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鳥貴族「298円」値上げの衝撃!

マーケティング戦略コンサルタント 青山烈士
2017年09月08日 07時00分
 
 1989年以来、28年以上にわたって焼き鳥、ドリンクを含めた全商品を「280円均一」(税抜き)で提供してきた焼き鳥居酒屋チェーン・鳥貴族(本社・大阪市)が10月から「298円均一」(同)に値上げすると発表した。格安チェーンの代表格とされる鳥貴族の値上げは、業界内や消費者に大きな衝撃を与えた。値上げの背景などをマーケティング戦略コンサルタントの青山烈士氏が解説する。

人件費や食材高騰でコスト増加

 鳥貴族の説明によると、値上げの理由は大きく二つあります。一つは料理の原材料や人件費などのコストが増加し、今後もこの傾向が続くと予想される点。もう一つは、税制改正など外部の要因が大きく、280円という現行価格のまま、品質を維持することは難しいという点です。

 原材料の高騰は、需要に対して供給が少ない場合に起こります。鳥貴族は「天候不順によりトマトやジャガイモといった野菜の価格が上昇したことが大きく、今後も天候や市況が読めない」(広報)としています。

 原材料価格の推移を見てみましょう。政府の生鮮食品の消費者物価指数(CPI)は、2015年の加重平均価格(毎月の出荷量などを加味した平均価格)を100とし、今年の月別に算出しています。ばれいしょ(ジャガイモ)は3〜5月に120台と高値になっており、直近の7月の指数も105.6とまだ高い印象です。一方、トマトは春以降、80〜90台と落ち着いています。

 一方、焼き鳥の原料で、看板メニューの一つ「むね貴族焼」などに使われる鶏むね肉の需要は相当伸びているようです。供給が追い付かず、価格も前年と比較して2割程度上昇していることから、鳥貴族の原価率(売り値280円に対する原価の割合)の悪化につながっていると考えられます。

 JAのサイトで公表されている日本経済新聞社の市況調査によると、去年は1キロ当たり200円台半ばで推移していたむね肉の価格が今年に入って高騰。3月以降は300円を下回らず、300円台中盤に差し掛かりそうな勢いです。もも肉もむね肉ほどではないものの、昨年と比べ高値をつけている月が大半です。

 さらに、今年6月の酒税法改正で、ビールや発泡酒、「第三のビール」などの極端な値下げが禁じられたこともあり、ウリの一つだったサントリー「金麦」大ジョッキの低価格販売などが難しくなったことも、値上げ圧力として働いたようです。


健康志向の高まりでチキンが不足?

 筆者が鶏のむね肉の需要増の要因と見ているのが、コンビニエンスストアの商品展開です。

 消費者の健康志向を受けて、コンビニ各社はサラダなどのヘルシーなメニューを拡充する動きを活発化させています。中でも、良質なたんぱく質が豊富な国産の鶏のむね肉を使ったサラダチキンなどのメニューに人気が集まっています。コンビニが、健康志向に応えるメニューの開発に力を入れているということは、野菜に加え、鶏のむね肉などの食材の仕入れを強化することでもあります。

 コンビニは上位3社(セブン−イレブン、ファミリーマート、ローソン)の合計で、店舗数は5万を超えます。コンビニや、商品を納入している食品メーカーが本格的に国産の野菜や鶏肉の使用量を増やせば、供給量が追い付かなくなり、価格の高騰を招きます。特にコンビニのサラダチキンは相当量の需要を生んでおり、外食業界にとっては、いままで通りの価格で仕入れることが難しくなると考えられるのです。

 業界関係者の話では、鳥貴族も原材料のコストを抑えるために、500店舗を超える規模を生かして価格交渉するなど努力はしていたようですが、期待した成果は得られなかったと見れます。鳥貴族の100倍の店舗数のコンビニ業界が現在の価格で食材を仕入れているわけですから、鳥貴族が、コンビニより低価格で仕入れることは容易ではないでしょう。


