センタービル崩壊の真の原因を解明しようとする説得力のあるビデオでした。
 
貿易センタービルの崩壊は「制御された解体」だった
 
 物的証拠である残異物の科学的分析や目撃証言などをもとに、建築家やビル火災やビル解体の専門家が、貿易センタービルの崩壊が航空機の突入により引き起こされたものではなく、内部に仕掛けられた爆薬やテルミット(超高温の化学反応をもたらす特殊な金属)などによる「制御された解体」であったことを科学的推論により詳細に論証する本編は、理路整然としていて見応えがありました。
 
 日本のマスメディアによる報道ではほとんど言及されませんでしたが、ツウィン・タワーと約100メートル離れた位置にあった第7ビルは、過激派テロリストが行ったとされる航空機による攻撃も受けていないのに、短時間の内に(自由落下と同じ速度で)完全崩壊したという驚愕的な事実があります。
 
 同ビデオでは、まず、この「極めて不自然で常識はずれの現象」に対して科学的な検証を加えることから、9・11事件の真相に迫ろうとしています。
 
真実に目をつぶる大衆心理
 
 その本編と同等あるいはそれ以上に印象的だったのは、番組の最後に添えられた「明らかではあるが堪え難い真実には目をつぶろうとする」人間の心理を心理学者が解説するくだりでした。


 その内容は、多くの米国人(さらには多くの日本人)が陥っているジレンマを見事に解明していて示唆に富んでいました。
 
多くの専門家は米国政府の発表に疑問を抱いた
 
 米国および日本の一般大衆の多くが、米国政府の公式発表(やそれを無批判に追認した日本政府の発表やマスメディアの報道)に何の疑いも差し挟むことなく鵜呑みにしてしまったようです。
 
 同事件が、イスラム過激主義者オサマ・ビン・ラディンが率いていたテロ集団アルカイダによる犯行であるという前提のもとに、米国軍産官政学複合体によるアフガニスタンとイラクに対する(純粋な防衛戦争とは言い難い)先制攻撃戦争に「正義の戦争」の仮面が被せられました。


 そして、かつて米国がベトナム戦争(さらに遡れば、沖縄侵略や原爆投下などの軍事的野心にもとづく積極的な一般日本人非戦闘員殺戮行為)で犯した過ちによってもたらされた悲劇が再び繰り返されることとなったのです。
 
 米国は、自らの国家規模の積極的殺戮行為を正統化するためには、あらゆる情報統制による洗脳政策を実行することを厭わないことは過去の歴史が明らかに示しています。


 それにも関わらず、日本人の多くが米国政府の公式見解を鵜呑みにし続けるというのは、あまりにもお人好し過ぎると感じているのは私だけでしょうか?
 
 終戦後GHQが徹底した情報統制によって行った洗脳教育は、私たち日本人の事の是非に対する判断力を根こそぎ奪ってしまったようです。
 そのような洗脳教育によって植えつけられた歪んだ歴史認識を未だに大部分の日本人が後生大事に守り続けている現実には大きな危機感を抱かざるをえません。
 
 さらに、日本人には、昔から善かれ悪しかれお上(かみ)の言うことを素直に信じてしまう国民性がありますので、日米両政府の公式見解や大手マスメディアの報道に疑問を抱いた人はほとんどいなかったようです。
 
 しかし、米国の専門家の中には、9・11事件に対する(米国軍産官政学複合体が操る)米国政府の公式発表に対して疑問を抱いた人は少なくないようです。
 米国人の中には、軍産官政学複合体のそそのかしに乗ってベトナム戦争などで自分たちが犯した過ちを反省にもとづき、政府の発表やマスメディア報道など権力者から提供される情報に対して理性にもとづく批判的吟味を加える必要性を抱くにいたった人が多数いるということもその一つの要因となっているのでしょう。
 
国防総省ビルの破壊も米国当局の発表と矛盾している
 
 以前、そういった視点から、アメリカの大手テレビ局が制作した9・11事件への疑問を提示したドキュメンタリー番組については、本ブログの以前の投稿記事911テロ再考 真のテロリストは誰なのか?」http://blogs.yahoo.co.jp/toruikebuchi1960/18408797.html
でも紹介しています。
 
 この番組は、「過激派テロリストに乗っ取られたボーイング旅客機が衝突したことで米国国防総省本部ビルの破壊が引き起こされた」という米国政府の発表に対して、やはり残異物などの物的証拠や目撃証言をもとに、専門家による科学的な分析の結果もたらされた合理的な疑問を提示するものだったと記憶しています。
 
 同番組は、以下のサイトで視聴することが可能でした。
 
911ボーイングを探せ」
 
繰り返される情報隠蔽は誰によって行われているのか?
 
