|
先の投稿の関連記事を読んで明らかになったことだが、
NHKは、2008年に「温暖化対策」と称して、教育テレビの放送を大幅に削減したそうである。 馬鹿馬鹿しいにもほどがある。NHKの上層部は本当に物事の本質を分かっていない! 本当に真剣に温暖化対策に取り組む気があるなら、NHK総合テレビを削減するべきである。 |
地球温暖化を巡る嘘と真実
[ リスト | 詳細 ]
|
菅総理は、就任演説の中で、温暖化対策として原子力発電の推進を挙げた。
すでに書庫「地球温暖化を巡る嘘と真実」の中の「地球温暖化の本質と原子力発電の正体(1)〜(4)」の中で述べたことだが、今、原子力発電を推進することはまさしく自殺行為である。
温暖化を巡っては、「温暖化の原因は二酸化炭素ではない」「温暖化は嘘だ。地球は寒冷化に向かっている」など様々な見解が飛び交っている。今、この問題に対して一般市民も科学的な基礎知識を学び、真に合理的な視点からこの問題を考えて行くことは極めて大切である。近代合理主義の祖フランシス・ベーコンも言ったように、「知は力」なのである!
マスコミの報道は権力者による様々な情報操作を受けている。NHK総合テレビももちろんその例外ではない。だが、視聴率が非常に低く社会的な影響力が非常に小さいNHK教育テレビだけは、ほとんど情報操作を受けることなく、真実に近い番組制作が可能なのである。
NHKのお偉いさん方も含めた権力者は、視聴率が低いNHK教育テレビの力を馬鹿にして油断している。だから、時事問題を考えて行く上でNHK教育テレビの教育番組はとても参考になる。NHKの中でも虐げられているNHK教育テレビの製作者は、とても良心的で公平な視点を持った人が多いのだ。
それは、NHK教育テレビが金儲けに結び付かないからに他ならない。 折しも、今日(日付は明日)の高校講座の理科の番組は、
1:10〜地学「大気と熱の関係」
1:40〜理科総合A・B「気象のカラクリ」
2:10〜地理「温暖化する地球」
と温暖化関連のプログラムが目白押しである。
「NHKなんて当てにならない」と考えている人も、
「温暖化は嘘」説を信じている人も、
地球温暖化(寒冷化)問題に関心のある方は、
是非今夜(明日)のNHK高校講座を見るかビデオに録画して欲しい。
温暖化対策反対論者も、もし本当に
「温暖化の原因は二酸化炭素の増加ではない」
「そもそも温暖化は嘘」であるならば
この番組で科学的知識を得ることで
温暖化論者の欺瞞を暴くことができるであろう。
だから、どんな立場にある人も
是非今夜深夜の高校講座を視聴しましょう。
その上で、各自が結論を出しましょう。
|
|
【地球は温暖化と寒冷化を繰り返している】
新たなる仮説の出現
先の投稿で、「地球温暖化は人為的活動によってもたらされたものではない。それは、自然の現象である」と主張する人が増えているが、その主張には数々の疑問点があることを明らかにした。最近は「そもそも地球温暖化そのものが嘘である。地球は寒冷化に向かっている」という人が出現するようになった。
地球は温暖化と寒冷化を繰り返している
私は、非科学的な言説に惑わされたり、偏った見解に与(くみ)するのは嫌いなので、地球温暖化説と寒冷化説のどちらに本当に妥当性があるか、両方の言い分と科学的データをもとに合理的に検討してみた。その結果分かって来たのは、「長いスパンで考えたら寒冷化に向かっているが、短期的には温暖化に向かっている」というのが最も正しい見解のようだ。新しい投稿の中で詳しく解説する予定だが、これは漢方医学的に非常に理に適った予測である。
(この後入手した最新情報によると、予想よりもっと早く極めて短期間のうちに寒冷化がもたらされるかもしれない。いや、もうすでに寒冷化に転じてしまったのかもしれない。後述するように、それは、実におそろしいことである)
より正確に言うならば、地球は温暖化と寒冷化を繰り返していて、ある一部分を取り出して「寒冷化だ、温暖化だ」と議論すること自体がナンセンスであると言える。
地球寒冷化論者たちは、「温暖化論者は、短い間のことしか見ていない」と批判するが、寒冷化論者もまた、限られた短い間のことしか見ていないのである。
地球は最後には寒冷化する
しかし、地球は最後には寒冷化してその命を終えるわけだから(それはあらゆる生命の避けられない宿命である)、本当に長い目で見れば「寒冷化説」の方に軍配が上がるのかもしれない。
だが、寒冷化論者たちはそこまでの長いスパンで物事を見ているわけではない。
宇宙はやがて温暖化に向かう
それに、現時点では膨張して寒冷化に向かっている宇宙が収縮に転ずると、全宇宙は温暖化に向かい、最後はビッグ・クランチと呼ばれる超高熱・超高圧の状態に収束すると考えられている。そうなると、温暖化論者の方が正しいことになる。