重く響くアルバイトの人件費

 人件費も重くのしかかります。例えば、東京都が定める最低賃金(時給)は上昇を続けており、2016年10月に設定された932円から、今年の10月には958円に上がることが決まっています。2012年は850円でしたから、この5年で約100円も上昇していることになります。

 実態としては、都内のアルバイトの平均時給は1000円を超えています。人員不足のため仕事が忙しくなりがちな外食業界は、その人員を確保するために、時給を上げざるを得ない「負のスパイラル」に陥っています。

 政府の「働き方改革」の推進もあり、人材難が顕著な業界では、賃金の底上げや人材確保のための「値上げ」の動きが目立っています。特に顕著なのはアマゾンなどネット通販拡大による取扱量の増加に苦しむ物流業界です。

 ヤマト運輸が5月、27年間据え置いていた宅配便料金の値上げを今年10月に行うと発表したところ、佐川急便も7月に「11月に上げる」と追随。9月には、日本郵便も「ゆうパック」の料金を来年3月に改定すると発表しました。

 鳥貴族は今回の値上げについて「中長期的に人件費の上昇が見込まれることから、総合的に判断した」(広報)としています。しかし、消費者は物流業界や外食業界の苦しい事情を認識しているようで、こうした「値上げ」をあからさまに批判する声は上がっていないようです。筆者も、鳥貴族はそういった世相もにらんで値上げに踏み切ったのではないかと推測しています。

 原材料や人件費のコスト負担は厳しく、長年にわたって低価格で提供するノウハウを蓄積してきた鳥貴族でも、原価率の低減や人件費の抑制を企業努力で実現することは、非常に困難だったといえるでしょう。


鳥貴族の値上げは「苦渋の決断」

 厳しい状況の中で、東証一部上場企業の鳥貴族としては、企業体力を維持しつつ今後も成長を続けるうえで、即時の判断が必要でした。選択肢としては、大きく二つあったと思われます。一つは「価格を維持して、品質を落とす」(例えば、商品の量を減らす、国産品以外を使う、など)、もう一つは「価格を上げて、品質を維持する」というものです。

 筆者は、二つの選択肢がある中で、結果として後者を選んだ鳥貴族の判断は苦渋の決断だったと考えます。

 そもそも鳥貴族は「低価格で『高価値』なサービスを提供する」ことを前面に押し出し、長年にわたりお客の支持を勝ち得てきたのです。その「価値」をひたすら磨き続けてきたことが、評価につながっているといえます。それらの取り組みの代表的な一例が、フードメニューの「全品国産化」です。

 もし値下げして品質を落とすことを選んだ場合、顧客に驚きや感動を与えるという、現在の鳥貴族の「価値」を評価している顧客の期待を大きく裏切ることになり、「客離れ」を引き起こしかねないでしょう。

 一方、サービスや品質を維持していれば、価格は280円から18円値上がりしても、300円を下回り、「業界屈指の低価格」は維持できているといえますし、品質の面でも、鳥貴族のファンをつなぎとめる可能性は高いと思います。

 鳥貴族は「原材料価格が下がっても、再び値下げすることは現時点では検討していない」(広報)そうですが、今後の商品価値とサービスの向上への取り組みには期待したいところです。

課題は各社共通

 原材料費と人件費という二つのコスト上昇への対応は、外食各社にとって共通の課題です。外食大手のすかいらーくも10月からサラダなどの一部メニューの値上げを計画しています。今後は、鳥貴族やすかいらーくといった大手企業が値上げした結果、どのような影響が出るのかを見極めたうえ、追随を検討する外食企業が増えていくと予想されます。

 ただ、あくまでお金を払う価値があるかどうかを判断するのはお客です。価格を上げただけで、価値と見合っていなければ、「客離れ」が起きるでしょう。今後、鳥貴族以外の外食各社も難しい選択を迫られそうです。