 ただし、2014年9月11日現在、この記事で言及したドキュメンタリー番組(上記のリンク)はすでに視聴不可になっています。米国政府当局など真実が明るみになると困る輩が情報隠蔽を図ったのでしょうか?

(後編につづく)
 

歴史のデジャブ(既視感)
 
 以前、特定秘密保護法の制定に向けて言論統制を推し進める安倍政権のふるまいを、独裁政権確立へ向けて権力掌握を推し進めていったナチス・ドイツの歴史と比較対照してその恐ろしいまでの数々の類似性を指摘した投稿を行ったことがあります。


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 ナチスが台頭する直前のドイツも、第一次世界大戦の戦争責任のすべてを戦勝国から押し付けられ、莫大な国家賠償を課され、ドイツ国民の間に国際社会に対する不信と不当な抑圧に対する不満が鬱積していました。
 
不当な中傷を受ける民族の鬱屈
 
 現在の日本に対しても、たとえば従軍慰安婦問題では、実際は従軍慰安婦産業で私腹を肥やしていた当時の朝鮮人の業者や当時の政治権力者たちなど(一部の)朝鮮人自身にも大きな責任があったにもかかわらず、そのすべての責任を旧日本軍や(直接に関与した一部の日本人だけでなく)すべての日本人(日本民族全体)に押し付けようとする政治的勢力が存在しています。
 
 現在、特定の政治的な利益を狙って行われている日本人や過去の日本の行為に対する不当な中傷は、全体主義国家確立のためにナチが行った反ユダヤ主義の煽動にも比せられる偏見に満ちた洗脳運動だと言えるのかもしれません。
 
 歪曲された歴史解釈の流布を中心となって推し進めようとしているのは、国家としては世界中で東アジアの3カ国だけのようです(それ以外の国の中にも、その運動に同調してその片棒をかつぐ個人やグループは存在しますが)。
 
 しかし、国連の人権委員会でさえ朝日新聞の捏造記事を長い間真実だと信じて虚妄の日本人非難決議を行った(そして朝日新聞の記事が捏造だと判明した現在もそれを撤回していない)現実を持ち出すまでもなく、その運動に洗脳されて歪んだ歴史解釈を信じ込んでいる人は、今や世界中に広がる事態となってしまいました。
 
抑圧への反動としての国家民族主義
 
 現在の日本は、ナチスの権力掌握直前のドイツと同じように、国家主義的あるいは民族主義的な極論に流されやすい国際政治状況下に置かれていると言っても良いでしょう。
 
 その結果、今や、日本人の一般市民の中にも、安倍政権の国家主義的政策に賛同し支持する人が少なくないような状態となってしまいつつあるようです。
 
 「平和を愛するためには勇敢にならなければならない」とうヒトラーの演説は、「積極的平和主義」の本来の意味を換骨奪胎して「受動的戦争主義」へとメルトダウンさせてしまった安倍首相の語り口を彷彿とさせます。
 
 「積極的平和」は1942年、米国の法学者クインシー・ライトが消極的平和とセットで唱えたのが最初とされる。その後、ノルウェーの平和学者ヨハン・ガルトゥングは消極的平和を「戦争のない状態」、積極的平和を戦争がないだけではなく「貧困、差別など社会的構造から発生する暴力がない状態」と定義した。この定義が「積極的平和(主義)」の世界での一般的な解釈となっている。
 
 日本の過去の行為をすべて美化する極端な伝統賛美、日本の過去の行為をすべて否定する極端な自虐史観教育のいずれも、日本人が真の誇りを取り戻し、同時に他の民族の尊厳も尊重して調和に満ちた関係を築くためのプラスにはならないと思います。
 
日本を墜落させないために目を凝らして空を見つめよう
 
 安倍政権は、「日本を取り戻す」という言葉をキャッチフレーズとして掲げて、私たち日本人のためにその政策を推し進めているように見せかけています。
 しかし、NISAの導入やTPPの推進などからも明らかなように、実際には、日本人の誇りと魂を穢し、アメリカのヘッジファンドを始めとして日本を食い物にしようと虎視眈々と狙っている輩に「日本と日本人の魂を売り渡す」行為を続けています。
 
