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大分昔の話になるが、核不拡散条約国会議の模様を観ていて開いた口がふさがらなかった。
【全うなイランの演説】
イランの演説は極めて全うなことを言っている。
・米国は過去において唯一核兵器を使用した国であり、イランを含む他の国々を核の脅威にさらしている。
・NPTは不拡散だけでなく核軍縮を進めるべきである
これらの主張の一体どこが間違っているというのだろう。
NPTで採択された「削減案」には、核兵器の数をカウントする方法のトリックがあり、実際はほとんど削減しなくて済む(増強することも可能)と指摘する人もいる。
イランの演説に対し、途上国を中心とする多くの核非保有国は拍手を送り、米英の代表は演説の途中で退席した。自分と意見を異にするものの話に耳も傾けようとしないのは、民主主義の原則を否定する態度である。
【嘘つきが嘘を指摘されると】
ヒラリー・クリントンは、厚顔無恥にもそんなイランを感情的に批判する演説を行った。
嘘つきは自分の嘘を指摘されると、指摘した相手にムキになって反論するものである。
【核により困っているのはどちらか?】
イスラエルはイラクやシリアなど核兵器を実際は持っていない国々を爆撃した過去を持っている。核兵器を持たないイランがイスラエルによるミサイル攻撃を心配するのももっともである。
核兵器を所有しその抑止力で我が物顔に振る舞っている国と、核兵器を持たずに核攻撃の脅威にさらされている国、どちらが本気になって核削減を求めるか、それは考えなくても解ることである。
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核不拡散は核拡散(早口言葉)
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核不拡散は核独占
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「核不拡散は核廃絶をもたらしうるか?」(http://blogs.yahoo.co.jp/toruikebuchi1960/14317349.html)の中で述べたように、核非保有国に圧倒的に不利な「核不拡散」とは、実は「核拡散」を促す考え方である。
もしかして知らなかったのは私だけ?
そんな全くの茶番劇である核安全保障サミットで「勝者」になどならなかった鳩山首相は素晴らしい首相である。
「核不拡散は核拡散(かくふかくさんはかくかくさん)」である。そんな当たり前のことわざわざ隠さんでもいいのに…。
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【核不拡散とは核独占】
核不拡散と言えば聞こえはいいが、要するに「核独占」ということである。核保有国には核の保有を認めるが、保有していない国には開発・保有を認めないということである。
核を保有している方が遥かに有利な思想である。どんな手をつかっても核を保有しようと考えるのが普通であろう。だから北朝鮮は、核開発・核保有に邁進したのである。つまり、核不拡散とは、核兵器の開発・保有を促進する考え方なのである。
そのような不平等な思想を提言しておきながら核を持つなと言っても、素直に「はい、そうですか」と従うほど他の国々は馬鹿ではない。生存がかかっているのだから、必死になって核を保有しようと考えるであろう。
【ダブルバインド・セオリー】
統合失調症の原因の一つとしてグレゴリー・ベイトソンが提唱したダブルバインド・セオリーにまさしく適った現象である。
まず、「核兵器を放棄すれば優遇する」というメッセージを北朝鮮に出しておきながら、同時に「本当は核兵器を放棄すれば損をする」、さらには、場合によっては核先制攻撃も辞さないという宣言によって「核兵器を持たなければ命も保証しない」というより階層の高いメタ・メッセージを送る。北朝鮮が疑心暗鬼になって、世界との関係が破綻してしまうのは極めて当然のことである。
【本当は核拡散を狙っている?】
北朝鮮の核開発をもたらしたのは、他ならぬ核不拡散を提唱した核保有国である。責任は北朝鮮にあるのではなく、先行する核保有国にこそある。北朝鮮を非難するのは本末転倒のお門違いである。般若心経が言う顛倒夢想(てんどうむそう)である。
そんなこと当たり前のことですね。またまた、当たり前のことばかり言ってすみません。でも、こんな当たり前のことにどうして米国をはじめとする核保有国の方々は気づかないのだろうか?もしかして、核廃絶と口では唱えていながら、本当は核拡散を欲しているの?
「求めよ、さらば与えられん」(イエス・キリスト)
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