だが、ビッグ・クランチによって無(非顕現の状態)に戻った宇宙は、ビッグ・バングを経て次の宇宙周期を開始する。そして、超高熱から始まった宇宙は膨張を続けるに連れて徐々に冷却していく。そして今度は収縮に転じて再び温暖化に向かうのである。
つまり、地球の周期から論を進めて、全宇宙の周期さらにその先の宇宙の転生輪廻(脈動宇宙周期)を考えてもやはり「温暖化と寒冷化を繰り返している」というのが最も正しい結論だと言えるだろう。
【もし地球が寒冷化するとしたら?】
私は慎重な性格である
私は、たとえ不確実な可能性であっても考慮してみる慎重な性格である。もし、短期的にも地球温暖化が起きていない(あるいは寒冷化に向かっている)と仮定したらどうだろうか?と考えてみた。
その結果次のようなことが分かって来た。
地球寒冷化は人為とは無関係か?
「地球温暖化が嘘である」と主張する人の根拠は「自然の摂理の前で人間の人為的な行為など何の影響も及ぼさない」というものである。 ある研究者によると、過去の氷河期のきっかけとなったのは、いずれも生物の活動によるものだという。 今回の寒冷化をもたらす原因として、様々な要因が考えられているがその一つは太陽活動の低下である。ほとんどの人は、太陽活動の低下は、人為とは無関係だと考えているであろう。 もし地球が寒冷化しつつあるとしたら、それには人為的な要因が密接に関わっているようである。その根拠については、次回の投稿にて明らかにしたい。 【温暖化よりも遥かに恐ろしいシナリオ】
あらゆる再生不能燃料は枯渇に向かっている
仮に地球が寒冷化に向かっているとしよう。人為的な行為が気候を変動させることはできないと仮定したとしても、化石資源は確実に枯渇に向かっている。そのことに関しては、人類は確かに偉大な力を発揮しているのである。そして、「温暖化対策のために原子力発電を」と言う愚かな主張によって、核燃料も急速に枯渇に向かっているのである。現在のペースで消費を続けるとしたら、化石燃料も核燃料も数十年の間で使いきってしまうと言われている。
そして地球は寒冷化へ
温暖化ガスによるわずかな相殺効果も働かなくなり、地球は本当に寒冷化に向かったとしよう。その時、人類のもとには、寒冷気候を生き延びるための燃料が何も残されていないのである!
それは、地球温暖化よりも遥かに恐ろしいシナリオではないだろうか?
どちらが無責任か?
「温暖化は嘘だから、このまま化石燃料や核燃料を使い続けても何の問題もない」という考えは、このような恐ろしい未来をもたらすのである。
地球寒冷化論者は、温暖化を根拠に省エネルギーや再生可能エネルギーへの転換を進めようとする人たちを無責任だと非難する。一体どちらが本当に無責任なのだろうか?
【温暖化だろうが寒冷化だろうが結論は同一である】
エネルギー政策の根本的転換が必要
地球が温暖化に向かっていようが寒冷化に向かっていようが本質的な違いはない。今すぐ化石燃料や核燃料の無駄遣いを止め、省エネルギーの推進と自然エネルギーへの転換を進めて行かない限り人類は確実に破滅へと向かいつつあるのである。
どうか枝葉末節の議論や流言飛語に惑わされず、冷静に問題の本質を見つめて行って欲しい。
私たちの意思こそ神の意思である
確かに大自然の前で人間は無力である。だが、人間に自然を変えることはできなくても、自分たち自身を破滅に向かわせるのには十分な力をもっている。
それでも、私たちには自分たちの行動を変える偉大な力がある。その偉大な力を自分自身を破滅に向かわせるために使うか明るい未来をもたらすために使うか、それは私たち自身の手に委ねられている。
人間個人の努力によって神の意思を変えることはできない。だが、神の意思は、他ならぬ私たち自身の意思と努力として表わされるのである。
「人の魂の願いは、神の意思である」(ハズラット・イナヤット・カーン)
|
|
【温暖化非人為説の誤謬】
最近、地球温暖化対策の必要性を否定する人たちが徐々に増えている。
地球温暖化対策に反対する勢力には、大きく分けて二通りの主張がある。ひとつは、すでに述べたように「地球温暖化は人為的活動によってもたらされたものではない。それは、自然の現象である」というものであり、もう一つは「地球温暖化そのものが嘘である。地球は本当は寒冷化に向かっている」というものである。
私は、非科学的な言説に惑わされたり偏った立場に与(くみ)するのは嫌いなので、それぞれの説の根拠と、それに対する反論の両方を読み比べ、科学的・医学的常識にもとづく考察を加えてみた。
今回は、まずその前者「地球温暖化は人為的活動によってもたらされたものではない。それは、自然の現象である」という説について、その科学的な誤りを指摘したい。
二酸化炭素増大は温暖化の結果であって原因ではない?