 右翼は、自分たちの存在意義を一般国民に印象づけるために左翼を必要とし、左翼は、自分たちの正当性を主張するために右翼を必要とします。しかし、国論の重心が右翼にのしかかっても左翼にのしかかっても、日本という飛行機は墜落してしまうのです。
 
 私は、常日頃、右翼にも左翼にも組みしない(あるいは、個々の問題に対して是々非々で臨み、必要に応じて右翼・左翼のいずれの見解も部分的には支持する)政治的「尾翼」を自任しています。
 
 私たち日本人は、「右翼」「左翼」といったカテゴリーに囚われることなく、何が本当に日本の良き伝統を取り戻し、日本人の魂の誇りを取り戻す道なのかをしっかりと見極め、甘言や美辞麗句を弄する者たちの言葉に惑わされないように気をつけていく必要があると言えるのではないでしょうか?
前回の投稿「神の草 『大麻』(マリファナ)が秘めた未来への可能性(プロローグ)」の中では、大麻は神道を始めとする日本文化で「神の草」として尊ばれて来た事実に触れさせていただきました。
 
今回の投稿では、映画「プラトーン」の解説や感想を下敷きとして、大麻の向精神作用が本当に精神に有害なものなのか?という点に絞って考察を加えてみたいと思います。なお、本稿は一般のレビューのような映画そのものの宣伝や解説が目的ではないので、ネタバレがありますのでそれを承知の上で読み進めてください。
 
良識的監督オリバー・ストーンによるベトナム戦争映画
 
先日、NHK BSプレミアムで、社会派映画監督として有名なオリバー・ストーン氏により、自身のベトナム戦争従軍体験を下敷きにして製作された映画「プラトーン」が放映されました。オリバー・ストーン氏は、ドキュメンタリー「オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史」で世界史上において米国支配者層が犯して来た数々の過ちを歯に衣着せぬ語り口で暴き出した良識的(愛国的)映画監督として有名です。
 
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 村民虐殺を止めようとしてバーンズと対立するエイリアス班長 オリバー・ストーン氏     映画ポスター

大麻を吸って悩む主人公と酒をあおり悩まない殺人兵士

「プラトーン」は、「ベトナム戦争の狂気と悲劇」という副題が示すように、無抵抗の民間人虐殺や現地人女性のレイプなどを始め、ベトナム戦争で米軍兵士によって行われていた非人道的な行為を描き、「共産主義に対する正義の戦争」の仮面の下に隠されていた米国軍の狂気を描いた反戦映画として有名になりました。
 
映画の中では、米国兵による大麻吸引のシーンが出て来て、一般には「米軍兵士内にはびこっていた麻薬汚染」などと言う言葉で米軍内の規律の乱れや精神的堕落を象徴したものと解説されることが多いのですが、それは、ベトナム戦争において大麻が果たした真の役割を理解していない皮層的な見方です。
 
映画の中で、次のような象徴的な一シーンがあります。
 
チャーリー・シーン演じる主人公クリス・テイラーたちは、戦闘の合間のつかの間の休息に、大麻を回し飲みしながらベトナム戦争の非人道性や大義の有無について思い悩みます。そんな彼らに冷ややかな一瞥を投げかけながら、冷徹な殺人兵士としてベトナム兵のみならず時には自分と意見を異にする身内の米国兵をも平気で手にかけるバーンズ軍曹は、酒をボトルごと煽りながらこう嘯(うそぶ)きます(記憶にもとづいて再現したので、細かい言い回しは違っていたかもしれませんが)。
 
「俺にはヤク(大麻)は必要ない。お前たちのように現実逃避する必要がないからだ。なぜなら、俺が現実だからだ」
 
大麻の吸引を拒否しながらアルコールを浴びるように飲んでいたバーンズ軍曹は、反共産主義というイデオロギーによって自己の正当性を絶対化することで良心が麻痺した米国の似非(えせ)理性を象徴しているのです。「戦争における非道な殺人行為」という現実をありのままに見ることを否定して理性によりその妥当性を考え直すことを拒否していた(現実逃避していた)のは、むしろバーンズ軍曹の方だったと言えるでしょう。バーンズ軍曹の「なぜなら、俺が現実だからだ」という一言は、自己を冷静に省みる心に欠ける米国の驕り高ぶりを見事に表しています。
 