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プロフィル
青山 烈士( あおやま・れっし
 マーケティング戦略コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。1980年、東京都生まれ。グロービス経営大学院大学MBA(経営学修士)。コンビニチェーン、外資系保険会社、NTTグループ企業を経て、マーケティング会社に在籍中。人気メルマガ「 MBAが教える企業分析 」の発行者としても活躍している。。

2017年09月08日 07時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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SUVとミニバンのいいとこ取り? トヨタの新型車がオモシロイ

10/17(火) 21:35配信
GQ JAPAN

トヨタは10月25日から開幕する東京モーターショー2017で、コンセプトモデル「Tjクルーザー」を披露する。車名のTは“ツールボックス”を意味するという。一体どんなクルマなのか!?

【この記事に関する、その他の写真はこちら】
■SUV=スポーツ・ユーティリティ・バン?

バンの積載性能と、SUVの力強いデザインを融合させた新ジャンルが登場した。トヨタが提案するクロスオーバーコンセプト、Tj CRUISER(ティ・ジェイ・クルーザー)がそれだ。

四角さを強調したスタイリングからわかるように、積載量を重視し、かつ使い勝手を考慮したライフスタイルビークルに仕上がっている。一見大きく感じるが、全長は4300mmとコンパクト。それでも3メートルの長尺物の積載も可能で、助手席のシートも可倒式となっている。

後席はスライドドアによって乗降性を高め、開口部も大きく、荷物の出し入れは簡単そうだ。室内にも物置きスペースを多く設けているという。

■量産化は反響次第?

Tjクルーザーのエクステリアは、四角いスタイルにくわえ、米国のトラックを思わせる大きなグリルが特徴的だ。

さらにフロントフェンダーに丸型ヘッドランプ、リアフェンダーにはリアコンビネーションランプを配し、前後で対称的な造型を採用するなど細部にも凝る。ボンネットには、強度補強のためのリブと思わせる突起も。

とはいえ、これらはスタイル上の遊びだろう。リリースの情報によれば、車名のTが「ツールボックス」、jは「ジョイ」だそうで、デザイン的な遊びはたしかに多い。担当したデザイナーは楽しんだかもしれない。機能的にみえてエモーショナルなスタイルだ。

プラットフォームは、次世代TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)によるもので、パワートレインは2リッターのハイブリッドを想定。量産化についてはいまのところ未定だ。
文・小川フミオ

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トヨタが新型エスティマを示唆か、デザインは全面刷新!FCVミニバン航続距離1000キロも実現

10/18(水) 16:25配信
オートックワン

トヨタが2016年に11年ぶりに大幅マイナーチェンジを行い話題になったエスティマだが、12年経った今でも未だにフルモデルチェンジの正式な話は聞こえてこない。

コレが次期型エスティマ!?Fine-Comfort Rideを写真みる(画像24枚)

しかし、新型エスティマを示唆するミニバンコンセプトモデル「Fine-Comfort Ride」が、いよいよ東京モーターショー2017で世界初公開されることになった。
次世代エスティマを開発するにあたり、新型では燃料電池車(FCV)モデルを設定するのが条件ともいわれている。

「トヨタの天才タマゴ」というキャッチフレーズで1990年に初代が登場し、その後も箱型ミニバンとは違う独自のミニバン路線で人気を博してきたエスティマ。スタイルは2代目以降、3代目となる現行モデルまで大きくは変えてはいなかったが、写真で見てもわかるように次期型エスティマは、燃料電池を搭載するにあたり、大幅にエクステリアデザインを変えてくるようだ。

ボディサイズは、全長4830×全幅1950×全高1650(mm)と、全高は現行エスティマより約10cm低く設定されており、箱型ミニバンとは異なるエスティマらしいスタイリッシュなスタイルとなっている。

また、車両前方から中央にかけて上下左右に広がりを持たせ、後部にかけて絞り込んだダイヤモンド型キャビンを採用し、2列目シートの空間と空力性能を最大化。電動車ならではの自由なレイアウトを活かし、インホイールモーターの採用、タイヤの四隅配置やボディー下をカバーで覆うことによって、プレミアムサルーンにふさわしい、高い走行安定性と静粛性を実現させている。

