|
ちょうど8年前の今頃、夫の癌が再発したらしいと言われたのであった。
その一年半前のこと、夫がちょっと具合が悪いということで、近くの
病院でいろいろ調べていただいたのだが、カテーテルを手首のところから
差し込んで、肝臓を見たところ、そこに癌ができ始めていたので、カテー
テルの先から薬をその癌に掛けたと先生がおっしゃったが、それですぐ
癌が消滅したので、それから一年半は何事もなく幸せな日々を送ること
ができていた。
それから半年毎に検診を受けていたが平成15年の二月に検査で
”どうも、また同じところに癌ができ始めたようだから、来月もう一回、
検査をして、もしできているようなら、入院して直しましょう。”
というお話をいただいた。
夫は、ある日ふと、
”僕はあの病院であの先生に看取られて、あの看護婦さんたちにも世話
してもらって、死にたい。”と言っていたので、
”なんでもないのに、今頃そんなことを言わないで。”と、私は言った。
翌月の結果で4月の15日に入院することになったが、夫はすこぶる元気で
前日も小学生の孫と遊んだりしていて、
”一週間か十日ほどしたら退院できるから。”と言っていたのである。
4月15日の月曜日に入院して、
”以前カテーテルから癌に薬を掛けましたが、同じことをやります、”という
先生のご説明があって、私は安心して家に帰ったのだが、翌日の朝早く
夫から電話があり、
”今回は癌の周りにプラスチックを詰めます。そうすると癌細胞に血が
行かなくなるので、癌は消滅します。たまに細胞が一個か二個残る場合
があります。 発熱はありますが、十日ぐらいで熱が下がると思います。
稀には一ケ月も熱が続くことがありますが、ご心配は要りませんと先生に
言われたよ。”ということであった。
その日の午後夫は手術を受けることになった。
(つづく)
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用