あまり公にはされていないことですが、近代的な装備と圧倒的な物量を誇ったアメリカ軍が、旧式の装備と限られた物資の中で勇猛果敢に戦ったベトコン(北ベトナム軍)に敗れた原因の一つは、「大麻」にあったとも言われています。
 
米軍兵士の良心を麻痺させることを目的として大麻が配給された
 
ベトナム戦争に従事した米国兵は、日常的に死の恐怖と直面させられていただけでなく、差し迫った外敵の侵略の脅威にさらされた自国民の防衛といった正統な理由もなく同じ人間であるベトナム兵を「イデオロギーの違い」という観念的な理由で殺傷しなければならなかったこと、さらに戦争の追いつめられた心理状態のもとでおびただしい数の無抵抗の民間人を虐殺するという結果を引き起こしたことで、「良心の呵責」という大きな精神的なストレスを抱えていたようです。
 
そこで、米国軍の上層部は、良く言えば彼らの傷ついた心を癒す、実態は彼らの良心や同じ人間であるベトナム人を殺したくないという人間としての自然な感情を麻痺させ再び戦闘行為に復帰させることを目論んで、大麻を配給していたと言われています。
 
大麻はむしろ米国兵の戦闘意欲を低下させた
 
しかし、大麻は、米国軍の上層部が望んだようには働きませんでした。
 
大麻には、論理脳である左脳の機能を一時的に抑制することで、より直感的な右脳の働きを相対的に強める作用があると言われています。つまり、イデオロギーにもとづく殺人に対する直感的な疑問同種族の人間を殺すことを抑制する生物としての本能が活性化し、むしろ戦争による殺人に対するためらいをより強く感じるようになる方向で作用したのです。
 
また、大麻を吸うと素(す)の心が取り戻され、戦功を上げて英雄となって凱旋帰国し皆の賞賛を浴びたいと言った虚栄心が低下し、人間として穏やかで平和的な生活を送りたいと願うようになるとも言われています。
 
その結果、米国軍兵士の士気が低下したことが、米国軍の無惨な敗戦の一因になったとされているのです。
 
反戦ベトナム戦争小説「治療者の戦争」
 
ベトナム戦争で大麻が果たした役割については、ハヤカワSF文庫に収蔵されている小説「治療者の戦争」の中でも映画プラトーンと同様の描き方がされています。


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「治療者の戦争」は、ベトナム戦争に従軍看護師として参加したエリザベス・アンスカボロー女史が、自身のベトナム戦争体験を下敷きにして執筆した小説で、主人公の従軍看護師キティが、患者だったベトナム人の老ヒーラーから護符を譲り受けたことをきっかけとして特異なヒーリング能力を獲得する物語でネビュラ賞(国際的に認められたSF界の新人賞)の受賞作として全米の話題となったSF小説です。ちなみに、小説の表題の「治療者」とはhealer(非物質的な手段で治療を行う伝統的な治療師)の日本語訳です。
 
同小説でも、戦争の不条理と良心の呵責に悩む米国軍兵士たちが大麻を吸引するシーンが描かれますが、やはりその心の傷を単純に癒す効果はなく(良心を麻痺させてさらなる殺人に向けて心をリセットする方向には働かず)、むしろ米軍兵士たちをより深い悩みと殺人を避けられない戦闘行為を継続することへの逡巡へと導いていきます。
 
米国内の反戦平和運動の盛り上げにも大麻が一役果たした
 
米国軍兵士の士気の低下に追い打ちをかけたのが、やはり大麻を吸引することで反戦平和的な考えに傾倒して行った所謂フラワーチルドレンの反戦運動に象徴されるように、厭戦的な気運が米国内で大きく高まったことです。


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東西文化の平和的宗教思想も反戦運動に拍車をかけた
 
フラワーチルドレンによる反戦運動を精神的に支えたもう一つの要因としては、彼らが、仏教などに代表される平和主義的な東洋思想や先住民の精神文化などを学びその影響を強く受けていたことがあげられます。さらに、東洋思想や先住民思想の学びを通して、伝統的なキリスト教の中に潜在していた生命の一体感にもとづく平和主義的な寛容思想(預言者イエスの真の教え)が見直されるようになり、イエスの真の教えへの信仰を新たにする人々が現れたことも平和運動の盛り上げに大きな影響を与えました。