インテリアでは、「Wearing Comforts(快適な空間に包まれる)」をテーマに、クルマが単に移動するための「乗り物」ではなく、乗員に移動以外の価値を提供する将来のモビリティを具現化。自由な姿勢に調整可能なシートを中心に、エージェント機能やタッチディスプレイを配置し、乗員は自由に情報へアクセスできる。

走行性能でも電動車ならではの高い静粛性とスムーズな走りに加え、水素をエネルギー源とする大電力量を活かし、車内の装備を充実させながらも、約1,000km(JC08モード)の航続距離を実現したという。

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時速100キロ以上で「キンコン、キンコン♪」なぜ速度警告音は無くなったのか

10/17(火) 12:19配信
オートックワン

Q:かつて、日本で走るクルマは時速100キロを超すと「キンコン♪キンコン♪」と鳴る速度警告音が鳴っていましたが、いつのまにか廃止されてましたね、速度警告音はなぜいきなり無くなってしまったのでしょうか?

かつて“ターボ車”ばかりだった日本車たち


A:それは、主にアメリカからの圧力によってです。

1980年代、日本の貿易黒字が急拡大し、中でもアメリカに対する黒字が巨額に膨れ上がり、大きな日米問題になりました。アメリカは閉鎖的な日本市場に対する非難を強め、いろいろな問題点を追及したのです。

自動車に関しては、すでに関税はゼロにされていましたが、日本のさまざまな規制が「非関税障壁だ」と指摘されました。最大のものは「3ナンバー車の自動車税が高いこと」。その他、反射板のサイズの規定など、日本市場の些細な規則を守るために、輸入車は細かい改造をしないと売ることができませんでした。

その中のひとつが、速度警告音でした。当時、日本国内の保安基準では、普通乗用車が約時速100キロ(実際には時速105キロ)、軽自動車では約時速80キロ(実際には時速85キロ)を超えると、チャイムやブザー等の効果音を鳴らさなければならず、鳴らないと車検もパスできませんでした。

しかしこんなものは、言うまでもなく日本だけの規制で、輸入車はこれを装着するためコストが上昇してしまいます。そこで1986年、ついに保安基準からこの項目が廃止されたのです。アメリカの圧力で、こういったくだらない規則が廃止されたのは実にありがたいことでしたが、その後もアメリカ車の日本への輸出台数は微々たるもので、増えたのは主にドイツ車でした。

結局、当時のアメリカビッグ3は、アメリカ市場というあまりにも巨大な基盤に安住していて、他国の風土に合うようなクルマを開発する気はなかったんですね。

この他にも速度警告音が廃止された理由のひとつに、「眠気をもよおさせる」という説がありました。

しかし、スピード違反をしているのですから、警告音を聞き続けることで眠くなることに配慮するというのは実におかしな話です。

余談ですが、この頃(1983年)国産車にドアミラーが認可され、フェンダーミラー規制がなくなりました。

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【徹底解説】覆面パトカーの見分け方|車種や特徴をまるごとチェック!

覆面パトカーとは?

覆面パトカーはおもに2つの特徴に分けることができます。1つ目は刑事ドラマでもお馴染みの、刑事が捜査のために使用する“機動捜査車両”と呼ばれるもの。そして、もうひとつが、高速道路や一般道路で交通違反の取り締まりを行う、こちら記事で紹介する“覆面パトカー”です。

覆面パトカーの代表的な車種

機動捜査車両はトヨタ アリオンやスズキ キザシ、スバル レガシィB4、日産 ティアナなどなど車種は多彩ですが、一方の交通取締りを行う覆面パトカーは圧倒的にトヨタ クラウンが多く、次いでトヨタ マークXなども見かけることがあります。
見た目は一般的な乗用車と変わりませんが、赤色灯やサイレンなど、パトカーとしての機能を装備し、緊急時以外は室内に収納しています。
 