まず、「二酸化炭素濃度上昇は、温暖化の原因ではなく結果である」というものがある。その根拠は、近年の気象データが示すところによると、気温が上昇してしばらくしてから二酸化炭素濃度が上昇しているから(気温の上昇が二酸化炭素の増加に先行する)というものである。
それは、ある点では正しい。確かに、地球温暖化はさらなる二酸化炭素の上昇をもたらすからである。
まず、温暖化は山火事の増大によって直接的に二酸化炭素の排出を増大させる。温暖化により砂漠化や干ばつなど乾燥化が進むとされているので、植物による炭素固定量(二酸化炭素を光合成により炭水化物に変える量)が減少するので、結果的に大気中の二酸化炭素量はさらに増大する。森林による二酸化炭素の吸収は、今世紀中にピークに達し、その後排出に転じる可能性もあることが指摘されている。
温暖化によって永久凍土が融解し、有機物が分解されて二酸化炭素が放出される。しかし、永久凍土の分解によってもたらされる結果としてもっと恐ろしいのが、メタンガスの放出である。メタンガスには二酸化炭素の約300倍の温室効果があると言われているのである。
2008年4月に、国立環境研究所などの国内14機関によって発表された報告によっても、日本国内でも、温暖化によってブナ林の減少、松枯れの増大、湿原の減少などがもたらされると予測されている。植物が減少すればやはり炭素固定量が減少し、大気中の二酸化炭素増加につながる。
【温暖化は水不足と水過剰をもたらす】
温暖化による蒸発の促進によって大気中の水蒸気量が増加することで、降水量は全体的に増大する。だが、降水量が万遍なく増大するわけではなく、豪雨などが起き水が余るところと干ばつなど水が足りなくなるところに二極分化するのである。
これには、地域別に豪雨地域と干ばつ地域に分かれるという意味と、同じ地域で年ごとに豪雨と干ばつが繰り返されるという二つの意味がある。それは、近年の地球上の気候変動を見れば誰の目にも明らかなことであろう。
【水滞は気滞をもたらし体内の二酸化炭素量の増大を引き起こす】
温暖化は気滞・水滞・血滞により二酸化炭素の増大とさらなる温暖化をもたらす このような水の偏在(不足と過剰)がもたらされる状態を漢方医学では「水滞」と呼んでいる。つまり、温暖化によって地球には空間軸・時間軸の両方で「水滞」が生じるのである。「水滞」によって「気うつ(気の滞り)」や「血の滞り」がもたらされる。水(すい)も血(けつ)も、気を運ぶ働きがある。水滞と血滞によって、ガス交換が阻害され、人体中の二酸化炭素量が増える。
地球温暖化によって、「気の巡り」に相当する大気の循環、「血の巡り」に相当するマントル対流、「水の巡り」の相当する海流の対流が阻害されると言われている。それらの阻害によって、地球生命体の二酸化炭素量は増大する。人体で起きることは、地球生命体でも起きるのである。
熱は、気血水によって運ばれてその調整がなされているので、気血水の滞りは、熱の滞りをもたらす。温暖化によって気血水が滞れば熱が滞り、さらなる温暖化がもたらされるのである。 気温の上昇と二酸化炭素濃度の上昇は相乗関係にある
以上の様々な変化を一言でまとめると「気温の上昇と二酸化炭素濃度の上昇は相乗関係にある」ということである。気温の上昇は様々なメカニズムによって二酸化炭素濃度の上昇をもたらし、二酸化炭素濃度の上昇は、温室効果によってさらなる気温の上昇をもたらす。どちらが先かにこだわるのは、鶏が先か卵が先かにこだわるのと同じように意味がない。
「温暖化は二酸化炭素増加によるものではない」という主張の根拠とされている気候変動のグラフは、まさしくこの事実を示しているのである。
【二酸化炭素より水蒸気の方が温室効果が大きい】
「温暖化は二酸化炭素の増加によるものではない」という説のもう一つの根拠として、「二酸化炭素よりも水蒸気の方が温室効果は遥かに大きい」というものがある。まさしくその通りである!