そういった人々の中には、政治権力と結びついたキリスト教の正統派から「異端」の烙印をおされ封印されていた原始キリスト教文献に再び注目するようになった人も少なくありません。その一例としては、本ブログの過去記事

アーユルヴェーダにもとづく季節の過ごし方 「夏の冷房対策」(服装編) 〜砂漠の民に学ぶ生活の智慧〜(その5)

http://blogs.yahoo.co.jp/toruikebuchi1960/32310639.html
でも採り上げた「エッセネ派の平和福音書」や「マグダラのマリアによる福音書」などが挙げられるでしょう。


イメージ 4イメージ 3


(その2に続く)
 
『大君の都』オールコック(続き)

 

漆器については、なにもいう必要はない。

この製品の創始者はおそらく日本人であり、

アジアでもヨーロッパでもこれに迫るものはいまだかつてなかった

……日本人はきわめてかんたんな方法で、

そしてできるだけ時間や金や材料を使わないで、

できるだけ大きな結果をえているが、

おそらくこういったばあいの驚くべき天才は、

日本人のもっとも称賛すべき点であろう。 (下巻, p. 181)

 

 

すなわち、かれらの文明は高度の物質文明であり

すべての産業技術は蒸気の力や機械の助けによらずに

到達することができるかぎりの完成度を見せている。

ほとんど無限にえられる安価な労働力と原料が、

蒸気の力や機械をおぎなう多くの利点を与えているように思われる。

 

・・・これに反してかれらがこれまでに到達したものよりもより高度な、

そしてよりすぐれた文明を受けいれる能力は、

中国人を含む他のいかなる東洋の国民の能力よりも、

はるかに大きいものとわたしは考える。 (下巻, p. 201)

 

―――――――――――――――――

 

識字率について

 

『エルギン卿遣日使節録』イギリス外交官の秘書ローレンス・オリファント

(岡田章雄訳・新異国叢書9・雄松堂書店、1968年)

 

「子供たちが男女を問わず、

またすべての階層を通じて必ず初等学校に送られ、そこで読み書きを学び、

また自国の歴史に関するいくらかの知識を与えられる」(p.162

 

と、当時子供たちがみな勉強しているので驚いたことが記されています。

 

 

『日本幽囚記』 ロシア海軍軍人ゴロウニン(井上満訳、岩波文庫、1946年)

 

「日本の国民教育については、全体として一国民を他国民と比較すれば、

日本人は天下を通じて最も教育の進んだ国民である

日本には読み書き出来ない人間や、

祖国の法律を知らない人間は一人もゐない」(p.31

 

「しかしこれらの学者は国民を作るものではない。

だから国民全体を採るならば、

日本人はヨーロッパの下層階級よりも物事に関し

すぐれた理解をもってゐるのである」(p.225

 

と、非常に高い評価が記されています。

 

 

『マクドナルド「日本回想記」−インディアンの見た幕末の日本−』

アメリカ人のラナルド・マクドナルド

(村上直次郎編・富田虎男訳訂、刀水書房、1981年)

 

「日本人のすべての人−最上層から最下層まであらゆる階級の

男、女、子供は、紙と筆と墨を携帯しているか、肌身離さずもっている。

すべての人が読み書きの教育をうけている。

また、下級階級の人びとさえも書く習慣があり、手紙による意思伝達は、

わが国におけるよりも広くおこなわれている」(p.124

 

と、文書社会の到達点が記されています。

 

 

『ぺルリ提督日本遠征記』 黒船で有名なペリー

(土屋秀雄・玉城肇訳、岩波文庫、1955年)

 

本が安く大量に売られていることを驚き、

 

「教育は同帝国至る所に普及して居り」(p.140

 

と、教育の普及ぶりを評価しています。

 

 

『大君の都』イギリスの初代駐日公使オールコック

(山口光朔訳、岩波文庫、1962年)

 

「日本では教育はおそらくヨーロッパの大半の国々が

自慢できる以上に、よくゆきわたっている」

 

18世紀の識字率

・ロンドン…20%

・パリ………10%

 江戸………70%

 

以上、FC2ブログ 正統史観年表 の記事『日本にやって来た欧米人の日本の印象』

http://seitousikan.blog130.fc2.com/blog-entry-397.html)からの引用でした。

(ただし、太字によるハイライトは筆者が付け加えました)


(その4に続く)

 

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