トヨタ クラウン

※画像は覆面パトカーではない通常のトヨタ クラウンです。
 

トヨタ マークX

※画像は覆面パトカーではない通常のトヨタ マークXです。

覆面パトカーの目的とは

機動捜査車両となる覆面パトカーは刑事ドラマを見てもわかるとおり、事件捜査で使います。したがって、尾行を行うことがあるため、一般車両にカモフラージュする必要があります。
では、交通取り締まりを行う覆面パトカーはどうでしょうか。白と黒のボディカラーから“パンダ”と呼ばれる一般のパトカーと、交通取締りの覆面パトカーは犯罪(違反行為)抑止という面では存在意義は同じです。交通取締りに限れば、パンダカラーのパトカーが道路を走っていれば、周囲のクルマが警戒して速度の減速などを行ってくれるでしょう。一方、覆面パトカーも例えば、赤色灯が屋根から登場させ違反車両の摘発行為を周囲のクルマに見せることで、“覆面パトカーがパトロールしている”ことがわかり、違反行為を未然に防ぐことができます。
覆面パトカーや白バイは速度超過の取り締まりが主目的でありません。取り締まり行為は運転中の携帯電話の使用や信号無視、車線変更禁止区間での車線変更など多岐にわたっています。なかには車間距離保持違反(一定の車間距離を前方車両との間に設けず走行すること)や、横断歩道で歩行者が道路を横断する意思を見せているのに停止せずに通過することの取り締まりなども行われています。くれぐれも安全走行を心がけてください。

覆面パトカーにクラウンが多いのはなぜ?

覆面パトカーとクラウンの深い関係

パンダカラーも含めて、パトカーの車両にはトヨタ クラウンが多く使用されています。これはパトカーの規格がクラウンありきで代々決められてきたからです。これには日本のパトカーが辿ってきた歴史的背景があります。
1955年に純国産乗用車として、初代クラウン(トヨペット・クラウン)がデビュー。この初代クラウンをベースにしたパトカーが登場するのですが、当初“トヨタ・パトロール”という別名が与えられるほど、一般に販売されたクラウンとは異なるものでした。1957年に登場したトヨタ・パトロールは、見た目こそ初代クラウンのデザインを流用していますが、ランドクルーザーや当時トヨタがラインナップしていた大型トラックに搭載されていた、3.9リッター直列6気筒エンジン“F型”を搭載。ボンネットは通常のクラウンよりロングノーズとなっており、シャシーも初代クラウンと異なるものが採用されていました。
実はパトカーの規格というのは、このトヨタ・パトロールの規格が現在でもベースとなっていて、時代の変化とともにブラッシュアップされてきました。例えば、2013年にスバル レガシィB4がパトカーとして初採用されるまでは、エンジンは6気筒限定でした。駆動方式も2013年まではFRに限定されていました(レガシィパトカーはFFとAWD/ミニパトは別枠)。エンジン出力など細かい規格も設けられていますが、これらはそもそもクラウンベースなのでクラウンのパトカーが多くなってしまうのです。トヨタと警察庁が何か怪しい関係…というのではなく、単純に慣例として踏襲されてきたわけです。
 

クラウン以外の珍しいパトカーが増え始めた背景

レガシィがパトカーとして導入されるタイミングでは、現行型クラウンベースのパトカーは開発途上でしたし、他に要件をクリアするベース車両もありませんでした。この時点で、機動捜査車両ではレガシィが導入されていた実績も手伝い、規格の一部を変更。パンダカラーのパトカーとしてレガシィが導入されることになりました。また、パトカーについては警察庁が調達する“国費枠”と、各地方自治体が調達する“自治体枠”というのが存在していて、マークXのパトカーは、自治体枠で調達されているとのこと。パンダカラーのパトカーなどでありがちなスポーツクーペタイプのパトカーは自治体枠で調達されているようです。ミニパトなどを除けば、パンダ及び交通取り締まりの覆面パトカーは、国費枠によりクラウンが導入され、レガシィB4が採用された時期は、現行クラウンベースのパトカーが開発途上にあったので、“つなぎ”的に採用されたと聞いています。