二酸化炭素と水蒸気の増加も相乗的に作用する
二酸化炭素の排出をもたらす燃焼は、同時に空気中の水(水蒸気)の増加をもたらす。燃焼は酸化現象であり、酸化現象は、水素と酸素(水素イオンH+と水酸化イオンOH−)の結合により水(H2O)を生じるからである。これは、化学の基本的常識である。化学の知識などなくても、「石油ストーブを焚くと室内の湿度が上がる」ことから解るであろう。
化石燃料や核燃料の燃焼によってもたらされた大気中の水蒸気と二酸化炭素の増加が相乗的に作用して温暖化を悪化させているのである。どちらも人間の活動によるものである。同じ犯行グループのうちどちらが主犯であるかにこだわることに何か意味があるのであろうか?
【大気中の二酸化炭素は植物と海洋がバランスをとっている】
二酸化炭素は増大しているのしていないの?
ここまで来ると本当に笑ってしまう。まさしく、この主張の前半は真実なのである。
地球は肺炎による高熱に苦しんでいる
人為的活動による森林破壊や珊瑚礁の破壊などが植物と海洋による二酸化炭素の吸収を低下させているから温暖化が急速に悪化しているのである。だから、温暖化を阻止するために環境破壊をやめようというのが、温暖化論者の主張である。
熱帯雨林やサンゴ礁は、膨大な量の二酸化炭素を固定する(ガス交換を行う)ので、「地球の肺」とも呼ばれている。私たちは、そのような地球の肺を急速に破壊し続けているから、大気中の二酸化炭素が急速に増大し、温暖化がもたらされているのである。地球は、肺炎にかかり高熱を出しているのである。肺炎の状態は、酸素が不足して二酸化炭素が蓄積した危険な状態である。だから、肺炎患者には酸素マスクで酸素を投与するのである。
肺炎が悪化すると、意識障害がもたらされ、うわごとを繰り返すようになる。そして物事の分別がつかなくなる。「温暖化の原因は二酸化炭素によるものではない」「温暖化など起きていない」というのは人類のうわ言だろう。物事の分別がつかなくなってしまったなら、本当に危険な状態にあると言える。
【温暖化非人為説は温暖化対策の必要性を強く主張する】
温暖化非人為説論者は良心に満ちた人である
温暖化非人為説論者は、温暖化人為説は科学の初歩を弁えていない誤謬だと言う。科学の初歩を弁えていないのはどちらであろうか?
温暖化非人為説論や地球寒冷化論に少し考察を加えれば、このように温暖化は様々な相乗作用をもたらすからこそ恐ろしいのだと言うことがよく解るであろう。
温暖化非人為説論者は、ごていねいにも、温暖化人為論を補足・強化してくれている。彼らもまた、温暖化を阻止しようという良心に溢れた人たちなのである。
「策略にかけてはアッラー(唯一神)の右に出る者はいない」(コーラン)
シャイタンは必ず尻尾をだす
シャイタン(サタン:人間の愚かな思考)は、確かに狡猾である。あの手この手を使って私たちを騙そうとする。だが、シャイタン(虚構)の特徴の一つは、その主張に一貫性がなく、言っていることが矛盾だらけだということである。「シャイタンは必ず尻尾を出す」と昔から相場が決まっている。
シャイタンがどんなに真実を捻じ曲げようと頑張っても、神(真理)の力はそれを凌駕するのである。
シャイタンは神の聖業を補佐する存在である
キリスト教信仰では、シャイタン(サタン)は光の天使ルシファーが堕落して地獄に落とされたもので、神に対抗する者として怖れられている。イスラム教では、シャイタンは天使の一人であり、天国にいたまま人間を誘惑すると考えられている。シャイタンには神に対抗する力はない。唯一神に並ぶ存在はないからである。シャイタンは、神の正義を実現化するみ使いの一人なのである。
告げよ
真理は唯一なり
真理は永遠なり
生むことも生まれることもなき
並ぶ者のなき存在なり
(コーラン「唯一の章」の日本語解釈の一例)
|
|
温暖化には肯定的な意味がある
