貴方は今、幸せだと言い切れますか.......?
あぁ、僕は何て幸だったんだろう。
ある孤児を見てしみじみと感じた。 親に捨てられた哀れな子供。
僕もその一人だった。 勿論、親を憎んだ。 憎んで、憎んで呪った。
フクシュウしてやろう。殺してしまいたい、と。
しかし、そこにいる小さな孤児は泣いているばかり。
「さみしいよう、さみしいよう」
やっと覚えたかのようにたどたどしく、意味がわかっていないかのように、
何度も、何度も、叫んでいる。
たぶんこの子は、
殺してしまうという言葉も
復讐の意味も
憎むという感情さへも
持ち合わせていないのだろう。
そう思わせるほど小さな体を震わせながら泣いている。
ただただ、悲しみに包まれて。
この子が成長し、大人になる過程で、
その言葉も意味も感情も、身に付けていくのだろう。
しかし、それまでに覚えているだろうか?
そんなに長く、うろ覚えの憎むべきヤツを覚えていられるだろうか?
何も、できず、何も、やれず、一生を閉じてしまうのではないか?
そう思うと、僕は幸せだ。
うらむべき相手がわかっていて、脳裏に焼け付いて離れない。
そいつを恨んでうらんで・・・ここまで・・・・・・・・
・・・・・・・・いや、ちがう。
哀れなのはこの子じゃない。
僕だ。
人を恨み、呪うことでしか、生きる価値を生み出せない
僕だ。
あぁ、僕は何で不幸なんだ .........................?
僕はあの時、どうすればよかったんだろう・・・?
転載元: 〆......http:// 「 雨 天 が 詠 う 。」
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