覆面パトカーを見た目で見分ける方法

覆面パトカーを見分けるにあたって、見た目で判断できるポイントがいくつかあります。 もちろん中には例外もあるので確実に見分けられる訳ではありませんが、覆面パトカーかどうか判断する参考にしてください。
 

覆面パトカーを見分ける方法 | バックミラーの数

大抵の覆面パトカーには、バックミラーが2つ備え付けられています。自動車の運転経験がある人ならもちろんご存知でしょうが、通常バックミラーは1つしか付いていないので、一般車両としては明らかに違和感のある装備です。なぜ、バックミラーが2つ付いているのかというと、運転者だけでなく助手席に座っている人も後ろの状況を確認できるようにするためです。交通取り締まりを行うパトカーは必ず2名が乗車しています。そのため、どちらの警察官も周りを確認できようにする必要がある訳ですね。
バックミラーが2つあるかどうかの特徴は、覆面パトカーと並走するか追い越さないと発見できないものですが、覆面パトカーかどうかを判別する大きな判断材料になるでしょう。
 

覆面パトカーを見分ける方法 | ボディカラーがシルバーや黒などの地味めな色

多くの覆面パトカーのボディカラーは、シルバーや黒、紺、白など落ち着いた印象の色となっています。最近発売されているクラウンには、鮮やかなブルーやオレンジなどのボディカラーも設定されているようですが、覆面パトカーに採用されるのは地味めな色であると覚えておくと良いでしょう。
 

覆面パトカーを見分ける方法 | 装着されているナンバーの地域が走行区域内

前を走る車が覆面パトカーかどうか気になったときは、ナンバーに記載されている地域名を見ましょう。地域名がもし走行している県の地域ではなかったら、その車が覆面パトカーである可能性はかなり低いです。というのも、警察にはそれぞれ管轄する地域が割り振られていて、管轄外の地域までわざわざ出向くことはあまりないからです。
もし前ナンバーの地域名と走行している地域が合致していたら、覆面パトカーの可能性があるかもしれません。
 

覆面パトカーを見分ける方法 | 後ろ側にアンテナがついている

覆面パトカーには、車体の後ろ側にアンテナが付いていることが多いです。普通の車にもアンテナは付いているじゃないか、と思う方もいらっしゃるでしょうが、覆面パトカーの場合は市販時に装着されているものとは異なるアンテナが付いていることが多いので、怪しげなアンテナが付いていたら要注意です。
 

覆面パトカーを見分ける方法 | 2名で乗車している

覆面パトカーがパトロールしているときは、青い制服と白いヘルメットを着用した警察官が2名乗車しています。後ろからでは乗車している人を見分けることはできないので、並走した際に隣の車にどんな人が乗っているのか、をチェックするようにしてください。
   
一方、よく知られた覆面パトカーの見分け方の中には、この方法で見分けるのは難しいのでは…?というものもあります。

この方法で見分けるのは難しい?| リヤガラスがスモークガラス

覆面パトカーのリヤガラスは、中の様子が見えないようにスモークガラスになっているといわれています。しかし、全ての覆面パトカーがそうとは限らないうえ、スモークガラス加工されている一般の車両という可能性もあるので、この特徴だけで判断するのは難しいのではないでしょうか。
 

この方法で見分けるのは難しい?| ナンバーの種類が8ナンバー

覆面パトカーがつけているナンバーは8ナンバーというのが少し前までの定説でしたが、現在はこの方法では見分けられません。
8ナンバーとは、キャンピングカーや消防車などの改造車がつけるナンバーのことを指します。覆面パトカーも改造車に該当していたので以前は8ナンバーだったのですが、今は普通車と同じ3ナンバーを装着している例がほとんどなので、この判別方法は今では通用しません。