感染症によって生じる発熱は、生体にとってはむしろ歓迎すべき現象である。体温が上がれば、高温に弱いウィルスはその活力を失い、人体の免疫システムが働きやすくなる。感染症の原因である病原体をほっておいて解熱剤などで熱だけを下げるならば、ウィルスは猛威を奮い続け、感染症から回復するまでかえって長い治療期間が必要となることが近年の疫学研究によって分かっている。
温暖化が進行すれば、人類文明はその活力を失い、地球の免疫システムが働きやすくなる。
もしも人類文明の根本的な間違いを正さずに温暖化だけをコントロールできたとしたら、地球生態系の病原菌としての人類は猛威を奮い続け、地球が健康を取り戻すまでに却って長い時間がかかってしまうことになる(だが、幸いなことにそれは不可能だろう)。
地球温暖化とは、人類が地球にとって病原菌のような存在になってしまったことを示すサインなのである。
もし人類がこれからも地球に住み続けたいのならば、大人しくして地球生命体の免疫システムを刺激しないことである。
大自然の前で人間は無力である
「地球温暖化は、人為的活動によるものではなく自然の現象であり、温暖化対策は無意味だ」と主張する人が増えている。彼らは、「大自然の力の前では、人間は無力だ」という。まさしくその通りである。温暖化をもたらす地球の病原菌となってしまった人類は、このまま温暖化ガスの排出を続けるなら大自然の免疫システムによって速やかに排除されるであろう。
過去地球の歴史の上では、無数の生物種が絶滅して来た。全球凍結によってほとんどの生物が絶滅したこともあると言われている。悠久の地球の歴史の中で、人類は、無数の生物種の一つ(しかもごく最近に登場したもの)にしか過ぎないのである。
過去においても、地球環境に適応できなかった生物種はあっという間に絶滅してしまった。私たち人類もそのような生物種の一つになろうとしているのであろうか?
温暖化対策不要論を唱える人たちは、そこまで覚悟した上でそういった発言を行っているのであろうか?
地球の無秩序化を促進する温暖化ガス
地球の「温度が高くなる」ことは、「エントロピーが増大する」すなわち「地球生態系全体が無秩序へ向かう」ということである。
ノーベル化学賞受賞の科学者イリヤ・プリゴジンは、「定常開放系としての生命は、エントロピー(無秩序性)を外に排出することでその秩序を保っている」と述べている。
温暖化ガスは、熱の排出すなわちエントロピーの排出プロセスを妨げることによって地球生態系の無秩序化を促進する。
それでも調和は保たれる
だが、自然には人間による人為的な影響を上回る調整作用が備わっている。
先に述べたように、温暖化の進行に伴って人類の産業文明は後退を余儀なくされ、温暖化ガスの排出は低減される。温暖化によって地球生命体は一時的には発熱状態に置かれるが、様々な自然の治癒力が働き、温暖化は速やかに制御されるだろう。
地球生命体が人類を排除する行為とは、まさしく定常開放系としての地球が、無秩序性を排出することでその秩序を保とうとする現象に他ならない。
自分自身を救え
地球温暖化によって無数の生物種の一つにしか過ぎない人類が絶滅したところで地球は何も困らない。温暖化によって一番困るのは人類である。温暖化対策とは、地球を救うためのものではなく、人類が自分自身のために自分自身を救うための対策なのである。
「穴に落ちた象が、穴から這い出ることで自分自身を救い出すように、自分自身を救いなさい」(ゴータマ・ブッダ)
賢い利己心に徹せよ 人類が地球の病原菌になってしまったのは、人類が利己的だからではない。本当に賢い微生物は、宿主との共生関係を築くことで共存共栄の道を歩む。それは、純粋な利己心にもとづく行為である。賢い利己心か、愚かな利己心かの違いである。微生物には、道徳などという概念はない。自己保存と自己増殖の本能があるだけである。 「諸国民の富」を著した近代経済学の祖アダム・スミスが言ったように「共感にもとづく利己心」こそが万人の幸福への道である。「共感にもとづく利己心」とは「自他双方の幸福を願う心」すなわち「すべての生きとし生けるものの幸福を願う心」(慈悲)に他ならない。 |