見た目以外にも見分けるコツが!動きで分かる覆面パトカー

見た目以外で覆面パトカーかどうかを判断するポイントを紹介しましょう。
 

走行している場所で覆面パトカーを見分ける

まず、高速道路のパーキングエリアや、サービスエリアの本線進入路近くに停まっている車両です。これは違反車両を発見した場合、すぐに本線に進入し、違反行為の現認をするために待機している覆面パトカーのケースが多いです。店舗エリアから遠く離れたこのような場所には、大型トラックが停車していることが多いですが、乗用車が停まっているのは極めて稀です。加えて、インターチェンジの進入路近くで待機しているケースも多く見られます。
片側2車線あるいは3車線の高速道路、国道のバイパスで進行方向の一番右側(一般的には追い越し車線)以外の走行車線をゆっくりと走る地元ナンバーのクラウンやマークXなどは、覆面パトカーである可能性が高いです。そのような車両に近寄り、ルームミラーが2つあれば間違いなく覆面パトカーと言えます。
 

動きの特徴で覆面パトカーを見分ける

そして、ゆっくり走行していたのにも関わらず、急に追い越し車線などと呼ばれる車線へ車線変更を行い、加速して来る車両も覆面パトカーと判断していいでしょう。幹線道路などで短い距離をなんども行き来している車両、また側道から出てきたと思ったら、すぐ先の側道に入るような車両も、覆面パトカーの可能性が高いと考えられます。さらに地元の人は、覆面パトカーが多く出没するポイントを熟知しているケースが多いです。道路環境が良いにも関わらず、周囲の車すべてが一定の速度で走行しているような場所は、覆面パトカーの取締ポイントと考えられます。
 

ミラーで周りを確認して安全運転を心がけましょう

最近では走行中の携帯電話使用など、速度超過以外の取り締まりも強化されています。片側一車線の対面通行の道路で、スムーズなドライビングでUターンをして迫ってくる車両は、違反車両を現認した覆面パトカーの可能性が高いです。クルマを運転中の視線については、前方6割後方4割の割合で目配りするように教えられた人も多いはず。テレビの警察の活動を取り上げた番組での交通取り締まりの様子を見ていると、例えば速度超過を現認して、実際にサイレンを鳴らすまで気がつかないドライバーが多いようです。ルームミラーで後方の状況もきちんと把握していれば、後方から追尾している覆面パトカーの存在を確認することができます。クルマを運転する際には周りの状況に注意しながら、安全速度を保つようにして下さい。

パトカーは国の顔でもある

上述した、戦後初の純国産乗用車としてデビューした初代クラウンベースのパトカーの本格採用は、当時の日本の戦後復興をアピールするためにも非常に有効でした。それ以前でもトラックシャシーにセダンのボディを架装した“国産車のセダン”ベースのパトカーはあったようですが、アメリカ車を中心とした輸入車ベースのパトカーも導入されていた当時、大排気量の直列6エンジンを搭載した専用設計のトヨタ・パトロールの登場で、日本の警察車両の流れが大きく変わりました。以後、基本的な規格としてトヨタ・パトロールのスペックは引き継がれ、時代の変化とともにスペックには改良や追加が加えられています。
一時はレガシィが採用されたものの、最近ではクラウンが再びパトカーの主流になりました。しかし、クラウンでも従来のシルバー系以外のボディカラーになるなど多様化が進み、クラウン以外にもマークXや地域によってはレガシィなど車種が拡大しています。つまり“挙動の怪しいクラウンがいるかも”として、安全運転を意識していると結局手痛い“しっぺ返し”を受けることにもなりかねません。
常に周囲の動きを意識するという、車種ではなく道路条件(ストレートが続き速度超過になりやすく事故も多いなど)などで、その存在の可能性を探ることのほうが賢い選択と言えるでしょう。

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